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Coupe du Japon MTB 2023 菖蒲谷 観戦記 その1

何度もかきますが、観戦記であってレース解説記事ではございませぬ。選手達に焦点が合わず、個人的なことも多く、内容があっちゃこっちゃしますがご承知おきください。

今シーズン、2023のXCO(クロスカントリーオリンピック)シーズンが開幕しました。会場に行ってまず思ったことは、あっ時間が戻ってきた、でしたね。目は口ほどにものを言うと言いますが、満面の笑顔は目だけでは語りきれないというのを実感しました。ここ数年は口角の上がるイメージを頭で補完して受け止めていたのだなぁと改めて感じました。天気も最高でしたが、隠すもののない笑顔あふれる会場の雰囲気が最高でした。

さて、今回は、CJ開始以来初のXCO競技の二日分割開催(昨年全日本はCJではありませぬ)がトピックでした。XCC(クロスカントリーショートトラック)が前日開催としてスケジュールに加わったことで、長年続いてきた土曜試走、日曜競技のスタイルからは既に変わっていたのですが、XCOの一部レースを土曜日に分散して開催するのは挑戦的な取り組みだと思います。

賛否両論多々有ると思います。が、私個人としてはできれば日曜に固めて欲しいというのが本音です。八幡浜、深坂、吉無田でこれをやられると、チャレンジとマスターズは撮れませんからね(笑) 

昨年は04:00栃木出で13:00現着XCC14:00開始でなんとかぎりぎり。今回はXCCが12:00と2時間前倒しになったので02:00出……という選択肢はありません。到着時間を決めての夜間走行は睡魔を誤魔化すことになるので無理です。最近睡魔が着たなと感じてからのんん?やばいかもという状態への時間が短く、夜間はそれが顕著なのです。ということで、到着時刻を意識せずに睡魔との戦いに抗わないプランで臨むことにします。余裕を持っての仮眠三時間後の前日21:00発、ですが、結果として予定通りの11:00現着でした。やはり特に明け方に向けての夜間走行は睡魔との戦いに勝てなかったです。

XCC 12:00スタートまでの余裕は一時間。カメラ準備して会場入りしたときには試走のこり20分程度。音速な方々を見つけて今年のポイントを聞き出します。

前半部分はそれほど変わらず、後半、昨年登場の激落ちは無くなり、そこへの動線になっていた尾根道がコースに昇格。その最後に高さ4mほどのほぼ崖落としが設定されたとのこと。あとは、北壁後の下りの最後に魅せるバンクが出来たのが大きな変化点。このコース毎年毎年進化が半端ないっす。

ただ前半部分を使うXCCのコースではないので、その後のチャレンジとマスターズのレースで観に&撮りに行くこととし、XCCのプランを改めて練ります。14時間車中に居た後の撮影という事で、頭が上手く回りません。足腰の様子も見ながら奇をてらわずで行こうと考えました。

全員撮りのノルマのために、一列である程度間隔をになるジェットコースター終わりのいつものポイント。今回は微細な差なれど一番上の下りに向けて態勢を整えるポイントを狙います。XCCは4周という事なので、全員撮りを決めたあとはジェットコースターを登って降りての出会い頭撮りにします。

DAY 1 

XCC 12:00-

1位 北林力
2位 竹内遼
3位 宮津旭

XCC START

スタート。土曜の第一レースですよ。この密度感チョーうれしいですね。

1周目トップで戻ってきたのは、XCOアジアチャンプの北林力でした。XCCなのでウエアはアジアジャージではなくチームジャージです。シーズン始めというのもあって、選手が来た時の認識時に置換作業が必要になりますね(笑)。

たかが数秒かもしれませんが、後ろを同じ画角に収まらないくらいには引き離していて、今日のリッキーは強い、と感じました。

2秒ほど間隔が空いて2位で戻ってきたのは、MERIDAに乗り換えた沢田時。XCCチャンプ故にブリツェン赤ではなく、白赤ジャージ。ここでも、認識置換が行われます。ただ、肩のカンセキ赤色(栃木ローカルなホームセンター)がBS白赤では無いぞと私をガイドしてくれます^^

3位にPAX宮津旭。Top 5の一角を崩して果敢に攻める鈴木来人。次はもっとピントに優しいウエアになってくれる竹内遼。スケートとMTBで世界を目指す松本一成。ここ菖蒲谷から栄光の道を刻み始めた森下尚仁。未だ絶対王者の風格と走りを魅せてくれる山本幸平。スタート頑張るキャラを変えてきた松田賢太郎。846の血統立命館高本亮太、ここまでで10位。来人、一成、尚仁、賢太郎が認識置換を要求してきます。(?誰だ?って一瞬なる奴です)

苔むしろ水軍松山大村上功太郎。NESTOの走る開発者詫間啓耀。ねばりの蓮根走法萬屋和也。目覚めろ日体大山口創平、一歩一歩前へMASAYA岡山優太で15位。シマウマ焼鳥西山靖晃、緑色の一般人佐藤誠示、アグレッシブなラインがお好き?竹之内悠。最多出走の璃奈一成パパ松本駿。重厚マッスルな走り鈴木智之。試走しすぎたNESTO黒瀬文也。3名DNSの21名のレースです。

ふと、、、SPL, MRD, SPL, TRK?, GNT, SPL, SPL, SPL, BMC, CNY, SPL, NST, SCT, CNY,TRK,GNT,SCT,TRS,SPL,SPL,NST……。上位陣は紐付きが多いとはいえ、一時期に比べてスペシャ比率高くなってますね。

Lap 3 お遼がトキの前

長いシングル、ガツンと登ってドッカンと落ちる菖蒲谷XCCのコース故に、付き位置有利要素が少ない?ということもあり、強い選手がずーーーっと引き続けると各ライダーの間隔がひろがり、目に見える駆け引きはほとんどなくなります。その中でも上位陣では出遅れたお遼が2周目には3位に上がり、3周目には調子の上がらないトキを交わして2位に上がります。

Lap 4 旭が3位に

リッキーは更に逃げ、お遼も安定のラスト周回。トキがポジションを落とし、旭が3位に上がります。Topの4人は、自説Top 5から平林安里を除く4人です。少なくともXCCでのメンツは今シーズンも変わらないという結果になりました。

戦前から分かっていたことですが、XCCの結果で翌日のXCOのスタート位置が大きく変わるのは、XCC12番コールのトキだけでした。4位までなら最前列、5位以降であれば12番コール(菖蒲谷では3列目)でのスタートになるからです。トキ以外の、リッキー(#1)、お遼(#3)、旭(#4)は、「走らなくても2列目確定」ですし、それ以降の選手もTop 5が順当に走って、トキが4位に入れば12番までそれぞれ一つ下がるだけなのです。……。なので、観客&栃木県民視点ではトキ4位で踏ん張って最前列確保しろ〜!!でしたね(笑)。

リッキーGoal後の笑顔

撮影した写真を見返すと思っていた以上に順位の入替は頻繁に行われていました。半周での位置取りからすると、15位以内にいた優太と創平が、誠示と靖晃に食われてポイント獲得圏から脱落しています。最終周でいうと一旦16位に落ちた蓮根粘り走法を魅せる和也が、優太を交わしてCJ 1ポイントをもぎ取っています。

誰が1位になるか、予選4位までに入るのは誰か、CJポイント獲得の15位の争い。これが今シーズンのXCCの楽しみ方になりますね。

XCO 男子チャレンジ 12:40-

1位 楠本颯太
2位 皿谷宏人
3位 片山草太

さて、土曜開催となったXCOチャレンジ。プランは全員撮りのノルマを果たしたら、新設部分のチェックを兼ねた逆進出会い頭撮り(笑)です。日曜朝の試歩が後回しになるので、チャレンジさんごめんなさいですね。

Challenge Start

新しく挑戦(チャレンジ)する人を受け入れるクラスですから、前シーズンから名の通った人が速いクラスではなく、今回も5位まで新顔が並びました。このクラスは展望での予測は不可能ですね(笑)。

Start Loop 楠本颯太

その中でも他を圧倒して飛び抜けたのは松山学院の楠本颯太。んん?この緑ウエアと自転車と松山だったら松山城南のイメージ(←大蔵こころ様)だったのですが、調べたら学校名が改名されてましたww。初レースで菖蒲谷を後続を2分近く離して、颯爽と駆け抜けていきました。2005年生だから、次はジュニアで翔と戦うことになるので しょう。

今回の目玉と言える壁上り。

今回の目玉という事で、壁のように感じる坂で迎え撃ちました。いやぁ、これで昨年のような天候だったら大変なことになっていたと思われます。落ちるなら滑り落ちるという方法がありますが、登るとなると……登れずリタイアもあったかもしれませんね。

チャレンジ最終周でただ一人乗車で登っていったのは矢島工務店松田祐樹(11位)。速いから乗っていけるというのではない。マウンテンはやはり奥深い乗り物ですね。

XCO 男子マスターズ 14:15-

土曜実施でも昨年より参加数微増。今年はアイツもいなくなって、さあ手走り出そうという人が多いのかもしれませんね。

総合1位 岡本紘幸 2位 白石真悟 3位 吉元健太郎
30  1位 岡本紘幸
40 1位 白石真悟 2位 吉元健太郎 3位 藤本弥之助
50 1位 酒居良和 2位 大橋尚哉 3位 松尾芳秀
60 1位 有本真人 2位 増田謙一 3位 橋本寛二

Masters Start

今回ゼッケンが年代別になり、30が300番台、40が400番台、50が500番台、そして、60が600番台となりました。見たまんまの人もいれば、えっ、そんな若いの?、逆にそんな上なの?と言う方も居ます(誰とはいませんよ(笑))。なので、ゼッケンで年代別順位把握が出来るのは観客目線でとても良いですね。 

プランは、チャレンジで最後に撮った壁上りを撮って順行で新セクションを撮り、ゴールに戻る、でした。今更ながらに最後までこのプランベースで行けば良かったかなと後悔しきりです。

Lap 1  更に強くなった感のある岡本

昨シーズン完全優勝からの流れは途絶えず、難コースをトラブルなしで乗り切った岡本。タイム比較をすると高本亮太〜マシュンくらいのフルラップ完走組ペース。エリートで本気で走ったらその一つ上佐藤誠示ペースで走れるのだろうか。

チャレンジでは1人しかクリアできなかったこの壁上りも、先頭3人と、ちょっとずるして山田敬士朗が乗ったままクリアしていきました。

Lap 2 やはり抜け出る白石

スポット参戦からフル参戦体制に移行?の白石は貫禄の総合2位。岡本、白石の地球外生命体の出るレースでは、3位が地球人最高位の戦いとなるというのが共通認識となりつつありますね。

遠距離撮影に挑戦、したもののPCにスイあげて拡大してみるといまいちピントが付いてきてません。目が衰えてきていて、その場ではいけてると思うのですが、ダメですね。F値をイジる方向かなぁ。まだ、カメラとレンズの相性含めて癖が掴めていないです。

Lap 3 吉元健太郎 ここも雨降ったら大変 

その地球人最高位である総合3位は、野生児吉元。ま、深くは語りませんがマスターズというのは、そういう(そういうってなに?)人の集まるところと言えますね。

ここは今までだったら、逆光ベースになるので避けていたところ。でも、順光はいくら構図を頑張っても人に焦点が行かず、「綺麗な絵だね」以上の感動は呼び起こさないそうなので、全員撮りノルマ以外は順光を避けていこうと思っています。

Lap 4 50 Top 酒居良和

50代ラストシーズンでCJチャンプ(マスターズ50)を目論む酒居は、全体4位。昨年のようにトラブルを呼び込まなければ安泰に見えますが、これはフラグですかね。

Lap 4 60は有持真人

全日本は……で白赤ジャージを譲った?有持は全体8位。還暦ジャージでの参戦。これはこれで日本の伝統文化として あり ですかね。

上の写真との違いはシャッタースピード優先でシャッタースピードの差です。上はS優先1/400でカメラが勝手にF2.8, ISO 160にして撮ってます。下はS優先1/125でカメラが勝手に F4.5, ISO100にしています。

1/400でこのスピード域であればまずぶれることはないので、シャッター押しただけ釣果となります。1/125だと微妙にぶれる写真が出てくるので有効率は減ります、1/60位まで落とすと最悪頭からお尻まで全部ぶれることもあります。でも、写真としては下の方がみなさん好きですよね。そんな、さじ加減が全員撮りの面白いところだと思います。

一発狙い撮りをするプロカメラマンは更に奥深い領域での葛藤をしていると思います。尊敬しかないです。

とりあえず、DAY 2につづく。

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