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Coupe du Japon MTB 2023 八幡浜 観戦記 その2
第二レース 男子マスターズ / アドバンス 女子ユース / マスターズ 9:45- のつづき
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女子ユース
1位 有松鈴々菜
2位 石川七海
3位 日吉彩華
誰が勝ってもおかしくない戦いでした。
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ユースは2周回ということで、2周目のゴジラを撮るために1周目は尾根道逆行でお出迎え。マスターズとアドバンスと時差走でこの時点で既にマスターズやアドバンスの最後尾を交わしています。なのでシングル区間に入る巡り合わせやハプニングにあうケースもあり、無事競い合ってくれているとほっとするのですが……。
スタートで力強くホールショットを決めた有松鈴々菜を先頭に石川七海と2人パック。?。日吉彩華がいないぞ?
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5分後、ゴジラの背で遭遇。ジャージの汚れ等はなく一安心。たぶんフラットタイヤなんだろうなと「ガンバ」と声かけ。こういう時に適切な声援ってどんなんですかね。
八幡浜はガレガレ朽木よりもタイヤトラブル多めですね。後で聞いたところ彩華はリム打ちでタイヤ交換したとのことで、朽木で良く聞く石の角でのタイヤカットに加えて、ハイスピードでの木の根などの段差も案外トラブル回避の難敵なのかもしれません。
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2周目のゴジラで鈴々菜が七海に30秒差。数少ないゴジラ後半の登りを右側のそれも端っこラインで疾走。身体の軽い人の解なのか、横からのショットを期待してなのか、あのおじさん臭そうで距離を置かれたのか(笑)。更なる解は、先頭を走る者としての別解を持っていたということ。彼女の視界内にアドバンスの前走者が存在していたのも事実。リスクの少ないライン選択をしていたのかもです。
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残り1/4周で30秒差で七海。本人レポート待ちではありますが、今年後半も全日本ジャージを着るためにあと一ヶ月どうピークを合わせてくるのでしょう。ちなみに七海も私の目の前で右端ライン。自己弁護すると、左端ラインにマスターズの人がいたから右端に避けたのです。私を避けたとは思いたくないです(笑)。
鈴々菜完勝。七海次の戦いへ。彩華不発。な、ユース女子in八幡浜でした。
女子マスターズ
1位 中川左裕里
2位 綾野桂子
3位 三山由紀
全日本に向けてのさや当て?とばかりに、中川左裕里と綾野桂子のバトル。
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30秒差で左裕里の勝利。
↑所々細切れっぽいのは、3〜4枚ごとにシャッター押し直ししているためです。これは、オートフォーカスが被写体を見失った時に復活させるためです。これをしないと1度見失ったら戻ってきません(笑)。全滅防止策です。こんだけ撮っててあげているのは1枚か2枚。前後欲しいと言う方は別途連絡ください(笑)
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ついでに。これは17-50mmのAPS-Cです(35mm-70mm相当)。もう1個の18-300mmの方で撮るともっと、人の大きさを揃えられます。
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さらにもういっちょ。3位争いは三山由紀が北島優子、鮎澤加奈子を制して登壇となりました。
やばい、、、、gifは長いこと注視しないことをお勧めします。
第三レース 女子エリート / U23 / ジュニア 11:20-
女子エリート
1位 小林あか里
2位 サイ・ヤユ(台湾)
3位 アリアナ・エヴァンゲリスタ(フィリピン)
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左から橋口陽子、小林あか里、後ろにシェイン・ポウラ・ヤオヤオ、小田恵利花、アリアナ、浜下玲音、後ろにJunior日吉愛華、Junior北都留千羽、サイヤユ、加納尚子、平田千枝、森悠貴、早瀨久美、川口うらら
1人1人で4000字ずつくらい書けちゃうから、膨らませすぎないようにするのが大変です(笑)。
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アジアチャンプはやっぱ強かった、ですね。1周目から飛び出てパックを組むことなく、15分半から16分くらいのペースでレースメイク。昨年全日本でもあの環境下で強い走りを見せていました。が、トラブルもあったりして何処まで進化したのか見えづらかったのですが、アリアナやサイヤユという八幡浜常連の比較対象を得てその進化度合いがはっきりしました。速かった。強かった。おめでとう。
弱ペダは男子ユース野嵜然新と女子エリート小林あか里のW優勝になりました。
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見応えがあったのは2位争いの2人。アリアナとサイヤユ。私が初めて八幡浜来た時の5年前から走っている2人。フィリピンはアリアナさんご一行的に大人数でやってくるのに対して台湾はサイヤユ1人。今まではアリアナ前がデフォだったのですが、今回はサイヤユが1周目からアリアナガチマークでずっと2人パックでした。
コース上で見ている分にはアリアナがずっと前のイメージでしたが、コントロールライン上では3周目からサイヤユが前に出ていたようです。最後は30秒差でサイヤユが2位でした。
この二人はまた来て欲しいなと思います。フィリピンと中国語の挨拶くらい覚えようかなww
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うららは、アリアナとサイヤユより上位で走る力はあるモノの体調をくずして悔しい4位。得意な部類に入る八幡浜のコースだけにもう少しはじけたかったでしょう。
パリ五輪の女子枠はあか里とうららで獲りに行く、というか現状では二人しかそれを望めない。四年に1回しか訪れないチャンスにしっかり照準合わせていきましょう。
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U23でエントリーするも1人になってしまいEliteに吸収される形となったBG8玲音。エリート6位で35P。U23トップ60ポイントから25ポイント目減りしてしまったのは残念。対あか里スピード比は近づいているし、橋口陽子の前を走れていることでスピードの進化も見られています。全日本に期待。
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2019年、アリアナ比+5分の橋口陽子はまさかの-2Laps。ゴール撮れると思ってたのでちょっとショック。でも7位ということは調子が激悪だったというのでもなさそう。あか里が速かったということなのでしょう。
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前回朽木ではオダエリこと小田恵利花がエリートトップに一瞬躍り出たと話題にしましたが、今回もニューヒロインの兆し。その名も森悠貴。私らの世代だと今年のSNELのジャージを着て欲しい名前です(笑)
今年初参戦で前戦朽木まではチャレンジ。で、この八幡浜でエリートに代えてきました。1周目の桜坂。平田千枝、陽子、オダエリの前で登っていきます。??? 一瞬(1周目なのに)もう周回遅れ?と思いましたよ。この後ゴジラでチェーンを落として変速トラブルで脱落したモノの、半周でもエリート上位で競う力を見せたのは間違いないですね。次戦に期待。
このウエアを見るとこれを思い起こしてしまいます(笑)
https://www.facebook.com/photo/?fbid=2348232652070145&set=pob.100005613159790
女子ジュニア
1位 日吉愛華
2位 北都留千羽
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ジュニアは愛華と千羽の一騎打ちで愛華の勝ち。とはいえ、2人の間の勝負よりも2人ともうららの前でレースを展開していたことの方に注目です。しかも、愛華は1周目トラブルで出遅れて1分近くロスしてからの巻き返しで、アリアナ、サイヤユを交わして全体2位の位置であか里を追うレースを見せました。2周目のラップはあか里より速いので、トラブルなしであか里を追いかけていたら2人パックになって居たかもしれません(たらればです)。
1周目のロスがなかったら、ロスがあった、ロスに縁がある。なのでロスを狙いましょうかw。
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ミポリンこと今井美穂さんでも八幡浜で勝てなかったアリアナと同等ペースで走った千羽。アジアレベルには到達しているという事です。場数を踏んで更に上を目指しましょう。
第四レース 男子エリート / U23 / ジュニア 13:30-
男子ジュニア
1位 ジョン・アンドレ・アグハ
2位 高橋翔
3位 内野友太
さてさて、ネオバ、岡本、愛華とトラブルからの巻き返しを取り上げてきましたが、そのトリを務めるのが高橋翔。
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スタートは嶋崎亮我。古江昂太、翔の順で翔け抜けていきます。
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桜坂では翔がアジアチャンプジャージで先頭を引っ張ります。後ろぴったりマークは、戦前に有力選手としてあげたフィリピンのジョン・アンドレ・アグハとガート・ガエラン。予習していたのですが、個体識別は顔と名前とジャージとゼッケンが一致しないとなかなか難しく、しかも2人一緒に来たらもうどっちがどっちか分かりません(笑)
世界を相手にばちばちやっている翔に食らいつき、他のジュニアのメンツを置き去りにするスピード。アジアのレベルは確実に上がっていますね。
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そして、驚きは戻りでジョンアンドレが翔の前に出ていたこと。翔に付いていくというのではなくやり合う意思満々と言うことです。
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2周目。翔が来ません。ジョンアンドレが颯爽と下っていって20秒後に現れたのは亮我と友太。亮我は調整不足ながらこの時点で日本人1位になっています。10秒でガート、10秒で昂太、そして、その40秒後、ジョンアンドレからすると80秒後に翔が激坂を降りてきます。この80秒後というのが実は意味を持ちます。
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3周目。上位順位変動なし。めいっぱいプッシュの翔は1周で昂太との40秒差を詰めます。
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4周目。ジョンアンドレは1人旅状態となり、70秒開いて友太が亮我を交わして全体2位、日本人1位のポジションにあがっています。ジョンアンドレいなきゃ、CJジュニア初優勝ということです。すごい。
そして、その10秒後方に亮我を交わした翔が来ます。ただ、順位で見ていると翔がどんどん前を追いあげているだったのですが、写真のタイムスタンプで見るに、ジョンアンドレと翔の差は80秒でほぼ固まっていました。つまり、翔が挽回しようと踏み踏みするペースでジョンアンドレも逃げていたという事になります。
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翔はラスト1周で友太を捕まえて日本人1位の座に戻るも、ジョンアンドレ80秒前は2周目から変わらず。このままゴール。トラブルなしでガチバトルして欲しかったなと言うのが本音です。アジ選でリベンジじゃ。
今回一番いいねが付きシェアが31件となったのはジョンアンドレの写真。なので、FBのお友達になりました。表彰台の上では何もしゃべれなかった彼ですが、SNSではちゃんと英語を使ってコミュニケーションできていました。たぶんグーグルですね(笑)
男子U23
1位 副島達海
2位 松本一成
3位 マーク・ローウェル・バルデラマ
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松本一成がホールショット。一成スピードあるけどトラブルによくあうんだよね、と語ったのはジュニア時代だろうか。
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1周目から一成とたつーみがバチバチ。鈴木来人とマークローウェルがパック。森下尚仁、高本亮太と続き、アジアチャンプのチョンソンフンはエリートを掻き分けて上がるのに手こずっているようでした。スタートも後からじっくりという空気感でしたので、戦略ミスかなと思われました。
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3周目、一成が一人で来ます。ちなみに、2分前スタートのエリートの村上功太郎の後ろです。そこから竹之内悠、門田基志をはさんで10秒後にたつーみ。あとはトラブルに遭わずに行けば一成勝つかな?と思わせる展開です。
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3位争いはマークローウェルが来人を引き離して単独走。来人が遅れ、尚仁、チョンソンフンが上がり、亮太も遅れ創平が7位に上がってきています。
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このまま一成がいくのかなぁと思っていたら、たつーみ三味線弾いてました(←最近の新人に通じない慣用句ww)。ラスト1周1分ペースを上げて一成を交わしてトップでゴール。おめでとう。実はいろいろトラブルがあったという話しはあるモノの、マウンテンっぽくない勝ち方ですねぇ(笑)。いっそのこと最初から最後まで全力でもまともに戦うことも出来ない世界の戦いの場に踏み込んで欲しいと思うなり。
エリート つづきます。