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Coupe du Japon MTB 2021 菖蒲谷観戦記 その2

さて、もう一月も前の話になってしまいますがw、継続は力なりで書き書きします。

前回、第三レースWomen Elite/Junior Men Mastersまで書いたので、残りは第四レースのみ。

CJは基本的に付帯レースを覗くと、四レースで構成されます。第一レースは、Men Challenge / Women Challenge / Youth。第二レースはMen Youth / Advance。第三レースはWomen Elite / Junior / Masters / Men Masters、第四レースはMen Elite / Junior。参加人数などにより多少構成は変わるものの、これを基軸に他のクラスが組み合わされる形になります。

菖蒲谷では、Men Youthが第一レースに移りましたが、それ以外は基本この構成で開催されてました。が、やはりMen Youthは第二レースが良いですね。Challengeとの相性が悪いのですよ。ホントww。

Men Elite / Junior

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Elite 6周 Junior 5周。なので女子と同じパターンで撮って、プラスαで撮るか、周回タイムが早くて間に合わなかった分を補うかとも考えたが、1周目にプラスαを持ってきて木の間のドロップを撮ることにする。Juniorでいくとそのドロップが増えて、最後の下りが無くなるパターン。

Men Junior

副島達海がフレーム割ってDNS。ライバルの存在がなければ柚木伸元の単独走はほぼ決定。あとは、エリートをどこまで食い漁るか。

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最後はシマウマジャージの山鳥レーシング西山靖晃の後を追走。三分遅れスタートだったので、単純に引き算だけでいくと松本一成の後ろ、竹之内悠の前を走っていた換算となります。エリートは2年後だというのに既に一成と遜色ない走りということですね。楽しみ。

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2位には6分差で永野昇海、3位に6分半差で落合康生。ふーん、と思わないようにしましょう。ペース的にはエリートでトップと同一周回完走の青木誠と同じ。つまり、今エリートになったら数少ない同一周回完走組に入るという事。更に、二人とも伸元同じ2004年生でエリートは2年後。これから成長するしかないのですからね〜。

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4位に長見真左哉。おさみ、と読みます。ながのしょうみに引っ張られてながみと読まないようにしましょうww。昨年デビューで、レース数が少なかったり試走でトラブったりで経験が積めなかったけれど、やっとまともに走っている姿を捉えられました。DNFで終わってしまったけれど、4周目で3分前を走るエリート中36位前後で競っていたので、かなりの自信になったのではないでしょうか。ProRide監督の手腕にも期待ですねw。

Men Elite 

昨日のXCCで表彰台を逃してしまった山本幸平。二日間トータルでの最善策として無理して走らなかったのだろうと勝手に解釈。つまり、二日通しで考えたら余裕で勝てる相手ではなくなった、と理解しても良いのでしょう。それが、次世代の成長によるものであって、1985年生幸平の年齢による衰えではないと信じたいですね。

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1周目は池に行く手前のドロップ。沢田時、幸平、北林力、竹内遼、平林安里。XCCの上位はスタートでも前列。短距離が速い人が前に居るのだから至極当然の結果とも言えます。

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目標はエリートでトップと同一周回完走することかなぁ、などと語っておきながら早々にその目標を達成。最近好調のNESTO詫間啓耀が、九番手で来ながら砂塵を挙げる。こういう時、どういう思いで撮っているか。「怪我しないでね」と「「ちゃんと撮れてなかったら殺される」」です。後者の思いがあるので、とてもとてもとても真剣です。なので、人の失敗をあんなに喜び勇んで撮らなくても良いのに、とは思わないでくださいねwww。

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2周目は女子を1周目で出迎えた下り。リッキーをトップに、トキが食い下がり、お遼が幸平の前。安里はパックとは言えない位置に後退。
今年は少しコースに離れて撮る。というのも考えてます。近ければ迫力を出しやすいけど、背景がないのでどこでも一緒の絵になってしまう。という反省もあって。

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安里の後方には一際光るエリート一年生の二人。ポイントが無くてXCCを走れないばかりか、XCOスタート最後方に並べられた2002年生の二人は、前日抜け出た五人に続いて登場。No.92が鈴木来人、No.83が松本一成。

一成は、XCOのレジェンドマシュンこと松本駿の息子にして、アジアU23チャンプ&全日本シクロを2連覇した松本璃奈の弟であり、自身もアジアジュニアチャンプであり、高校スケートの全日本チャンプなんですよね。

その一方の来人もCXでは日本代表で世界を相手に戦ってきたそれなりの有名人。昨年末の全日本選手権XCCでは7位に入って短時間高強度での実力は実証済。ピッカピッカ光る逸材ですね。ライトだけに……(寒っ)。

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三周目の撮影ポイントは、最初の一連の激坂中腹。ホントはもう一つ上の方が斜度もきつくてそちらで撮りたいけど、四レース目で体力の残りも少なくww、次の舗装路よちよち走り移動も考えると此処で我慢。リッキーが前を引き、夢追い人のチームメイト幸平が付いていく。幸平が展開を作っているのか、若いチームメイトに余裕無く必死こいてついていっているのかはまだ分かりません。

20秒差でお遼がトキの前。トキはお遼の60秒後で登ってくる。3周目にして一分差。トップ3人がほぼ確定。15秒後に単独走になった安里。60秒空いて2002年生の一成、来人のパック。25秒で1988年生ToyoFrame竹之内悠。10秒空いて1983年生佐藤誠示。ん、2002と1983ではもう親子の方が近い?? 突っ込み気味になる若さと、したたかなペース配分に長けるベテラン。面白い位置関係。

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その後は愛媛の門田基志、山口の萬屋和也と創平がパック。ん?なにか変?
1976-1979-2001年生列車。この日時点年齢で言うと45-41-19。こちらは完全に父子の歳の差ですね。

とにかく4周目は昨年のスタートゴール裏のドロップに決めているので、よちよち走り移動開始。先頭とはゴール地点でちょうど4周目に入っていくところですれ違い。トップはCannondaleの二人のままではなく一人旅状態。3周目の後半に幸平が仕掛けたようで、リッキーを20秒離していました。六周レースのちょうど半分の地点で仕掛けて一気に20秒差。幸平が必死に追いかけていたのではなく、レースを作っていたということが判明。この時点で、トラブルが無ければ1-2-3が決定したということです。

移動が優先なので出会い頭でやりすごします。スタートゴールですれ違った幸平がそこに来るまで約10分。距離的には余裕で間に合うのだけど、写真を撮る先客がいた場合はベストポジションを取られているので、場所取り時間も考えるとそれほど余裕はありません。先を急ぐので出会い頭でしゃがんでレンズを下げることもしませんww 

(ちょっと上手に見える写真を撮るテクは通常の大人の目線を外すこと。なので、私は必ずレンズを低めにします。ちょっとした違和感が人の意識を引き留めるのです。チャリに乗る人は下向くので下から撮った方が顔が写るというのもありますね)

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No.11はCYCLONE松田賢太郎。幸平、リッキー、お遼、安里とトキがパック、一成、悠がペースの落ちた来人の前、セージ、基志、のうしろ。山口の二人?和也と創平を交わしてナンバー通りの11にあげてきた。マツケンというとサンバな人が居てそっちに意識を持って行かれてしまうのか、XCのマツケンは順位の割りに注目度が低め。No.11ということは昨年のCJランキングが11位だったということ。って、此処で語って内輪での知名度アップしておきましょうwww。 ま、私の中ではゴーストバスターズを履く男なんですけどね。

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これが最後の走り移動と気合いを入れたおかげもあって、目的のドロップには余裕で間に合いました。とはいえ、4周目になると80%カットで撮影対象が一気に減っていく状況。息つく間もなくすぐに撮影開始です。幸平の直前を走っているわけで、たぶん次の周回には入れない人達ということなのです。最後の姿ですからねwww。

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そして、80%カットの隙間なしに幸平が来ます。あくまでも同一ペースで走ると仮定すると、理論上は、1周目50%、2周目67%、3周目75%でカットしないとトップが追いついてしまいます。1周12分だったので、1周目で6分、2周目で8分、3周目で9分離れていたら切ってあげないと、トップを邪魔しないという真の狙いとしてのカットにはならないのですよ。

何を言っているかというと、全員撮りという、最後尾まで撮って移動をする撮影を考えるのであれば、序盤にはトップが最後尾に追いつかないのでコース後半をメイン、終盤は80%カットを有効に使えるコース前半を撮影すれば移動する時間が確保出来ますよ、ということでした。今回はこの逆パターンを選択したわけです。

さらに言うと、このあたりで切られる人と幸平のスピード差は激しいので撮影難易度アップなのです。実際、幸平含めトップの選手達はドロップ前にさあ落ちるぞ!という間というかタメがありません。ブレーキ掛けてないんじゃないかってくらいです。だから、その前の80%で切られる選手にタイミングを合わせているとフレームに収まりません。幸平は異次元の走りをするぞっと、そう思って身構えて撮らないと後手後手に回る撮影になるのです。全員撮りカメラマンあるあるという奴です。

幸平-30s-リッキー-20s-お遼-115s-トキ-20s-安里-90s-一成-35s-悠-20s-来人-20s-セージ-20s-マツケン-10s-門田基志。写真の撮影時間を見ることで、あとからその地点でのタイム差が分かったりします。残り2周、お遼までの3人は安泰、悠以降はまだまだ今後の駆け引き次第で順位の変動ありそうという感じ。

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唯一のおっとっとは悠。ドロップしてすぐに木が有るので失敗すればかなりのスピードで突っ込むことになります。悠はペダルから足を外してバランスをとり、何事も無かったかのように走り去っていきました。ハプニングの収束のさせ方もまたトップ選手はすごさを感じさせますよね。そこに居るから見られること。観に行きましょう。

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レース後半にコース後半に来てしまったので、見切りを付けて移動。トップを優先するか、切られる直前の喘ぐ人を優先するか。今日は幸平をしっかり撮ろうを目標にしていたので後ろ髪(そんな無いけど)引かれる思いで今回の新設下り。

ここはそのあとの上下動を含めての処理の仕方が人によって違うので、動画の方が面白いのだけど、今後も来ることを考えると新設セクションは撮らなければならないのです。そうしないと毎年同じ絵になってしまうので。

5周目。幸平-45s-リッキー-40s-お遼-140s-トキ-50s-安里。上位陣は少しずつ間隔が空く展開。これが分かって居れば、次のポイントまで移動出来るのだけど、移動して予定よりも早く来る場合、それはその人が頑張っているからなので、それを撮れないのは悲しい。いろんなところで撮りたい、でもそこまでたどり着けなかったら出会い頭の平凡な絵になる。(頑張って前を追っている人こそが撮れない可能性大。) その葛藤でだいたい動けなくなってしまうんですよww。

でも、最終周の幸平を三段落ちで撮ると決めていたし、この下りは撮るポイントがそこそこあるので、間隔が空いているところで移動開始。ドロップ系は止めないとブレブレの絵になるのでシャッタースピード上げて撮ってきたこともあるし、最後の三段落ちも止める系のポイントなので、ここからは1/30-1/80程度で流し。

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みんなから、「さわやか」と言われるセージ。現在最強のサラリーマンライダー。幸平の二歳上。アラフォーなんて誰が信じるのだろう。今までも速かったけど、ここ数年の伸びがすごいのです。彼は時間の流れ方が違うのかもしれませんねwww。

最後の三段落ちは、三段目の先から。ここ、三段落ちたあとのどん付きの壁もバンクとしてコース内なので、低い視点から撮れないのです。なのでホントは二段目からの方が好きなのだけど、ま、変化もまた必要ということで。

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上位陣は巨人基志がマツケンと順位を入れ替えた以外は安泰。幸平が絶対王者らしくしっかりとXCOの優勝を決めました。2位にチームメイトにして後継者リッキー、3位に後半の粘りが半端なく強くなったお遼。おめでとう。

締めは、XCO,DHのダブルエリートだったこともある坂本章。静止画では彼のすごさは表現出来ないのが残念。マスターズの田村竜樹、浅井秀樹と同類の見ている人を楽しませるヒト。現地で見てその違いを見てあげてくださいね。

ちなみにゼッケンがありませんが、-3 Lapsの38位です。つまり、コースクリアさんです。この前のレースまで後走はずっと末政実緒さんが締めてくれていたので、三段落ちの実緒さん撮ろうと構えていたら、なんと、そのレースを走ったライダーが後走で来るとは……。という落ちでした。

表彰台を撮り終えてすぐに帰宅の途。ナビは0:30を提示するも、睡魔との戦いには勝てず、というか勝つ気は無く、朝5:30着となりました。うーん。だったら現地でアップしてから帰った方が、気が焦らなくて良いし……ということで、ポータブルバッテリー物色中ですwww。

では。

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