Coupe du Japon MTB 2022 深坂 観戦記 その2
幸平もだけど、このレースは海外挑戦組がこぞって参戦。アスリートファーム北林力、FUKAYA RACING竹内遼、鈴木来人、松山大村上功太郎、日体大川口うらら、teensMAP高橋翔、BG8古江昂太、音速遠藤紘介。。。UCIレースっていう事もあるだろうけど、海外に挑戦するような力を持つ選手が顔を揃えるとやっぱレースがしまりますね。^^
ただ、エントリーリストは、UCIフォーマットに合わせて欲しいです。何が欲しいって生年情報です。これだけで少し考察の幅が増えるって思うのですわ。ええ。
Women Elite / Women Masters / Men Masters
女子マスターズ
1位 三山由紀 2位 鈴木美香子
本州西端になると減っちゃいますね。仕方ないか^^;
三山由紀がチャレンジからマスターズに昇格鞍替えしてのマスターズ参戦で初優勝です。チャレンジランキング内に順位無しで載っけてもらえないですかね。特別昇格しても朽木を走った事実は消えないので。
男子マスターズ
総合 1位 岡本紘幸 2位 白石真悟 3位 多賀良成
30 1位 岡本紘幸
全戦総合優勝危ういか、と久々に話題になった白石真悟の参戦追撃をはねのけて余裕の勝利。吉無田も総合1位なら初のシリーズ完全優勝(全戦出走)達成ですね。過去遡ってJ-U/1、CJ-U/1全戦出走全戦勝利の記録をひっくり返そうかと思って、手を付けて諦めます(笑)。そんなことしているから執筆スピードが上がらないんです。反省反省。
40 1位 白石真悟 2位 荒川大介 3位 山田敬士朗
前評判通り岡本、白石の一騎打ち。トラブルがあったのかどうかは分かりませんが、想像していた以上に差がつきましたね。最後は2:30差の総合2位でした。40の2位は上位常連化したGRM荒川、3位はほぼ地元QMAX山田敬でした。
50 1位 多賀良成 2位 酒居良和 3位 大橋尚哉
スロースターター酒居が年代別1位を獲るべく早い段階から前に上がってくきます。緊迫した視界内に収まる接戦も酒居のトラブルで終了。多賀の仕上がりが良いですね。大橋尚は掛かりが早ければ酒居を捕まえられたカモ。
60 1位 有持真人 2位 増田謙一 3位 橋本寛二
有持総合7位で60優勝。50が元気でコンバインすると5位になってしまうということも含めて、おじさん……おじいさん(失礼!)軍団がホント元気です。気温が下がって盤石感が出てきましたね。(もうキャラ付け化させていただきます。夏は調子を落としてください(笑)) 体力低下を日々嘆く55野良カメラマンからすると、尊敬しかございません。
女子エリート
1位 矢吹優夏 2位 川口うらら 3位 エリザベス・トプチャニウク
今季4勝2敗の優夏。シリーズ勝利は確定しています。その1つの土を付けたうららが海外参戦からの帰還。うららは調子を落として世界選手権をパスしていたものの、ロードではそこそこ結果を残しているのでどんな争いになるか期待。
という展望っぽい記事からの、結果は。1周目で流れが決まりましたね。コースの相性なのか、うららの調子が上がらなかったのか、本来なら二人で絡んで来るはずの1周目の戻りから差がついていました。優夏は今年夏から投入のネストフルサスのおかげもあって?か、トラブル多発のこのガレガレ里山コースをトラブルフリーで優勝。
3位にはデフ世界チャンプのエリザベスが二人の元気娘に次いで貫禄の登壇。また来て欲しいですね。
Men Elite / Men Junior
ここまでのレースでも、有力選手のフラットタイヤでの後退が目だっていたのですが、スピード領域が上がったからか、レースが進むうちに潜んでいたガレのエッジが露出してしまったからなのか、このレースは上位ほぼ全員が何らかのトラブルに遭ってました。
一番の驚きは あの 幸平のフラットタイヤ。日本で走れば必ず勝利だった時代。勿論ちょこちょこと表に出ないトラブルはあったと思いますが、結果としてみるとトラブルが原因で苦杯をなめたことはないのですよ。それをしみじみと思い返し、コース脇で、「こんな状況でも幸平はトラブルフリーなんですねぇ」と語った目の前をパンクトラブルに遭遇した幸平が通過。取り繕うように「日本を背負って居ると居ないとでは違うんですかね」と、苦笑い。
トラブルに遭ってからのその症状とフィードまでの距離が勝負のアヤを握る展開なので、身体のパフォーマンスがそのまま結果になるレースではなく、巡り合わせで勝負が決まるレース。F-1ではなくIndyチックな空気感でしたね。結果だけ見ると順当なんですが……。
男子ジュニア
1位 高橋翔 2位 嶋崎亮我 3位 遠藤紘介
翔がこの世代のボス感出して貫禄の優勝。2周目の南側でスローでは無く一気にパンクしたようですね。フィードが近かったのが幸いしてランでたどり着き50秒ほどのロスで復帰。一旦は亮我に前を許したようですが、すぐに抜き返してトップでゴール。
亮我はエリートのトラブルに巻き込まれて立木に頭を打ち付けて、我慢の走行で2位獲得。音速紘介も最終周の落ちが激しいし、江越柾也も4周目にタイムを落とし、BG8昂太に至っては1周目フラットタイヤで5分を失う。トラブルにどう付き合うかも試されるコースになってきたようですね。
男子エリート
1位 北林力 2位 竹内遼 3位 平林安里
やっぱりTop 5を脅かすものは出現せず。復帰待ちの沢田時と美山独走の宮津旭を除く3人が他を寄せ付けずに1周目から抜け出します。トップを引いていた安里が3周目くらいからペースを落とし、その後は私の撮影ではどの絵でもリッキーとお遼のランデブー。二人でのバチバチな空気は八幡浜の再来です。最後はリッキーのラストスパートが決まって、八幡浜のリベンジで優勝。
と、私の前で二人はずっとばちばちでした(実は全員がトラブルに遭遇する後半3周は原因不明のカメラトラブルで死んでおり、トラブルに気づけませんでした)が、実は裏でリッキー、お遼含め上位全員トラブっていたようです。トラブルフリーな人が勝つよね。ではなく、トラブルと上手く付き合えた人が勝負に加われたというレースでした。
タイムチャート見るとお遼は5周目になんと3位に落ちていました。それにさえ気がつけなかったのはそのあとに前に出た二人もトラブって、私の前ではタイミング良く近接戦闘していたという事の様です。最終周に11:35のタイムをはじき出しているお遼のペースを見る限り、後半に力を溜めていたことは明らかで、トラブルが無ければ(あくまでもたらればです)お遼のレースだったのかも知れないですね。
久々登場の上野蓮は6位。
そして、まだレジェンドとは呼びたくない絶対王者山本幸平は10位。リッキーとのペース差は12分コースで約1分。8%。この数字をどう考えるか。日本を背負う覚悟を8%と見て、今まだ日本を背負っていない若者達の伸びしろを妄想してしまいましょうか(笑)。物事は良い方向に考えましょう。
サンバマツケンこと松田賢太郎様に強要され?トピック。スタートから300mくらい?の第一コーナーとも言えるシングルトレイルに入るところ。後続を離しての単独走です。リッキーよりも、お遼よりも、安里よりも、そして幸平よりも前です。次はフルラップ完走だけで無く、このまま最後まで行ってしまいましょう。
帰り道は間違って美山の方に書いちゃってますね。レースとレポートが前後するとこうなる悪例です。
さて次は最終戦吉無田です。全日本のエリートはCJでは無いので(コミッセールの顔ぶれが変わらないので雰囲気一緒ですが……)アドバンス、チャレンジを除きCJは吉無田が最後です。盛り上げていきましょう。