Coupe du Japon MTB 2022 八幡浜 観戦記 その1
天気良かったです。暑かったです。そして、熱かったです。
八幡浜の観戦撮影スケジュールは、レース前日土曜日、栃木06:00出、八幡浜現着18:00。1050km。12時間。みなっと車中泊。レース当日日曜日、朝から会場入りして撮影。その後、データ移管作業しつつ現地発。移管終わり次第、SAに止まって画像選択、FBにアップ。終了後そのまま車中泊。起きたら出発で、栃木着は月曜17:00予定となります。頑張れば月曜午前中にFBアップが終わり、午後出社が可能な大会と違って、月曜有休取得が前提の大会になります。
FBアップも込みで考えると、富士見、白馬、朽木、月曜10時出社可能。菖蒲谷、月曜午後出社可能。そして、八幡浜、深坂、そして、吉無田は月曜有休がマストになります。吉無田は八幡浜に三時間プラスで月曜20:00時帰宅予定になるので、やはり日本はおっきいですね。ああ、飛行機移動はバッテリーやらなんやら引っかかりそうなモノをいっぱい持っているので、搭乗するためにその場で大事なモノを手放す事態に出会うのが怖くて試す気にもなりません(笑)。
八幡浜の場合は、レース前日はすべて移動に充てます。長距離移動で後ろに予定無しにするためです。菖蒲谷、朽木ではXCCを撮るために入り時間が気になるのですが、現地について寝るだけにしてしまうと、何時までに着かなければならないという縛りがないので、景色を楽しみながら心に余裕を持って走行出来ます。今回は、行き帰りとも25.0km/lで、ヴェゼルが苦手な高速なのにカタログ値超え達成でした。心の余裕は安全確保が第一目的ですが、燃費にも効果大です。
行きの行程は、上三川SAから東北、北関東、一瞬関越、上信越、佐久ICで降り¥3,190(有料新和田トンネル回避の)白樺湖経由諏訪ICで乗り、中央、名神、新名神、山陽、龍野ICで降りて¥7490、給油¥5,942、龍野西ICで乗り、再度山陽、瀬戸中央(瀬戸大橋)、高松、松山で大洲IC¥6,110、八幡浜現着18:00。1050km。
高速SA給油(¥181/l)は高いので、ちょうど栃木で満タンが良い感じで空近くになる龍野ICで降りて給油37リットル(¥160/l)。その後順走して龍野西ICで乗っています。高速vs一般差21円x37リットルで約800円。高速初乗り分差し引いて、さらにプラスになる時間損を考えてもお得感有りなはず。セコいと言ってください。褒め言葉です(笑)。
昨年の全日本は11月でもう冬。千葉、菖蒲谷、八幡浜、ゆぶね四連戦の疲労も考え、さすがにホテルを取りましたが、今回は前日撮影無しの五月後半。掛け毛布1枚で十分。写真のアップもないのでWiFi環境いらずでみなっとで車中泊です。3年前までは現着後に楽しみにしていた食事と温泉は今回も封印しました。
そんなこと気にしなくても良い、と、でも最悪持ち込むとか持ち帰るとかもなぁ、という気持ちが葛藤するのですが、マスク大嫌い人間がマスクを促されている時点でもう心が折れて答えが決まっているのです。ふぅ。はやく、マスク無しで自由に食事と温泉を満喫できる世の中になって欲しいです。
ああ、来年以降のため、お食事処お勧め有ったら教えてください。
みなっとでの車中泊。2018の時、一晩中悩まされた羽根ががピンピン生えた車や冷凍車のエンジン音はいっさい無く、今年は静かなみなっとで9時就寝爆睡できました。早く寝たので三時起床(笑)。時間調整に入ります。もう少し寝てろって感じですが、おじいちゃん体質になってしまったようで二度寝は無理無理。ただ、今回は暇つぶしに目を使うスマホゲームはせずに、小説読み上げツールで小説を読むではなく聴きました。
小説を聴く。これは今回の旅のトピック。
朽木の移動時に効果確認して、今回からしっかり準備して取り込んだこと。長い運転の間の意識覚醒が目的です。4000曲近いiPodのBGMも新鮮味を保つように曲順を組み替えて対応していましたが、いずれ慣れが飽きに変わります。いつでも新鮮なFMは移動による局の移り変わりで興味のある番組を聴き続けられず虚しさを感じたり、趣味趣向が合う番組がないとBGM以下になり下がります。だいたい意識レベルが落ちる時間帯はつまらない番組ばかりです。radikoの有料化や録り置きも考えましたが、(音声だとたいしたことないと分かっていても)通信費や全国に対象を拡げても面白い番組が無いときは無いし、取り置くにしても移動時間分(行き帰りで30時間)をためるのはかなり手間。そこで、取り込んだのが小説を聴く。今回は投資が要らない「なろう小説を聴く」を実践しました。聴いたのは「悪役令嬢はしゃべりません」。24時間早回しで聞いてもまだ半分にも達してません(笑)。
朽木の時の検証では眠気覚ましとしてはあまり効果は発揮されず、その時は効果有るのかな???と言うイメージでしたが、その後、PDCA(笑)のなかで、見方を変えると、睡魔に気がついて戦っていたという意味で、意識レベルを高く保つ事が出来ていたのではないかと思ったのです。つまり、睡魔に抗うのではなく、睡魔に早く気づくという効果があるのだと。
物語を聴き取れなくなるのが脳の疲れ=睡魔と認識出来るのですが、それが目で感じられる睡魔よりも早く感じとる事が出来たかなと。今回の八幡浜での検証の結果、目新しいという効果を差し引いても、睡魔検知能力は高いことが確認できたので、今後も長時間運転のパートナーにしようと思っています。
そして、面白い小説だと続きが気になるので、車中での暇つぶしでスマホゲームに勤しむことへの置き換えも出来ました。運転も撮影もFBへのアップも目を使います。だから、スマホゲーム(基本的にこまいパズル系です)で目を酷使する時間を耳を使う時間に置き換える事で、目の疲労を軽減できたのかなと思っています。今回、FBアップ作業中にまぶたがピクピクしたり、焦点が合わずに集中力が途切れる事象が発生しなかったので、遠征時の暇つぶしは目を使わず小説を聴く、をしばらく続けていこうかなと思います。(ちなみに執筆作業とは敵対関係ですね(笑))
さて、当日朝。快晴。朽木と同じく空の青と山の緑の境目くっきり。どんなに暑くなろうが、雨より良い。気分上々です。
八幡浜で悩むのは、撮影プランで北のセクションを撮るやいなや。桜坂、ゴジラ、激坂、ドロップなどの映える観客スポットを抱える南セクション。エリートの周回数でもこれだけでお腹がいっぱい。その南セクションに比べて、北セクションはグランドからの出入り口くらいしか観客が集まらず、一度コースに入ってしまうとコース上を歩かなければ進めない部分も多く、隊列が長くなると移動出来ずに出てこられなくなります。
今回は全体的なコース取りは全日本のままで、一番変化のあった新しいセクションは前日の試走でけが人続出により封鎖。何も考えずに本能のままに撮ると昨年と同じ絵になってしまいます(笑)。なので、北側でいい絵が撮れないかを考えるのが試走時間のテーマでした。一番下の激落ちを2周目に撮って4周目までに戻ってくるというのを頭に描いて、レース時間を待ちます。
第1レースは、男子ユースとチャレンジ
ユースが4周回、チャレンジが2周回。プランはスタートを見送って、桜坂の登り、そして折り返しての下りを撮り、そこからドロップの上のバンクで、チャレンジの2周目。そこから直登してゴジラまわりでユースを撮る。チャレンジには初見の名前も多く、隊列の長さによってはプランを臨機応変に変えていく必要があると思われました。
が、桜坂に入ってチャレンジの最終走者を撮る前にユースの2周目が来てしまいます。チャレンジ全員を撮って全員撮りを確定する。その為にユースの2周目の先頭はごめんする、のは想定内のことだったのに、観戦する立場として面白いユース先頭集団のばちばちに気を奪われて、撮っておかなければならないチャレンジ後方のライダーを撮り損ねます。やっちまった〜〜〜、で落ち込みました。
此処で冷静な判断を失います。ユースの2周目は捨ててプラン通りにドロップ上のバンクに行けば良いものを、次は撮り逃さない、という想いが先に立ち、選んだのが「桜坂からゴジラまでを順行で撮ろう」などと言う暴挙。落ち着いて過去を振り返る今は「何アホな判断しているんだ」ですが、その時は一度コースから離れたらまた撮り逃すのではないか、という怖さが先に立ってしまったんです。
桜坂からゴジラまでの順行は面白い絵↑の撮れるところはあるモノの、スピードの乗る舗装区間があったり、ゴジラ手前の区間が長々と逃げ場無しだったりで、コースの脇にいるのに撮り逃し決定です。2年前にそれを確認していたのにわたしは何を考えていたんだでしょうね。
ゴジラに着いてからはユースの3周目で元のプランに戻ります。チャレンジ2周の方々ごめんなさい。やってしまいました。
Men Youth
1位 内野友太 2位 垣原弘明 3位 野嵜然新
想定通り澤井千洋が1周目を引っ張るも、早々に足をつってトップ争いから脱落。然新、友太、弘明がパックになり、わたしの前を通る度に順位を変えて通り過ぎます。特にここ数年、意気込みが空回りするばかりだった然新が、彼らしい強気な走りを復活させたのがたのもしい。最後は然新がちぎれ、友太と弘明の一騎打ちになり友太が先にゴール。朽木に続き2連勝を決めました。
Men Challenge
1位 Turner William 2位 直野泰河 3位 石川翔
チャレンジは、直野とTurnerが最初から2人で抜け出します。アドバンスをもしのぐ速さで駆け抜けました。
直野のallways worksと言うチームで参加されている3人とFB共通友達が1人しかいないので、ロードかシクロ系の人の可能性有り。たぶん吉無田にも参戦されるでしょうから、自動昇格と思って昇格申請しないままになっていないかが心配ですね。
第二レースは男子マスターズと男子アドバンス
UCI正式カテゴリとなるエリート、U23、ジュニアと分けるフォーマットになるのが八幡浜の標準。将来全ての公認レースをUCI化するとうたっているので、いずれはこのフォーマットが普通になるのかも知れません。
エリートに繋がるクラスという意味では同格とも言えるので、一緒に走るのはありなのですが、5分差が全員撮りにはいただけない。12-15分のコースなので、5分差でスタートされると、1周目から隊列が非常に長くなってしまう。無論、公平性を優先する競技ですから、出来るだけ別クラスの選手との交錯は避けたいという意図は分かるものの、観戦視点で言うと移動タイミングを見失いやすいですね。
プランは、スタートを撮った後2分差でもとっちらかった桜坂はやめて、スタート後に南コースの折り返しの激坂から入り、2周目はゴジラ後のシングル、3周目ゴジラ、4周目ゴジラ下のバンクという身体に優しい省力モード。チャレンジでの失敗があったため、かなり安全方向に振りました。全員4周でチャンスも多くあるし、本来もう少し遊んで良いクラスだったのですが逆行してしまいました。それも反省。
八幡浜に行ったら、4周以上のレースなら順路にしたがってゴジラの背に行きましょう。スタートを見てから順路にしたがっていけば、健脚な人なら2周目から、ゆっくり登っても3周目の雄姿を見られます。他のコースではここまで見事な根っこ尾根は見られないので必見です。2018年は雨で迂回コースがメインだったし、2019年は迂回が本コースになり見られず。昨年の全日本で初めて頭から終わりまで通しのゴジラの背を見ましたが、やはりテクニックの差、ライン取りの差、スピードの差、音の差、いろんな差が見られるという意味で見逃せないポイントですね。1カ所だけで動かず見るなら此処を選ぶと思います。
Men Masters
総合1位 岡本紘幸 2位 品川真寛 3位 酒居良和
30 1位 岡本紘幸
久々のオカシナ戦い復活でしたが、1982年産の品川が一つおじさん化してしまったので、年代別の争いとしては別々になってしまいました。端から見るには後半、品川が追い上げているように見えていましたが、Wakitaさんデータを見る限り、ラスト2周はタイム差変わらずの戦いをしていたのですね。
40 1位 品川真寛 2位 吉元健太郎 3位 荒川大介
品川は後方スタートだったこともあって1周目の南コース折り返しでは5位。その後1周目終わりには3位、その後2位に躍り出て前がいなくなってからベストタイムをたたき出して岡本を追走。1周目から2位に付けていたらどうなっていたのでしょうね。この世界にたられば無いですが……。吉元は2周目に一旦順位を下げたみたいだが、わたしの前では5位をキープ。
3位に存在感を増していた荒川大介が一気に総合一桁を記録し初登壇。(初でなかったらごめんなさい。DBの情報として年代別順位を残していないので検索できず……データ更新せねば……)
50 1位 酒居良和 2位 多賀良成 3位 大橋尚哉
このクラスは定位置化しつつある。というか、酒居の進化が止まらない感じ。酒居が還暦有持真人と同クラスになるのは再来年。いつまで野放しにしておくのですか?>多賀、大橋尚、その他四捨五入したらまだ50のライダーの方々。
塩見学(総合8位/50 4位)、浅井秀樹(総合9位/50 5位)がいい走り。最近元気無いな、からちゃんと復活してくるから撮っていて楽しくなります。
60 1位 有持真人 2位 増田謙一 3位 橋本寛二
有持一強なれど、増田との差は4周走って1分。そんなに遠くはない距離。全日本は夏の修善寺。暑さというファクターも加わったとき、落ち込みが少ないのは果たしてどちらでしょう。
Men Advance
1位 田村竜樹 2位 麻生裕也 3位 林哲平
修善寺をエリートで走る、残り4席の内2席が決まるこの大会。そのシートに収まったのはマスターズから鞍替えしてエリート昇格を目論む田村と、なぜか展望の時に名前を見落とした菖蒲谷チャレンジで勝ったポテトの麻生。
早々に後ろとの差を広げて、腰を爆発させないように、フラットタイヤやチェーンハズレなどのトラブルを引き起こさないように大事に走る田村。いつもならわたしを見掛けるとスイッチが入ったように華麗に下りを駆け抜けていく彼が、バンクの最上段ギリギリを無理やり走る彼が、わざわざ後輪を滑らせてカメラに土をかけていく彼が、ただただ大人しく走る。「背に腹は代えられない」という日本語が頭を駆け巡っていましたよ(笑)。
一里野の申し込みは明日までですって。2週間前にエントリーリスト出すというルールは無くなったのでしょうか。
いかん6000字超えてる。
つづく。
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