私が服を好きになった理由
プリンスこと、株式会社StylePicks CEOの深地雅也さんから、こんなお題を頂いたので、つらつらと書いていこうと思います。
私が服を好きになった理由は、これは、もう
生まれた時から、お洒落な人達が周りに沢山いたから。
これしかない。
母方の実家は、女系家族でして。
母も、母の妹にあたる3人の叔母も、義理の伯母も、皆服飾の学校を出て、服飾の仕事していたんですよね。
まぁ、昭和の時代、女が手に職をと言えば、洋裁等の服飾関係の仕事が、一般的だったと思うんですが。
祖母もお洒落で、着物が大好きな人でして。
しょっちゅう、お洒落して、地元の百貨店に行っては、着物選んでいるような人だったんでしたね。
この時、母の実家で暮らしていたので、よく祖母に連れられて、着物見に行っていました。
色とりどりの綺麗な反物を見るのは、楽しかったですね。
帰りには、必ずリカちゃん人形やリカちゃんのドレスを買って貰えるのも楽しみの一つでした。
母も叔母も義理の伯母も服飾の仕事しているくらいなんで、お洒落だったんですよ。
流行の服を着て、朝出掛けていく姿をぼんやりと覚えています。
母の昔の写真を見ても、とてもお洒落なんですよね。
なので、自然と服に興味がありました。
当時の婦人ファッション雑誌には、型紙が付いていて、彼女達は自分達でも作っていましたね。
(端切れでリカちゃんの服を作ってくれたり)
私の服も彼女達が作ってくれて、小さな頃の写真見ると、色違いで型が同じワンピースとか着ていたり。
小さな頃の写真見ると、シンプルだけど可愛い服を着ていましたね。
(写真で知る、子供時代のファッション)
小学校、中学校は着たい服は着れない時代で。
母が買ってきた服を着ていましたね。
シンプルでカジュアルな服だった気がします。
タータンチェックのスカートに、シンプルなセーターやシャツみたいな感じの。
まだバイトも何も出来ない年齢だし、クラシックバレエ習っていて、中学校の時は都内のバレエ教室まで習いに行っていたので、電車に乗るしで、母もきちんとした格好をさせたかったのかもしれないですね。
母親がやたらお嬢様系の服が好きだったので、そんな服を着ていたような気がしますね。
高校生の時は女子校だったので、もうお友達も含め、関心はお洒落しかなかった感じで。
Oliveやanan等の雑誌をよく読んでは、当時最先端のデザイナーズブランドのお店がひしめく丸井に行っては、流行りのお店を見たり、セールでCOMME ÇA DU MODEの服を買って貰ったりして、大事に着ていました。
短大の時はバブル期真っ只中だったので、当時流行りのボディコン着てましたね。
就職したら、もう稼いだお金は全て自分に使えるので、毎週末、鮎かお前は!ってくらい、当時流行りのディスコ数軒を週替わりで渡り歩き、ブランドバッグにブランドのハイヒールを履き、Pinky & DianneにJUNKO SHIMADAのワンピースやらスーツやら着て行っていました。
バブル期のディスコ、ドレスコードあったので。
あまりにもカジュアルな服装だと、門前払いされる時代でした。
今考えても、良くお金続いたなと思ってます。
その後、毎週末のディスコ通いも無くなり、服装も落ち着きましたね。
かなり、シンプルな服装になった気がします。
姉夫婦がロンドンに赴任したのもあり、ヨーロッパ等、海外旅行に頻繁に行くようになり、またヨーロッパの文化に触れ、St. JamesやLAVENHAMや、Barbourのコート等のヨーロピアン・カジュアルに。
この時、ロンドンのBurlington Arcadeで購入したカシミヤのアンサンブルやショールは、今でも愛用していますね。
この時に、私の今のファッションスタイルが確立されたと思います。
質の良いシンプルで上質なものを、長く丁寧に着る。
今はこれらのシックなヨーロピアンカジュアルと、ロックバンドのTシャツにデニムやスウェットを合わせるスポーティーカジュアルを出かけるシーンに合わせて変える感じで、お洒落を楽しんでいます。
やはり、服って出掛ける場所や状況によって、使いこなすのが、楽しいと思うんですよね。
お友達と気軽に焼肉とか居酒屋なら、バンドTシャツにスウェットにパーカー。
ちょっと敷居の高い、お洒落で格式あるレストランやバーなら、シックでエレガントなワンピース等のファッション。
気軽で雰囲気の良いカフェやビストロなら、気軽に質の良いセーターにスリムパンツのヨーロピアンカジュアルとか。
やはり、着飾って出掛ける先が無いと、服って買う気にもならないし、お洒落しようって気に中々ならないですよね…
今、ファストファッション以外に服が売れないのは、遊び場があまり無い、お洒落して食事に行くような、客単価の高いお店に行く余裕がない人達が、増えているからかもしれないですね。
安い居酒屋さんは私も好きですし、良く行きますが、あまりお洒落して行こうとは思わないですしね…
でも、お洒落して行く場所が無い無い言っていても始まらないので、夜一人で映画館にレイトショー観に行く時とか、一人でカフェにお茶しに行く時とかに、夜だし、近所だし、誰も見てないからヨレったTシャツやスウェットで良いやでは無く、ちょっと質の良いカジュアルなワンピースで行ってみるとか、そういった遊びをしてみるのも良いかと思います。
やはり、服は自分を表現するものだと思いますし、その場に相応しい演出をしてくれる道具だと思うので楽しみたいですね。
最近は、服に悩む時間は無駄と言って、同じアイテムで同じコーディネートという、スティーブ・ジョブズと同じファッションスタイルを好む人達もいますが、私は前もって服を選ぶのも、着ていく服に悩むのも、贅沢で楽しい時間として捉えているので、その時間をいつまでも慈しみながら、この先も生きていきたいですね。
私が服が好きなのは、本当はこの悩ましくも、贅沢な時間を過ごしたいからかもしれないですね。
久々に、この冬、散財しました…
Manolo Blahnikの靴。
#日記 #エッセイ #ファッション #私が服を好きになった理由
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?