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名前は知っているけど、意外と知らない?埼玉県小川町の地域おこし協力隊について解説します!

小川町の情報を発信するローカルメディア「スモリバ」では「小川町で地域おこし協力隊を募集しています!」といった記事を時々配信しています。皆さんも目にされたことがあるのではないでしょうか。

では、質問です。「地域おこし協力隊」とは一体どんな制度で、どんな活動をしているかご存知ですか?今日はそんなちょっとした疑問を分かりやすい言葉で解説したいと思います。


■ 地域おこし協力隊ってどんな人たち?

総務省のHPでは、以下のように記載されています。

|地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期はおおむね1年から3年です。

引用:総務省HP

これを小川町の場合で説明しますと…

もともと小川町以外に住んでいたけれど、小川町のことが好きだったり、地域おこしに携わりたいという方が、小川町へ移住し、観光案内所や移住サポートセンター、スモリバでの情報配信などを通して、地域おこし活動を行いながら将来的に小川町へ定住・定着する取組みです。

つまり、地域おこし協力隊のほとんどが、小川町に住んだ経験がない、いわば小川町歴1年生なのです!(※Uターンの隊員もいます)

「え!もともと小川町に住んでいなかった人たちだったんだ!」と思われる方もいるかもしれません。確かに「生まれてこの方小川町!」という小川町マスターの先輩方が地域をPRした方が、情報量も多く、説得力もあるのでは…?と感じることもあります。

しかし、長年住んでいると地域の良さが当たり前になってしまったり、近すぎると見えにくくなることもありますよね。そこに、あえて小川町歴1年生が飛び込んでくることで、新鮮な視点で地域の魅力を再発見できることもあるかなと思っています!そして、その町の魅力が地域外の人との新たな関係性が築くきっかけとなり、関係人口の増加や移住促進につながればと思い、活動しています。

とはいえ、「新たな魅力を見つけてね!」と面と向かって言われると、協力隊としては少しプレッシャーではあるのですが…(笑)

また、地域おこし協力隊の初任者研修で聞いた印象深い言葉の一つに「我々は地域おこし協力隊であって、地域おこし隊ではない」というものがありました。この言葉にはさまざまな解釈があると思いますが、「主役は小川町、そしてそこに住む方々であり、皆さんと協力して、地域活性化の取組を行うことが私たちの任務」であると私は捉えています。

私は栃本親水公園の景色が好きです。朝も夜も、空が広くて、ここに生きてる!と感じます。

応募した理由は違えど、全員が小川町のことが好きで、もっと知りたいという気持ちを持った者たちが、地域おこし協力隊として活動しています。そして、小川町のことが好きな皆さんと一緒に地域を盛り上げていきたいと思っています。機会があればぜひ小川町の魅力や歴史、素敵なところを教えていただけると嬉しいです。


■ 小川町の協力隊員の活動について

協力隊員がどんな制度かをご理解いただいたところで、次に気になるのは具体的な活動内容ですよね。ここでは、ほんの一部ですがご紹介いたします。

● 地域の魅力向上推進員

地域の魅力向上に関わるさまざまな業務を担当しているのが、地域の魅力向上推進員。小川町の情報をLINEアカウントで発信したり、「コワーキングロビーNESTo」の運営支援や利用促進をしたり、「移住サポートセンター」での移住サポート、「まちのキャンパスUECHU(旧上野台中学校)」でイベントを企画したり。スモリバ担当の私もここに所属しています。以前の仕事の経験を活かしている者もいれば、全くの初心者から始める者もいます。

築100年の石蔵を改装したコワーキングロビーNESTo。カフェスペースでティータイムができたり、冬には薪ストーブを動かしたり、こんなに洗練された空間で働けるのは魅力的ですよね。
移住サポートセンターでの移住相談のイメージ。移住イベントも開催しています。農業や家庭菜園に興味を持っている方が多いため、隊員もプランターでミニ家庭菜園に挑戦しています。
UECHUでのクリスマス会の様子。UECHU(旧上野台中学校)を活動拠点とし、東小川住宅団地の活性化に取り組んでいます。地域の方が参加しやすいイベント企画に、日々試行錯誤しています。

● 農業振興推進員

小川町の農業を生産者だけでなく、レストラン、事業者、学校、そして消費者みんなで応援して盛り上げていこう!という小川町ならではの「おがわんプロジェクト」の取組推進のため、冊子の作成やマルシェの出店、イベントの企画運営、地域資源循環の現場を、長年関わってきた地元の方々と交流をしながら回るツアーを開催しています。

農家さんと一緒に農作業をすることも!
JA埼玉中央 小川農産物直売所に並ぶ、小川町産の野菜たち。「おがわんプロジェクト」が気になる方はこちら(小川町観光協会HP

● 観光推進員

小川町駅前にある「むすびめ」という観光案内所と移住サポートセンターを兼ねている施設で、観光や特産品などについての案内をしています。また、町内外におけるイベントでの活動、インバウンド観光客向けに小川町の伝統的な手漉き和紙体験や日本酒の酒蔵巡りの企画やPRも行っています。もうすぐリニューアルオープンする道の駅でのイベント企画や観光案内も行います。

観光案内所と移住サポートセンターが併設している「むすびめ」。小川町ビギナーの方も町民の方も訪れてみてください!
有機農家さんが直接納品してくださるという地元野菜の直売がなんといっても小川町らしさ溢れるポイント。電車での観光の方も気軽に購入できるのが嬉しいですね。

● 地域PR推進員

和紙を中心に、地域資源の魅力の掘り起こしに取組んでいます。トロロアオイ栽培技術の取得および技術伝承・PRや、和紙を使用した卒業証書事業支援、また地域の伝統行事やイベントを撮影・取材し、SNSなどで発信を行っています。

ユネスコ無形文化遺産「細川紙」。大切に繋いでいくための事業支援なども行っています。

このように、活動内容は多種多様です。小川町の魅力を発見し、町内外の方に向けたPR、移住希望者へのサポートなど、各々がミッションと熱い想いを持って活動しています。

かくいう私も、スモリバを通して小川町のファンを増やしたいという想いで、まちの魅力を発信しています。小川町には数多くの魅力があり、その全てを網羅することは困難ですが、スモリバを見れば小川町のことが大体分かる!というくらいに、小川町に関する情報はできる限り幅広く、多く掲載することを心掛けています。

将来的には多くの方々に関わっていただけるローカルメディアとして成長させていきたいと考えています。

■ 地域おこし協力隊募集中!(令和7年1月現在)

ここまでを読んで「面白そうだな」と思った方へ、朗報です!!ちょうど今、令和7年4月1日から活動していただく小川町地域おこし協力隊「コワーキングロビーNESToの運営サポート及び利用促進PR等」担当を1名募集しています。(提出書類は令和7年1月31日(金曜日)必着)

▼詳しい情報はこちらをご覧ください。

コワーキングロビーNESToとは、官民連携の事業として町及び民間企業の4者が石蔵保存活用協議会を組織し、築100年の石蔵を改修しサテライトオフィスやコワーキングスペース等として整備し運営を行っているコワーキング施設のことを指します。(引用:小川町HP)

あの素敵な空間で仕事ができるなんて、とても羨ましいです…!小川町を盛り上げたい、こんなところで働いてみたい、NESToをもっと多くの人に利用され、愛される空間にしていきたい、など、熱い想いさえあれば動機は何でもOKです!ぜひ小川町地域おこし協力隊へ飛び込んできてみてください!

編集:鈴木 林夏子(小川町地域おこし協力隊)


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