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巴里の空の下 大山巌はたそがれる  自作解説まとめ


スムー!

ボカコレ2025冬開催中に、広報の一環として自作曲「巴里の空の下 大山巌はたそがれる」についての自作解説をXアカウント(https://twitter.com/sumooooh)にて投稿させていただいたのですが、せっかくですので、ここにまとめさせていただきます。

自作を解説するというのは、やってみたら楽しいことでしたし、「それに見合った作品を作らねば・・」といった気持にもつながりますので、今後も機会があったらマイペースに続けさせていただけたらと思っておりまスムー!


【自作解説1】大山巌って誰だっけ?



【自作解説2】リズムについて



【自作解説3】 構成

この作品は「楽曲のおもちゃ箱」とコメントしていただいたように、次々と音楽が展開するのですが、各パートを5つの「幕」に分けています。

ここで簡単なストーリーを紹介させていただきまスムー!


第一幕 巴里の黄昏

意識が溶けてゆく。
ここは思い出のパリ。
これは夢? あるいは走馬灯?
もうすぐ黄昏時。
アコーディオン奏者の音に導かれながら、意識は更に深く落ちてゆく。

第二幕 日ノ本ニテ

思い出すのは色のない昔の記憶。
日ノ本の国を西と南に分けた戦争。
砲戦の指揮をしていた記憶。
そして、何故か上空には気球に乗った長岡がいる

第三幕 花の戦争

これから戦争はどうなるのだろう?
歴史を追憶するも
人間が戦争をなくせた時代はひとつもない。
それなら戦争の方法を変えてみてはどうか?
子どもにも安心安全な戦争に

第四幕 鹿鳴館にそびえ立つキリン

舞踏会に誘われて思い出すのは
鹿鳴館の花との幸せな結婚。
突如、鹿鳴館にそびえ立ったキリン
そして、そこに集う多彩な来賓たち。

終幕 大団円の夢あるいは走馬灯

意識が高まり大団円へ。
走馬灯のように舞台を再び円舞・回遊する。
突如、混入される作者のボカコレへの想い。
意識が高まり全てを俯瞰する。


【自作解説4】 カメラワーク

この作品のMVはMohoというソフトを使って制作しました。
各舞台を配置して、音楽合わせてカメラを移動させています。
映画『カメラを止めるな』、もしくは『ラジオの時間』の始まりみたいで楽しかったでスムー!


【自作解説5】 夢の記憶の断片



【自作解説6】 歌詞

せっかくですので、「第三幕 花の戦争」の歌詞について少し解説させていただきます。
いつものように、半分考えているようで・考えていない、半分意味があって・意味がないような歌詞なのですが・・。

「さて これからの 白い世界は」

現在、先進国はホワイト社会とか言われたりしますが、きっと世界全体にそれは波及すると考えられます。
全体が健全・配慮の行き届いた・コンプライアンス重視なものになった世界について思いをめぐらしてみましょう。

「子どもにOKな 戦争を 安全に」

となると、戦争はどうでしょう。
命が命を懸けて命を破壊する。
これはホワイト世界において、不適切にもほどがあります。
ただ、歴史を考えると戦争はなくなりそうにありません。
なら、やり方を変えるのはどうでしょう。
安心安全な戦争に。

「木の枝は目に入ると危険だから ダメ」

子どもにも安全な戦争を考えたとき、銃はおろか、木の枝の使用は許されません。
だって、目に入ったら危ないじゃないですかー!

「銃口からはお花が 咲いて×6」

銃口からお花が出る絵は、いくつかみられる反戦アートからのですね。
あと、なによりも野宮真貴さんの「Elegance Under War」という曲のイメージが強くあります。
歌詞は菊地成孔さんによるものでが、本当に素晴らしいのでスムー!

「兵站ではエリントンの舞踏会よ そこで ダンス×6」

太平洋戦争中に米国が用いた兵士の戦意高揚のためのレコード「Vディスク」に、デューク・エリントンの曲が収録されていたことからの着想ですね。
そして、「舞踏会」という言葉から、何となく鹿鳴館へイメージをつなげてゆきます。

「何よこれ?」

さすがに荒唐無稽になってきたので、自分につっこんでいる歌詞です。
個人的には、現実世界と同じく、歌詞においても、ふと途中で違うことを考え始めたり、正気になったりして、それをそのまま言葉にしています。

「鹿鳴館では そびえ立つよ キリンが×2 直立 不動で!」

ここで突然、濁茶さんの名曲「キリンに日がさせば」のMV冒頭のように、キリンがにゅーっとなるをやりたくなってしまいまして・・。
濁茶さん、勝手に大変申し訳ございませんでした。。
あと、あの曲大好きなのでスムー!

「もっちりしたすずめの 巣箱と重箱 ビビビビ」

すみません。。
お気づきかもしれませんが、敬愛するボカロPさんのお名前・作品名が突如としてつながりまして・・。
もっちりしたパンさん、すずめのめさん、はこさん、原口沙輔さん、フロクロさん、勝手なことをしてまことに申し訳ございません。。
みなさまの作品に出合わなければ、私、投稿を始めることはありませんでした・・。


【自作解説7】 長岡外史について語ろう!



【自作解説8】 参考曲

せっかくですので、新曲の参考曲を紹介させていただきます。
個人的には自作曲は全て、これまでお世話になった素晴らしい音楽への「ファンアート」だと思っておりまスムー!

もちろん、こちらはこれから紹介する参考曲の足元にも及んでいないのですが、「よいものは共有したい」という純粋な思いもありますので、紹介させていただきまスムー!


交響曲第4番 第2楽章 / 吉松隆

もともと、この曲のように、3拍子で「雑多な音楽の記憶を並べた音の『オモチャ箱』」(作者談)のような曲を作りたいと思っていました。


Plash / 嶺川貴子

第2幕の突然ドラムがテンポアップしたように錯覚するような感じは、この曲を念頭にしていました。
曲はコーネリアスこと小山田圭吾さんによるもの。素晴らしいのでスムー!


Rejuvenation / Lonnie Liston Smith

第3幕はこのイメージでした。
はじめのベースラインについては、そのまま頂戴してしまいました・・。


Elegance Under War / 野宮真貴

第3幕の歌詞は、こんな世界観でいきたいと思っていました。
菊地成孔さんの作詞家としての魅力が全開だと思っておりまスムー!


キリンに日がさせば / 濁茶

第4幕は、こんな感じで鹿鳴館の前でキリンがそびえ立つ絵を、どうしても作りたくなって参考にさせていただきました。
3拍子系ボカロの大名曲でスムー!


Malambo / Ginastera

終幕はこの曲のような大団円感を出したいと思っていました。いいですよね、南米感。素晴らしいのでスムー!


Money Jungle / Duke Ellington

終幕はベースはこのイメージですね。
この怒り狂ったミンガス大先生を召喚したい気持ち一杯で、打ち込んでいましたのでスムー!


La valse / Ravel

曲の終わり方は完全にラヴェル大先生ですね。
実はそこに「あちこちデートさん」のフレーズをこっそり入れ込んでいるのは、ここだけの秘密・・。


ご覧いただき、まことにありがとうございました。
それでは、これからもどうぞよろしくお願いいたしまスムー!


【おまけ】 予告編2



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