虫の知らせ
虫の知らせってありますよね。あれ、我が家にもあるんですよ。ちょっと愉快な意味で。
私のところは、もう何年も前に、おじいもおばあも天国へ行ってしまいました。
二人の命日や、法事になると不思議なことがおきます。
おじいの命日は、必ずハエが一匹どこからか入ってきます。
誰も殺したりしません。ハエをみるたび親戚中が笑います。
「おーい!おじいがきたぞー!」
みんな決しておじいに対して負の感情があるわけではないです。まぁ真面目で頑固な人でしたが、どこか抜けていて、お茶目に思えるところがあったからかもしれないです。
何故ハエなんだという疑問はそっちのけです😂とにかく、おじいの命日で、親戚が集まる日にはハエが入るんですよ😂いつの日か、ハエ=おじいです。
おじいがハエに生まれ変わったわけでは絶対ないはずだけど、不思議で仕方ない。そして、おじいの登場にみんな大盛り上がりするわけですよ。
そして法事が終わる頃にいつの間にか、いなくなっています。
ハエエピソードといえば、おじいは、生前、箸でハエを捕まえることが出来ました。シュパっと。
それを眺めては、すごい技なんだけど、シュールで、スルーしたほうがいいのか、なにかリアクションを起こしたほうがいいのか、子ども心に悩んだ覚えがあります😂
おばあが横で「ハエたたきあるだろう」とぼそっと言っていたことを思い出します。
おばあの命日はチョウチョとのめぐり合わせが多いです。
おばあらしく、玄関でパタパタ飛んでいるだけで、おじいのように部屋中をかけめぐりません。(おじいがハエになっている想定で笑う…)
それをみてまた、親戚が
「やっぱりおばあだねぇ…」と言います。
しんみりと。じわーっと。うっすら涙を浮かべて。
おい、おじいの反応と大違いだな😂✋
沖縄では、先祖崇拝というのをやります。
7代目になると先祖は神様になれるといわれています。7代目の詳細がよくわからないけれど、私的に33回忌のことかなぁと思っています。その先の法事が多分なかったような…うろ覚えでごめんなさい。
先祖が家の守護神になるのです。沖縄は神様イッパイアッテナです。
沖縄では、人が亡くなるとニライカナイに行くと言われています。場所は久高島の近くだそうです。もちろん目にみえません。
各家庭の仏壇を持っているおうちは、だいたいヒヌカンも一緒に持っていると思います。ヒヌカンは、火の神様、台所の神様、各家庭の神様と言われていて
うちのヒヌカンはこちらです。
年末になると、ヒヌカンには詫びを入れなければなりません。一年の報告にお出かけするからです。
ヒヌカンは、地域の神様のところへ行き「うちの家人は今年は〜」と報告されてしまうので、なるべくいいように報告されたいからなのでしょうね。昔は何日も詫びをいれていたそうですよ。
ヒヌカンから地域の神様、地域の神様から、少し位の高い神様、最終的にニライカナイの神様のところに報告がいくようです。また、ニライカナイには、凄いことを起こす人の名簿があるらしいです。ユタはその名簿を見ることができるとか。
ちょっと面白いですよね。
沖縄には、あらゆるところに神様がいるのです。
おじいも、おばあもいつかは、神様になるのかなぁ。がんばって拝まないといけないですね🙏
妹がよく言っていました。おじいたちのおかげでこの土地に住めているのだと。確かにその通りです。ありがたやー。ありがたやー。