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わたしはもっといい人になりたい


丁度2020年の今頃、私は2021年に期待で心をときめかせていた。
なぜなら去年の年末、周囲の影響で占いに触れる機会が多かったのだけれど、診てもらった占い師及び観覧したサイト等全部全部が口を揃えて「あなたは2021年、類を見ない程恵まれた年になる」と言ったからだ。


答え合わせをすると、2021年、ここ5年で1番しんどい年だった。


良いことは何も起こらなかった。
期待していたことは何も起こらなくて、その代わり落胆することばかりあった。社会人2年目、学生時代とも社会人1年目とも違う待遇の中で必死に毎日を送って、プライベートは去年からできた夢のためにひっそりこっそり地道な作業を続けてきた。舞い込んでくる出来事は平凡なものばかりなくせに感情ばかりが大きく起伏した。辛い日の方が多かった。なんのために毎日過ごしているのかわからなかった。認められないことが続いた。呆れることも多かった。友人の誰も信用できなくなった。そんな自分にムカつくことも。

けれど、こんなことがある。
いくら練習しても乗れなかった補助輪なしの自転車が、いつの日かパッと乗れる日があること。
ピアノで何度弾いてもミスしてしまう小節を、弾けなかったこれまでが嘘だったみたいに突然弾けるようになる日が来ること。

しんどい時間が長かった2021年だけど、11月に入ってから長く長く沈んでた心が嘘だったみたいにパッと楽になった日が来た。

詳しく話すと、現実を受け入ることが突然できた。
それまでの私は自分の足りないところを受け入れられずに、認めたくなくて、自分はこうだと自分に言い聞かせるように持論を展開したり大きく振る舞ってみたり、それでもそうやって見栄を張ってしまう自分すら恥ずかしく思ったりして苦しかった。ぼうっと生きていれば出会わなくて済んだはずの挫折もいくつか味わって、こんなに頑張ってるのにどうして報われないのかとずっと思っていた。



けど違うんだと分かった日が突然に来た。


2021年、私は成長していた。


社会の理不尽さを"現実"として理解することができるようになった。
変えられないものを変えようとするのは苦しすぎる。だとしたら、自分が変わっていく方が何倍も楽で、何倍もかっこいい。
私が2021年に気づいのはこれだった。


私はもっと良い人になりたい。


2021年、脱皮した。
私は自分のことがわかっていなかったみたいで、去年まですごくすごく子供だった。まだ社会で生きていくということがどんな事なのか分かっていなかったんだな。

大人になれたとはまだ言えないとおもう。
相変わらず私は頑固で、許せないことも認められないことも多い。それでも、そんな自分も間違ってはいないけれど、正解でもないということに気づくことができた。


"20歳以上30歳未満、ただ子供でも大人でもない年齢、ただただ自分である時"


IUちゃんのpaletteの歌詞にある通り、私はやっと私になれたのかな


来年25歳になる。
25歳までにやっておきたいと思っていることが私には山ほどある。2022年の今頃、同じように2022年を良い年だと思えるようになっていてほしいな。


わたしはただいい人になりたい、
誰かの揚げ足を取る人生より、自分の人生を生きたい!


2021年も、精一杯生きたね。結局傷跡も愛でられてしまう自分を私は偉いとおもうよ。来年もよろしくね。

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