わたしの大好きな"IU"ちゃん
2021年9月18日、わたしの心から敬愛するアーティストがデビュー13周年を迎えました。もう何年も韓国の音楽シーンのトップに君臨する、とびきり可愛くて、のんびり屋で、深い深い倫理観を話したと思いきやくだらない冗談や遊びに豪快に笑い、唯一無二の感傷的な歌声を持つイ・ジウンという女の子。そして彼女シンガーソングライターとして活動するときに呼ばれる名こそが、IUです。
1. HEART
先述したとおりIUと呼ばれるその女性の本名はイ・ジウンと言います。女優業はイ・ジウンの名で活動している事もありファンの中には「ジウンちゃん」と本名で呼ぶ方もいるし、韓国ではジンチャン(ジウンちゃんの略)というあだ名もあるようです。
けれどわたしは、もちろんそのものであるイ・ジウンちゃんが大好きなんだけれど、それでもIUであるあなたを1番尊敬しているからIUという名前を大切にしたい。と少し面倒くさい事を思っています。
IUちゃんは2018年の授賞式、以下のようにコメントしました。
ところで、IUちゃんのpvやliveを見ていると気付くことがあります。バンドのメンバーやダンサーさん方がもう何年も前からずっと変わらないんです。
ピアノはいつも明るくハツラツとしたあの女性だし、ドラムは眼鏡をかけたあの陽気なおじさまで、女性ダンサーさんは少しつり目の笑顔が綺麗なあの方だし、男性ダンサーさんは黒髪の短髪で塩顔のあの方だし、コーラスの方々だって。そしてマネージャーさんは、今は変わってしまったけれど長い間その役を務めたのはいつもいつでもIUちゃんと仲良く大笑いしていたハントさんでした。
もしかしたらそれ(ダンサーさんやバンドメンバーが何年も変わらないところ)は、私が知らないだけで他のアーティストもそうなのかもしれません。
それでも私は、こんなところに気づいたのはIUちゃんが初めてでした。そのくらいIUちゃんのyoutubeチャンネルIUTVにスタッフさん方との絡みが出てくる出てくる。アルバムの特典プロマイドにもスタッフさんとの写真が使われる事もありました。
見えてるものだけが全てではないのだと、当たり前すぎるけどつい忘れてしまうそのことにIUちゃんはいつも気づかせてくれます。
アイドル歌手としてデビューしたはずなのにいまではもうすっかり作詞作曲やアルバムプロデュースもお手の物になったIUちゃんは、歌うだけでなく何かを作る苦しさもわかっている人です。
だからこそ裏方のスタッフさん方への感謝をいつだって忘れていないし、スタッフさん方の存在を頻繁にファンに伝えてくれるんだろうなと思います。
これは先述した授賞式の後、IUちゃんとお仕事をするスタッフさんがIUちゃんにかけた言葉です。スタッフさんがいないとIUは作れないと語るIUちゃんに、IUがいたから私はこんな世界を見ることができたと伝えるスタッフさん。
こんなに理想的な関係があるでしょうか。
IUちゃんがいつだってスタッフさんへの敬意を教えてくれるから、私もいつのまにかIUちゃんと仕事をしている全ての人への感謝が溢れて止まりません。
だから私は、イ・ジウンと、イ・ジウンを支える多くの人々への愛を込めて、あなたをIUとよびたいのです。
2. PALETTE
チョウンナルにどハマりした中学生だった私がもう社会人になっているから当たり前の話だけれど、あのIUちゃんがもう28歳というのだから驚きです。
ミュージックバンク(韓国の音楽番組)のエンディング、ごりごりの派手衣装に身を包んだアイドルの中、まるで迷い込んでしまったようにちょこんと1人でいたあどけない女の子は、いつのまにかTWICEや防弾少年団らの大先輩になっていました。
(ハトゥしてるナヨンさん可愛い。。)
この13年、IUちゃんは少女が聡明な女性へと成長していく姿を惜しみなく見せてくれました。
mashmorrowやbooで、少女らしいハツラツとしたアイドル曲をリリースし、good day, you&iで一気に国民的スターに上り詰め、兼ねてからシンガーソングライターになりたいと語っていた夢をhold my hand,fridayで叶え、chat shireでは本格的に作詞を始め、palleteでアルバムプロデュースを行い、自分の言葉や音楽でIUちゃんの考えを教えてくれました。
わたしはIUちゃんの、いつだって一歩一歩、踏みしめるように進んでるところが最高に大好きです。歌手って華やかに見えて、地道な作業の繰り返し、、というか人生って、どんな仕事でもそうですよね。
IUちゃんはpaletteをリリースした時、カムバ期間のことを"お祭りだ"と話してくれました。これまで地道に取り組んできたことを世に発表する短いお祭り。そしてそれは"非日常"なのだと話してくれました。そのお祭りが終わると、また作業を進める日々に戻るのだと。そんな地道な日々こそが"日常"なのだと。
「花火みたいな日もあったりするけど、誰かを大切に思えない日も、不幸な日もあってもいいの」※1
IUちゃんは歌詞で、そう私に教えてくれました。
きっとそうやって、IUちゃんも他の大成功してキラキラと輝いて見えるスターの人たちも一歩一歩進んできたんだね。
IUちゃんはのんびり屋さんにみえます。
ヒョリの民泊という番組でIUちゃんはイ・ジウンという人間の人柄の良さを大爆発させているのだけれど、ご飯を食べるのもゆっくりだし、基本ボーッとしているし、人見知りで物静かで、着る服もTシャツやジャージばかりの素朴な子。けれど、仕事となればとてもとてもストイックで「全てを賭けてる」と言うし、ある番組のテーマソング※2を歌う仕事をちょろっとレコーディングしてすぐ終わらせるはずだったのに気づけば8時間収録していたと話してくれたこともありました。初めて歌うジャンルの曲で、納得の歌声になるまで続けたら8時間かかってしまったのだと。
そう、私にとってIUちゃんはとっても頑固に見えます。穏やかそうに見えて自分のこだわりをあまり人に譲らない所があるくせに、それでいて自分が自分の感情に支配されるのが怖いと話すほど繊細だったり。
そしてIUちゃんの性格について語る上で外せないのが、自分のことが大好きだと言うこと。いつだって周囲の人へ配る愛情と同量の愛情を自分に捧げることを忘れない。かと思えば自分のことばかり書く歌詞を少し申し訳なく思うと話したりします。
IUちゃん。
あの小さい身体で、あのあどけない姿で。
観る人全員を驚かせたパワフルボイス、チョウンナルのラスサビで3段高音を歌い上げるあなたの姿に心を打たれたあの日から10年間、ずっとあなたを見てきて思ったこと。
あなたの魅力は、まさにあなたが人生の面白いところを色んな日があることだと語っていたのと同じように、色んな面を持っているところだと思います。
そしてそんな自分のマイナスな面を隠すこともなく、自然体な姿を見せてくれることだと思います。
3. MY OLD STORY
グループ歌手が主流だった2008-2012年ごろに、たった1人でステージに立っていた女の子がまさか数年後、今のようになっているとは思っても見ませんでした。
IUちゃん、私があなたを知った2012年から今日までの9年間、全ての年にあなたの曲との思い出があることがとても幸せです。
音楽という手段を通して、わたしはあなたにたくさんの言葉をもらいました。私とあなたは出会ったことはないけれど、それでもわたしはこんなにもあなたと寄り添って生きてきたんだなとIUちゃんのお気に入りの曲を集めたプレイリストを聞いて思うわけです。
そしてこんな端くれな私だけど、あなたの一生懸命生きる姿に共感してやまないの。
わたしはあなたの色んな面を持っているところがずっと好きだったから、IUちゃんが「完成された絵よりも色んな色が生き生きと混ざるパレットの方が綺麗に感じた」と話した時全てが繋がった気がしました。
あなたがジョンヒョンに送った手紙の内容を、私は一生忘れないと思う。
もちろんIUちゃんやジョンヒョンが味わったギャップに私の辛さなんて到底足元にも及ばないのだろうけどそれでも、こんなわたしにも、IUちゃんのこの手紙の言葉の意味がすごくわかる。そしてこの言葉がどれほど私の中で支えとなっていることか。
13年よりもっと前。
持ち前の行動力で1年間に20つものオーディションを受けて全て落ちてしまったのに、諦めずに挑戦し続けてくれてありがとう。芸能会社と名乗る詐欺集団からお金を巻き上げられた事もあったのに諦めないで歌手になってくれてありがとう。
あなたがJYPを受けた時の映像がyoutubeに出回っているけれど、今と全く変わらない笑顔の幼いあなたを見るといつも胸が苦しくなる。こんな小さい体で色んな困難をくぐり抜けてデビューしてくれて本当にありがとう。
あなたがIUになってくれて本当に良かった。
13年間止まることなく進み続けてくれてありがとう。たくさんの言葉と音楽をくれてありがとう。coinの歌詞にあったように、人生の全てを賭けてくれてありがとう。そしてお願いだから身を削ってまで辛い思いをしないで。耐えきれなくなる前に逃げてしまってね。
ずっとそう思っていたから、30代はもっと休むつもりだと話したあなたの言葉に少しだけ安心しました。
あなたが本当に多くの人に与えた幸せと同じくらいの幸せが、ぜんぶぜんぶあなたに降り注いで欲しいです。
IUちゃん、そして私達ユエナ。
デビュー13周年おめでとう
(どんなIUちゃんも好きだけど、私はゴッカルビ2の時のIUちゃんが大好きだから、髪の毛タルバンモリにもどしてくれてもいいんだよ、愛しています。)
※1 unlucky(love poem収録)
※2 into the I-land