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立川流マゴデシ寄席20180917
上野広小路亭 18:00〜
かしめ…寿限無
らくぼ…唖の釣り
志ら門…だくだく
らく兵…金明竹
こしら…金明竹 下
仲入り
こはる…芋俵
吉笑…舌打たず
志ら乃…ゾンゾンびんびん
会場へ向かう電車のなかで、もうすでに入場待ちの列ができているとの情報を得る。17:00前だったか。17:05ごろ現地着。開場は17:30だったので待っているうちに、みるみる列が伸びていく。行きがかりの人々は「今日何かあるの?」とやや訝しげな様子で語り合いながら、通り過ぎていく。受付をしてもらい会場に入ると、椅子がぎゅうぎゅうに並べられている。スゴイ。ツレアイが先に行って前の方に並んでいてくれたので、特等席をゲット。しかし、人がまだ入っていない状態で椅子しかないのに、すでに移動がしづらい状況。何人くらい予約が入っていたのか。入りもどのくらいだったか。いつもはざっと数えてみるのだが、この日は忘れてしまった。
今日は何かが起こる、そんなある種異様な雰囲気のなか、開口一番?かしめさんが登場。その後は、こちらも開口一番?らくぼさん。そう、前座さんが2人も見られるという贅沢。しかも、お二人とも二ツ目目前という。その後の顔付けもスペシャルである。外はにわか雨なのか土砂降りだったそうで、上がる人上がる人、今雨がすごいです、止みました、また降り出しました、と報告をしてくれる。外は豪雨、広小路亭の中は、嵐。演者もお客さんもテンションMAXなのがビンビン伝わってくる。ゾンゾンびんびんだ、ばかやろう。
志ら乃さんを初めて見たのは、昨年10月の国立演芸場花形演芸会でトリを取られた時のこと。その時の印象は正直なところあまりよくなかったのだが、今年の2月のマゴデシ寄席で、ちょっと本性が見えたというか、なんか癖がある感じだけど、おもしろそうな人、という印象にかわっていた。また少し時間が経って、渋谷らくごのポッドキャストでサンキュータツオさんが、志ら乃さんの相撲偏愛っぷりを紹介していて、あ、こういう人なんだ、と、また少しイメージが変わった。さらに後、ジェーンスーのTBSラジオの番組でスーパーマーケット総選挙というのをやっており、その際にゲスト出演されるなど、新たな偏愛っぷりが顕になり、それにつれて私の志ら乃さんに対する見方は、さらに変わっていった。
その人のことが判るにつれて、ネガティブな毒のある要素も受け入れられるようになる好例だったように思う。志ら乃さんの場合は、誤解を恐れずにいうと、「この子、ちょっとおかしい子なんだ!」という発見が特に重要なポイントであったと思われるが、この、ちょっとおかしいっぷりを志ら乃さんの魅力として紹介してくれたタツオ氏には、本当に感謝である。ちなみに相撲愛を語る志ら乃師匠のお姿は、米粒写経公式チャンネルというインターネット上の動画でも公開されている(2018.9.18確認)。真打となってもなお、その人自身の変化で楽しませる噺家、それが志ら乃さんという人、ということになるのだろうか。
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