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SSトップ兼秘密警察トップの男

今回はハインリヒ・ヒムラーについて少しだけ。

ヒムラーと言えば、人々の評価は概ねこんな感じだろうか。

・残虐非道の差別主義者
・冷酷無慈悲
・神秘主義者、オカルトにハマった人

あるドキュメンタリーにて、このようにもたとえられた。

もし他のナチス高官がいなくてもホロコーストは起きた、と言えますが、ヒムラーがいなければホロコーストは起きなかったと断言出来ます

SSこと親衛隊、ゲシュタポこと秘密警察の長官、そして大臣も兼任していたが、なぜ彼が虐殺を指揮する立場に選ばれたのかは不明だそうだ。

オッサンくさい見た目だが、彼は1900年に生まれ、1945年に自殺し、44歳で亡くなっている。そしてヒトラーが首相になった当時はまだ32〜33歳だった。

若くして、物凄い地位についたことがわかる。

元々は養鶏業や肥料販売をしていたが、彼は強烈すぎる反ユダヤ主義であるとともに、反キリスト主義でもあった。

彼はカトリック系の家に生まれ育ったが、キリスト教がゲルマン民族の誇りを潰したとして強く憎んでいたそうだ。
ゲルマン民族至上主義とも言える、かなり独特な思想を持っている。


反ユダヤ主義に共感してナチ党へ入り、ミュンヘン一揆にも参加している。

絶滅収容所でガスを用いる理由の一つとして「部下の精神状態」に気を遣っていたこと、「銃殺は非効率かつ精神状態を悪くする」と考えて採用したというエピソードがある。

アウシュビッツ強制収容所所長のヘスが青酸ガスを考えたそうだが、許可やなんやをするのはヒムラーの仕事。

これだけでヒムラーは、憎む相手を殺害するのに一切躊躇いが無いことがわかる。全ては殺害前提で動いたものだからだ。


人間ここまで残酷になれるのか、と思うかもしれないが、なれることは彼が証明している。
「嫌いな人間には何をしてもいい」「効率よくやる」「証拠隠滅のための殺害もいとわない」

今のところ、なぜこれほどまでにユダヤ人を憎悪したかはわからない。

ただ言えることは、

憎しみの対象であれば、手段を選ばない。子どもでも容赦しない。罪悪感も抱かない。
むしろヒムラーは、これを正しいことでドイツのためだと信じて疑わなかった。

また気が向いたら続きを書きます。オカルトとかについても。


参考資料番組

ナチスの興亡シリーズ(ナショジオ)
ナチス権力者 究極の悪(ヒストリーチャンネル)
我が闘争(ヒストリーチャンネル)
ナチス 悪魔教の秘密結社(ディスカバリーチャンネル)
ナチスの素顔(ナショジオ)
ナチスの巨大建造物 巨大組織親衛隊(ナショジオ)

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