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トルコで車検、追車検(とほほ)。でも親切にされて、なんとなくホクホクして帰って来た。

一昨日、前から予約してた、我が町での出張車検場の予約日だったので
かる~い気持ちで受けて、ありゃりゃ、ブレーキランプが一個点かなかったよ、で、翌日に追試。

車検は2年に一遍。費用は5千円くらい。
事前に、車検サイトで予約して、時間の15分くらい前までに現地で受け付けして、待ち時間はややあるものの、実際の車検作業は1時間も掛からないので、全体2時間みとけば完了します。

車検

私の愛車は、3年前に10歳で購入して13歳。
20万キロオーバーの壮年車です。

大きなトラブルもなく、元気に用事をこなしてくれています。
車に詳しい友人曰く、どんなロートルでも、オイルを切らさずによく面倒見てやれば、相当長く乗れるよ、と。
なので、オイル交換だけは小まめにしています。
他は、まあ、所詮道具としてのマイカーなので、時々、行きつけのパーツ屋さんに面倒見て貰ったり、洗車場で洗って貰う程度で、割りに放ったらかしです。
トルコは基本路駐なので、去年の夏、炎天下のカッパドキアで、シフトレバーのグリップが耐えられずに割れた時はビックリしましたが、
パーツ屋さんでサクッと交換して貰って事なきを得ました。
その時には、鉄工アトリエの発見に繋がって、愛車君のトラブルに逆に感謝したのでした。!(^^)!

で、今回も、さくっと車検をパスするつもりで一昨日、予約の時間に出向いたのですが、残念ながら、ブレーキランプが一個点かなかった廉で車検不可。
(´;ω;`)ウッ…
車検アプリのサイトで車検の再予約を試みるも、我が町出張車検三日間の中では予約の空きがなく、已む無く、隣町の常設の車検センターで予約をし直しました。

そのまま、いつもの車パーツ屋さんに寄って、ブレーキランプを取り換えて貰って、いくら?って聞いたら10リラって(150円ほど)。
ああ、もう、先にここに寄ってから行けば良かった、と言ったら
でも、そうすっと裏のガレージで一通りチェックするから、それは有料になるよ、と言うので
二度手間を避けて、有料でチェックして貰うか、車検を2度受けるつもりで、イチかバチかそのまま車検に向かうか、迷うところだわねぇ、と云う話をしました。

自分で、一通りチェックできる人は、それだけ、そう言うリスクやコストから救われるんだわね。
でも、まあ、私にとって、車はやっぱりどこかブラックボックス。
プロの手を借りるのが向いている様です。

追試になった車検ですが
車検申込みアプリのサイト上では「無料」と表示されていますが
油断できません。
だって、車検場でスタッフも機材も時間も手間もかかる作業が無料とか
そんなわけないでしょうが、と、アプリのバグかなんかで、間違って0リラって表示されちゃってるのよね、とトルコ慣れした頭で警戒していました。

予約は翌日の午前10時半にしてあったので
ここ数日、気温は最高気温も零下の日が続いているので
慌てなくて済むように、普通だったら20分くらいで着ける場所ですが
念のため1時間前に家を出ました。

思った通り、路面は凍結しています。
いつもは100キロ巡行な国道ですが、70キロぐらいでゆっくり走りました。
途中の信号も全て赤と黄色の点滅信号です。
凍結路面ではブレーキを踏むときにスリップのリスクがあるので
交差点ではややゆっくり目に、左右の車の状況を見ながら急ブレーキを踏まなくて良いようにお互いに譲り合います。
冬のカッパドキアの交通マナーですね。

車検場に着いて、適当なところに停車して、まずは、受付に行きます。
受け付け前で、車のナンバーや走行距離を入力して申込みチケットを出力させなければなりませんが、初めて行った場所なので、ややまごまごしました。
機械の前でしげしげと機械に書いてある説明を読んでいたら
中の受付ブースに座っていた係官が、キビキビとした動作で、窓口の脇の出口から出て、入り口から入り直してきて、操作を変わってくれました。
外に駐車してる私の車のナンバーを読んで、中の走行距離を読みに行ってくれて、私が一緒に車のキーを持って、出たり入ったりする度に、恭しく入り口のドアを開けてくれたりしました。レディファーストってことなんでしょう。「なんだ、おい、随分紳士だな、惚れてまうやろ!」とふざけて日本語で言ってみました。
「ああ、日本人?」と、言って係官がニコっと笑いました。
ええ、ええ、老眼の日本人です、親切にどうもー!✌
なんか、こう言う風に笑顔で親切にされると、些細なことなのに、めっちゃ心が温かくなる。ありがとう。最近のトルコの公務員、マジ愛想が良い。
15年前とかと全然違う。良いことですがややドギマギしちゃうん。

で、受付が済むと、別の整備係官みたいな制服の方が出てきて
車を車検場の1番の入り口前に持って来て下さい、と仰いました。

追車検1

で、ここで、車のキーごと、係官に預けると、
「この建物の反対側でお待ちください。」と。
時計と見ると午前10時26分でした。

追車検2

建物の反対側に行って、隣の小窓から中を覗くと、
昨日チェックしてた項目も、再度一応チェックしてるのが見えました。
で、シャッターが開いて、車が出てきた時点で時計を見たら10時29分でした。3分車検。

それから、車検証の発行手続きにまた3分くらい待たされましたが
最後は、車検中に座席やハンドルをコロナ対策用に覆っていたサランラップ状のカバーを丁寧に全部外してくれて
書類を「はい。車検完了ですハユルオルスン(おめでとうございます)。」と手渡されて「あ、ありがとうございました!」と
なんだか自分が追試に受かった様な気分で嬉しくなりました。

で、そのまま帰ってよい、と。

あ、マジで追車検は無料だったんだっ。疑ってごめんよトルコ。

日本で車を乗り回していたころは、こんな親切にも、こんなお安くも車検が通った覚えがないので、簡易車検で、公道上のトラブルのリスクは運転者に帰属するのだけど、それでも、この程度の規制で十分じゃないかな、と云う気にさせられました。

トルコは車もひと財産なので、とても大事に乗っている方が多いです。
古い車も随分町で見かけます。
それこそオイルの良いやつを使って、廃車になるまで乗り尽くす方が多いのです。私も、このルノー君は最後まで乗り尽くすつもりでいます。
一概に旧い車を駆逐したり、負担を増やしたりしたら、国民の反発は大きいでしょう。何歳くらいから車検が厳しくなるのか分かりませんが、私なりに大事に乗って、長生きして貰おうと思います。

車検騒動もひと段落、愛車くんまた2年よろしくね!

全ての友人たちに健康と幸運を!



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