本日終日停電。トルコの停電ライフ。平和な諦観。
★写真は記事とは関係ありません。先日、買い物に行った際にコロナ期間パジャマばっかり着続けたせいで、パジャマばっかりくたびれてきたからおNewを買いました。変な飾りや刺しゅうや花柄プリントなんかがないシンプルな綿のパジャマを選んだらコレでした。
息子くんに見せたらかなりウケました。
「母の日に貰い損ねたパジャマを自分で買ったんだよ」と言ったら、
「分かった、息子として『承認』する」と言ってくれました。
なので堂々と着ようと思います。\(◎o◎)/!
今日は、午前10時にいきなり停電しました。
洗濯機も食洗器もスタートさせたばかりでした。
トルコは今でも時々停電があるので、慣れたものです。
長くて数時間、短ければ数分で戻るので、停電したら待つだけです。
一応、電気会社に電話すると通電再開の目安を教えてくれますが
最近は、そんな問い合わせなどしたことないです。
一応、自宅のブレイカーをチェックする事くらいします。
ちょっとコンピューターを使った用事をしていたところだったので
一旦閉じて、バルコニーに出てみると
なんだか近くの公園の前で電柱に上っている人々がいます。
ありゃりゃ、これは大事かも?
と思ってチャイを片手に見物をしていると、息子くんが起きて来ました。
noteでも書いたのですが、息子くん中学卒業を機に、私の旧い携帯と番号を譲りました。どうせ家の中にいるので、携帯番号の移行の手続きも焦らずにその都度やってけば、いいや、と思って、放置してるものがありました。
その中に電気会社の登録もあったらしく、私の新しい番号には来ませんでしたが、息子くんの携帯には本日10-18時で停電になる趣旨のショートメッセージが入ってきてたそうです。
なんだよー、言ってよー( ゚Д゚)
まあ、でも、しょうがないな、知ってたからと言って今日と言う日がそれほど大きく変わる訳でもなかったでしょう。
3年前ぐらいまでは、私も勤め人で
カッパドキアの中堅どころの現地旅行代理店で日本語部門の責任者みたいな立場にいました。
トルコ人は、と言うか、トルコの企業は、のんびりしてて、思い込みが激しくて、独りよがりで、日本人の私からみると、超アンバランスに見えていました。
慣れるまでは
日本式で、日本のエージェントさんとお付き合いしようと思うと
「まるでなってない!(# ゚Д゚)」と思える事が無数にあるんですが
慣れてしまう、と
これはこれで一理あるな、と思う事の方が増えてきます。
私個人も元々がせっかちな性分なので
来たメールには即返信したい、すぐに結果を出したい
と思ってしまうし、まあ、最悪でも24時間以内には対処したい、と思うじゃないですか。ここら辺日本人なら誰でも分かる感覚ですよね。
しかも、時差がある仕事なので、出勤してメールを開けた時点では
既に先方が送信してから数時間経過したものがほとんどだったりします。
エージェントさんの方で「受信確認アラート」を設定してらっしゃる方も多かったので、メールを開けた時点で「開封を○○様に通知します」みたいなメッセージが出てきます。
焦る。
幸い、一番忙しかった時期の私の仕事のパートナーは、今一緒にLotisBlueTravelを経営してるセリンちゃんだったので、仕事のテンポは、トルコ国内最速&最高で、メール開けてから最速の1時間で返信出来ることが多々ありました。普通は早くても翌日対応だと思います、トルコなら。
そう言う意味ではトルコでありながら、トルコ・ストレスが一番低い状態で働けていたんですが、逃げ場がないのが「停電」。Σ(゚Д゚;エーッ!
停電すると、会社のサーバーも止まってしまうし、Wifiも使えませんからお手上げです。
急ぎの仕事がある時に限って、そんな目に遭うんですよね。
マーフィーの法則は世界共通。
最初の頃は、心臓バクバクの大ストレスで
国際電話で申し開きの連絡を入れようとしたりしてました。
が、
周囲を見回すと、チャイにする?トゥルクカフベシ(トルココーヒー)にする?と笑顔で尋ねてくる同僚たち。
(´・ω`・)エッ?
額に青筋立てて、冷や汗で脇濡らしてるのなんて私だけですよ。
最初ね、免疫が無い時は怒っちゃったの。
なんで、そんなに能天気なの!取引先の信用失っちゃうわよ!!!(# ゚Д゚)
みたいな。焦ってる私をおちょくってるんだと思っちゃったのよね。
でもね、じゃ、どうする?
何度もそんな事があると
まあ、上でも書いたみたいに早ければ数分で戻るし
長くて数時間かかったらメールの返信なんて、明日でいいじゃん。
現場さえ廻っていれば、お客様の安全は確保出来てるし、メールの返信が遅くなって怒られるんなら、それも通電してからだし、今出来ることはないよね。焦ってパニくってようが、コーヒー飲んでいようが、なーんにも変わらないよね。
んー、じゃ、トルココーヒー、甘さ中ぐらいでお願い!!(^^)!
(トルココーヒーは淹れる時にお砂糖も一緒に煮だすので先に甘さを指定する必要があります)
10年、勤めました。
で、とっても鍛えられました。
当時のオフィスは洞窟造りだったので夏でも屋内に長くいると冷えます。
同僚とトルココーヒーを持って日向に出て行って日向ぼっこ。
ワラワラと皆が出てきて、プチお茶会。
そんな時にする馬鹿話が長く続く友人関係を築いたと思います。
トルコでのガイジンライフの彩りは、そう言うところで生まれたと確信しています。
「もう、今日は通電しそうにないね、んじゃ、今日は早めに帰るわ。」なんてことも全然あり。
停電ストレスならぬ、停電恩恵も沢山あったんですね。
何事も良い面と悪い面がある。自分の課題じゃないものは背負わない。
トルコ人は、言葉じゃなくて、そう言う生き方を普通にしてるんですよね。
今は、知り合いのトルコ人のほとんどから
トルコ人よりトルコ人ぽい、と言われてますからね
トルコ人の停電ライフから教わった「平和な諦観」は
人生の宝ですね。
全ての友人たちに健康と幸運を!