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今日は一日怠かった。暑さのせいかな?月のせいかな?本当に大事なものが見えているのは誰かな?

★写真はバルコニーの植物その1。多分観賞用でトマトの一種。ただ眺めて楽しんでます。実は食べられなくもないみたいだけど敢えて食べなくてもいいかな、と言う感じの味でした。春先に「トマト100種」みたいな種の集まりみたいなパケットを面白半分で通販で買って、卵パックに数粒ずつ丁寧に撒いて、毎日ルンルンと水遣りをしてたんですが、一か月過ぎても全く何の芽も出ず、こりゃ騙されましたかな、と諦めました。
その土をそのままプランターに戻していて、忘れてたんだけど、これが真夏の盛りに突然4株も芽を出して、結構勝手に大きく育ちました。
枝ぶりも葉の形も小さな黒い実も、観てて楽しいので観賞用して大事にしてます。

今日は珍しく、何の用事も入れていませんでした。
最近バタバタしてたので、久しぶりに怠惰な残暑を怠く受け止めて過ごしました。言ってみれば通常運転日。

昨日の内に頼んでいた生乳を牛飼いのムスタファさんが届けてくれた玄関のベルで起こされました。既に日が高く昇っています。
そこから生乳を煮沸消毒してヨーグルトを仕込み
洗濯機を二度回して、洗濯ものを駆逐し
それ以外はゴロゴロして過ごしました。
本当は、日没後に夏の庭まで水やりに行こうと思っていたんですが
怠惰な時間の流れに乗っているうちに、それすらも億劫になり
明日に回すことにしました。

ここ数日、カッパドキアは暑さが戻って、文字通り「残暑」と言う感じです。外気温は37度とかだったようです。
家の中も、家の中を通る風も、生暖かく、息子くんが暑い暑い、と煩いです。私にしてみれば全然暑いうちになど入りません。
クーラーどころか団扇さえ使う気になりません。
確かにじっとしてても汗ばむ様な気温ですが、ゴロゴロしてる分には上掛けが欲しいくらいです。

このダラケタ気分は暑さばかりでもないような気がしています。
と、言うか、怠惰な気分を宙のせいにしたい気分です。
皆、そんな気がしませんか?
この重い空気は空から降りてきてる気がします。

そんなこんなで、そんな空気圧には逆らわず
出来るる限りの用事をすっ飛ばして
一日ダラダラと過ごすことを自分に許しました。

暑くて怠い一日をダラダラと過ごした自分にお疲れ!と
ビールを1本開けてからnoteを書いています。

まだ早い時間ですが、この怠さを使えば早い時間に寝付けてしまいそうです。逆に明日は早く起きて、早朝の涼しいうちに夏に庭に水やりに出かけようと思います。
明日は、いくつか予定も入っているので、今日の重さをバネにして
さくっと立ち上がれそうです。

毎日同じテンションや体調や思考をキープするのは人間には無理です。
時には宙のせいにして、怠けたっていいんです。
寧ろ積極的に怠けるべきなのです。
怠ける、と言う言葉に罪悪感は入っていません。
ダラケタ後に、罪悪感とか後悔とか評価とかをくっつけているのは自分自身です。自分でつけなきゃ、ただの天国先取りのパワフルデイでしかないはずなんです。

トルコの小話
と、言うか、これのバージョン違いは世界にあると思いますが
とある海辺の漁師の男、小舟を出して夕方に漁をして獲れた魚を売って暮らしています。
朝は子供たちと一緒に目覚め、朝食を用意して、愛する妻と子供たちと過ごし、夕方の漁が終われば家族で焚火を囲んで夕飯を食べていました。
そんな漁師の姿を眺めていたとあるスーツの男が近づいてきて話しかけてきました。
「漁師くん、僕はアメリカでMBAを取得したビジネスマンなんだ。たまたま休暇でここに滞在していたのだけれども、この海の豊かさに魅了されていたんだ。ここでは獲れば獲るだけ魚が獲れる、素晴らしい海洋資源だ。
君はなんで、もっと沢山働いて沢山獲らないんだい?」と聞きました。
漁師は尋ねました。
「沢山働くとどうなるんですか?」
「沢山働けば、沢山獲れて、沢山売れば、沢山お金が儲かるじゃないか」
「沢山儲かると、どうなるんですか?」
「沢山儲かったら、もう一艘船を買って人を雇えるじゃないか」
「人を雇えたらどうなるんですか?」
「人を雇えたら、もっと儲かって、もっと人を雇える様になるよ。
もっと人を雇える様になったら会社組織にして、もっとお金が儲かるよ」
「お金が儲かったらどうなるんですか?」
「会社をもっと大きくして、もっと儲かるようになるんだよ」
と、ビジネスマンは聊か呆れて無教養な漁師を憐れむように溜息をつきました。
「会社が大きくなって沢山働いて、お金が沢山儲かったらどうなるんですか?」と重ねて漁師が尋ねると、
少し苛立たし気にビジネスマンが言いました。
「大きな会社で沢山儲かったら、最後は引退して美しい海辺で自由な時間を家族や孫と過ごしたり、夕陽を眺めながら焚火をしたり出来る様になるんだよ」と言いました。
今度は呆れて漁師が言いました。
「僕は既に美しい海辺で愛する家族と自由に暮らしています。」
ビジネスマンは話が通じない無教養な人間と無駄な時間を過ごしてしまったことを悔やみながら忙しい生活へ戻っていきました。

本当に大事なものを見過ごしているのはどちらなんでしょうね。

全ての友人たちに健康と幸運を!

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