3分間の幸せな時間
母が入院して連絡が自由に取れなくなった。
ちょうどその数日前に母のガラケーが壊れた。月末だったので10月に入ってから新しく簡単スマホ?みたいのにしようと思うという事が家族の中で決まった。母もようやく…でもスマホ使えるのかなと私らきょうだいは心配だった。
長年ドコモユーザーだったけど遂に解約した。
そのまもなく、手術と入院が緊急で決まった。
なんともいえないタイミング。
目の手術はしばらく下を向いていないといけないし安静で10日くらいは面会もできない。
子は感染症対策として面会できない、そもそも私の家から電車で45分の距離、遠い。
何より母はガラケーがなくなった。
母にとってのガラケーは毎日のご飯を写真で撮る、子どもや友人とメッセージのやり取りをする、電話。しばらくは下を向いての生活。できることって部屋で音楽聴く事と電話するくらいじゃんと思った。
だから早く電話、どーにかしてあげたくて
ガラケーのレンタルとか調べたけど、
なんか色々と現実的ではなかった。
私は兄姉よりもどうやら感情移入しやすいようであれもこれもしたくなってしまうみたいだった。手術の左目はもうほとんど見えなくなっているけれど、姉や兄にはそこまでやる必要ないよと言われ確かにと動こうとする手を止める。
母の性格的にこれが心配だろうなとか授乳で起きる夜中に母のことを考える日が続いた
そんな中で病院の公衆電話から着信。
母は電話をしてくる。私が渡した子の写真を毎日見てるよ〜手紙届いたよ〜沢山ありがとうとかたわいもない電話を1日一回。毎日ではない。3分だからもう切れちゃうからじゃぁねっていつも一方的にブチっと切られる。
公衆電話3分で100円みたい。
お見舞いも遠いから子が小さいから来なくていいとキッパリとしつこいほど何回も言われるから行けない。
手帳に今日一日あった幸せな事を3つ書くようにしてるけど母から電話あった日は必ずそれがノミネートされる。3分しか話してないのにすごい!と書きながら思ったのでここにも書いた。その3分を思い出すとじわっと温かい気持ちになる。
いつでも電話に出られる育休中で良かったと思った昨日のこと。
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