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壁を抜けたかな?

今年は興味を持ったことを言葉に出来るレベルまで掘り下げていきたいと思います。 久しぶりの投稿です。

日経平均株価がやっと抜けてきた。
3万4千円の壁は厚かったけど、2024.1.10の終値が34,441.72円。
本日の東証前引けで33年ぶりに35千円台に!

ここで、主要国(日・米・独・英)の株価の推移を見てみましょう。
                  1989年末        2023年9月          対比
日経平均  38,915  →  31,857    0.82倍
NYダウ    2,753  →  33,507          12.17倍
DAX         1,821  →       15,386             8.45倍
FT100              2,423  →         7,608     3.14倍

日本の株式相場が極端に見劣りしてる原因は、デフレ脱却していないから。
デフレ脱却すると株価は他の主要国並みになるのか?
仮に英国並の3倍とすれば、116,745円!!流石にこれはあり得ないけど
脱デフレで4万円超えもあるかもしれませんね。

デフレ脱却の定義は、「物価が継続的に下落する状況を脱し、再びそうした状況に戻る見込みがない」状況が確認されること

デフレ脱却の判断となる4指標はクリア出来たのか?

①消費者物価指数上昇率が2%超
 生鮮食品を除く総合指数は106.4 前年同月比は2.5%の上昇  
 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は105.9 前年同月比は3.8%の上昇
(※総務省統計局 2023年11月データー)
→ 〇

②GDPデフレターがプラス
 まずGDPデフレーターとは何か….. 上手く言葉にできません。
 これを説明する前にGDPとは何か?これから説明していきます。
 国内で生産されたモノやサービスの付加価値をあらわす国内総生産のこと
 式で表すと 生産数量 × 市場価格 = 生産されたものの価値
 これらを全て合計したものが、名目GDPです。
 (毎回誰が計算・集約しているのだろうかとフッと疑問が起こります)
 名目GDPから物価の変動による要因を取り除いたものが実質GDPです。
 生産された財の価格が一気に3倍になったときに名目GDPは単純に3倍
 となりますが、経済の規模も3倍になったわけではありません。
 このように、財の値段が変化することでGDPの数値が変化してしまうこと
 を避けるため、物価変動の要素を除いた実質GDPを用いることで、経済の
 実状を知ることができます。
 GDPデフレーターとは、国内総生産の実質的価値を表す物価指数。時代に
 よる物価や貨幣価値の違いに左右されない実質的な内容を知るための数値

 式で表すと  実質GDP = 名目GDP ÷ GDPデフレーター(%)
→ 〇  2022年にプラスに転じ、2023年7~9月期5.3

③賃金動向を示す 単位労働コストがプラス
 企業が一定のモノを作るのに必要な賃金を見るもの(ユニット・レバー・コスト)
式で表すと 単位労働コスト = 総賃金 ÷ 生産性(生産性は1人あたりの生産量や売上高)
プラスで推移してきたが直近(23年7~9月期)は -0.1%と再びマイナス圏内に→ △ (人手不足を背景に賃上げ機運は継続しているので再度プラスも可能)

④受給ギャップがプラス
 「需給ギャップ」は、日本経済全体の「需要」と「供給力」の差を示す数値でプラスだと物価が上がりやすく、マイナスでは物価が下がりやすい。
日銀が1/9発表した去年7月から9月までの需給ギャップの推計値はマイナス0.37。
14四半期連続のマイナスで、マイナス幅は前の3か月よりも0.22ポイント拡大。
→ ×

賃金が上がって需要が増えることが継続して続かないとデフレ脱却はすぐには難しいでしょうね。
企業が値上げで人件費上昇の原資確保が出来つつあるが、大手企業のことで、雇用の7割を支える中小企業の動向が不透明。

脱コロナでインバウンドが回復しているが、サービス産業で縮小した労働市場の人手不足の環境の中、今後人材投資も進んでいくと思われる。

専門家の見方でも24年後半から25年以降にかけてデフレ脱却を予想されている。


脱デフレで株式相場が上昇していくのか?
まだしばらく今度は3万5千円を挟んだ攻防が続くのか?
国内の要因だけでなく、世界的な規模の出来事で複雑な動きが予想される。
考えるのは自由なので、いろんな想定をして、タイミングをみて投資を継続していきたいですね。








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