見出し画像

犬島暮らし-娯楽-

今回は犬島でやった娯楽を書いていくよ。
犬島では、ネット環境が悪い上に通信制限がかかり、ネット関係の娯楽は見込めなくなっていました。ブログも全く書けないので、これ幸いと、島を満喫する過ごし方をしました。

【読書】

お借りした家におあつらえ向きの本棚があったので、普段読まないミステリーを中心に読んでいました。

画像2

犬島は平な島の形状から雨雲が素通りする事が多く、日照りが続く島です。雨が降ったのは滞在期間中は台風接近の1日(9/25)だけでした。

植物園の仕事は基本的に雨が降ったらお休み。いやぁ童謡の中みたいな話ですね。

朝起きて屋根に雨音がしたら、ハーブティーを淹れて1日読書の始まり。

これは本当に穏やかな事です。この日は人生で初めてではないかと言うくらいたおやかで、しずかな1日でした。

結局滞在中読んだ本は次の4冊。

画像3

今までノンフィクションとかサイエンス系の本ばかりだったので、ミステリがなかなか新鮮。『白夜行』なんて結構な頁数なのに3日くらいで読んでしまいました。東野圭吾作品をもう少し読みたい!ようやくド嬢達の読んだ本で盛り上がりたい気分がわかった。

滞在中最後に読んだのは『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』。漱石が留学中のロンドンでホームズと出会い、とある事件を解決するホームズの二次創作の様な作品。
最終章の漱石とホームズの別れのシーンがなんともいえずセンチメンタルで美しく、最終日には読み直して島とのお別れをしみじみ噛み締めておりました。

ネットやその他の娯楽があると、なかなか集中して本の世界を楽しめないのは自分が読書家じゃないからでしょうか。何もない環境でゆったり本を読むのって本当に幸せな事だなぁと思いました。
もしもお金やその他色々がなくなってしまう時がきても、図書館で本を好きなだけ読む時間が取れたらそれは結構豊かではないだろうかと思った次第。

晴耕雨読とはよく言った物です。こういう心持ちで生きていきたいなと思ったのでした。

【シーカヤック】

読書とは打って変わってこれはなかなかアクティブな活動です。島と言えばやはり海。海で遊ばねば島暮らし満喫とはいえないでしょう。
植物園のIさんが2隻シーカヤックを持っているという事で、貸してもらえることになりました。

画像4

で、森に放置されたこれをえっちらおっちら回収する所から始めたわけです。。。。ガルパン1話かな??
7月くらいに使い、港に付けるのが面倒になった結果、適当な所で乗り捨て。放置したら偶然ここだったみたいで。一人で回収するの億劫だったので丁度よかったらしいです。

画像5

ライフジャケットも借りて、1キロほど離れた無人島へ!

画像1

この地竹ノ子島という島に行ってきました!

画像6

上陸。引潮の時だったので、道ができている。エンジェルロード、どこにでもあるな。

画像8


地図を見ると、どうやら満ちてくると沈んでしまう場所だったみたいです。もう少し安全なところに着岸するべきだった。(流されなくて本当に良かった…。

島を散策。足跡もいくつかあったし、焚き火の跡も。

画像8


聞いた話では、釣り人とかヤンチャな若者とかがたまに遊びに来る島っぽいです。

画像9

離島でラーメン!サポイチ味噌!

画像10

本当にいい島です。犬島に住んでいたら毎週末来てハンモック張って読書してしまう。大人版秘密基地って感じ?こんな島にすぐに行けてしまう生活、羨ましい〜〜〜!!

ちなみにこの白いカヤックは、翌日にはIさんの手によってジモティに出品されたのでした(オチ

【本土で遊ぶ】

島暮らし穏やかでいいなぁ。とは言っても、買い物や病院といった用事は本土に出なければできません。文明から切り離された生活には心身ともに限界があります。週に一度は買い出しで本土へ。
自分は滞在中1日だけ行きました。9/24です。

目的はこの『アカツキカフェ』

画像21

画像22

画像23

画像24

ここのツリーハウスが見たかったのです。

画像24

画像25

画像27

画像26

ツリーハウス好きならお馴染みの、小林崇さんの作品です。
マスターの奥さんが東京時代に働いていたカフェで小林さんと知り合う→祖父の実家のこの樹にツリーハウスを作ってもらう→どうせだからここでカフェをやろう  という流れでオープンしたのが約8年前だそう。

古民家カフェは見かけたら寄っていますが、ここの改装は非常にセンスがいいです。

雑貨スペースにあるロッカー。いい。

画像11

窓際。外からも見えるこのディスプレイ。小物のセンスがいちいち良い。

画像12

玄関のドアは一度バーナーで焼き付けをした樹をやすりがけ、その上からシャバシャバの塗料でムラを残して塗装。アンティークな雰囲気が増しています。

画像28

画像13

1番大変だったという壁の装飾。絶対にズレるから、真ん中から施工開始して補正しながら貼るのががいいよというアドバイス。留め具はタッカーなので目立ちません。本当に良いですね〜〜〜。

画像14

画像15

我が家に置いてあったらゴミのようなものも、何故かここだと様になっている。

画像29

画像30

配置の仕方が美しい。センスのよさが憎らしいくらいです。

画像31

画像32

自分もいつか手作りでゲストハウス兼カレー屋さん兼模型スペースをやりたく思っています。なので、こう言ったカフェや古民家ゲストハウス等は施工やオープンの経緯を出来る限り聞いてまわるようにしています。
ピンとくる施工や、マスターのいいなと思う思想。そういうものをなるべく自分の中にストックして、旅をしながらじっくりコトコト煮詰めていきたいです。

あとは牛窓の有名な水没ペンション跡。珍百景にも出てるみたい。

画像19

画像16

画像18

天気が曇りなのもあって、RPGのステージ4面みたいな雰囲気。

このステージのペーパーマリオをやりたいんですけど!
多分水上を移動できるポコピー的なキャラが仲間になると行けるステージです。住民は勿論テレサでしょう。このペンション村のテレサ達は、何かドガボン的な怪物に怯えているわけです。そしてストーリー上ビビアン的なキャラが仲間になります。
………なんかそういうのあった気さえします。

『ひとつ工房』というパン屋さんにも行きました。

画像33

画像17


とっても可愛くて美味しい、そして安い!
ラスクがとっても美味しかったです。少し山を登りますが、サイクリングの途中に是非寄って欲しいパン屋さんでした。島の食生活が質素なのもあって、ものすっごくおいしい!!知ってた?パンって美味しい!!!

お休みの日はこんな感じで楽しみました。

【飲み会】

植物園の従業員さんの家で飲み会を開いていただきました。
まずはIさん宅。

画像34

一見かなりボロ…年季の入ったおうちですが、中は本当に素敵空間。

画像35

ソファーも雰囲気にマッチしており、とても落ち着く空間です。

画像36

ビールでのんびり過ごしました。こういう雑な宅飲みっていいですよねぇ。しみじみ。

ちなみにこのお宅、年5000円だそうです。年ですよ??なんだか価値観がバグってしまいそうです。

続いてHさん宅。

画像37

かなり気合の入ったリノベーションを施されております。下も全面無垢フローリング。

天井を抜く古民家リノベでは鉄板の施工も。

画像38

しかし寒さが結構厳しいらしく、透明なカバーで断熱しております。

画像39

Hさんは料理もとっても上手で、植物園の卵やハーブを使った料理で送別会をしていただきました。うう、とっても美味しい。。。。

犬島には、この様な魅力的でポテンシャルの高い古民家が多く放置されています。
例えばこの旧郵便局。

画像40

ガラス部分が多く、形状としてもかなり魅力的な物件。1階をバーにして、2階をゲストハウスにする等の使い方がいくらでもできそうです。
エジソン電球が灯る、こんな渋いバーで飲みたいですねぇ。富豪~、この物件を買ってくれー!

なかなか大人の都合や予算の問題があり、うまくいっていないそうなのですが、これらの古民家が綺麗に改装され、受け入れ態勢が整えば、犬島は唯一無二の島になる気がします。
犬島の活用についての意見は、また次の記事に。

とても楽しく島で過ごしました。
思い返しても、こんなに穏やかな2週間が本当にあったのかと思う程です。
ここでずっと過ごしたいですが、なんだかあっという間に30年くらい経ちそうで。。。スローライフにはまだ少し早いかな。


もう少し、世界の色んなものを見て過ごしたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

1/35少年
旅の費用にさせていただきます!