南へ18-二神島-
2021/9/4
おはようございます。
昨日は丸一日めちゃくちゃな雨でテントで過ごす日ではなかった。1時間に30mmの時とかあったぞ。あほか。
テントの下に川ができて浮いてたもん…。ローコットなかったら死んでた。
あとなんだかんだ重さを犠牲にした厚手テントだったので助かった。一人用ULテントだったらやっぱり死んでた気がする。
川ができて床たぽたぽの図↓
不安すぎて通信量を犠牲に1日金カム読んでなんとかやり過ごした。尾形にゃんさぁ…。
完全に采配ミスったね…。一昨日本土に帰って快活やら温泉やらに逃げ込むべきだった。やや遠い諸島なので、一度帰るとフェリー代も嵩む為ケチったのが敗因か…。
でも体調はわりと復活した。なんだかんだよく寝たし。これからも旅の途中に悪天候はもちろんあるので、もっと野宿上手になりたい。
せっかくやや沖まで来ているので、今日は最後に二神島に寄って帰ります。
怒和島と津和地島はまた機会があったらかなぁ。津和地島には今はコロナで閉まっている旅館があるので、いつかそこだけ来るとかで良さそう。
何度もいうが、別に島スタンプラリーしているわけではないので楽しい範囲でやればよいと思っている。飽きたら辞めるのだ。
朝暗い中撤収して西中港についた。テントはずぶぬれ泥だらけ俺は濡鼠…。
というか撤収のときだけまたピンポイントで雨降りやがって…。
この西中港は中島では一番小さい。切符売り場もなく軽トラのおじちゃんが売ってくれた。
6:06発の船。当たり前のようだが誰もいねぇ。売店もこっちのフェリーには無いようだ。食べ物難民になりそう…。
ついた。
この青い看板も見慣れてきたね。
少し走ってみたら第一村人発見。
朝日が登る前から釣りに来ていた釣りガチ勢でした。荷物もすごい。釣り人強すぎない?
走れるところ走ってみたが、道は所々は崩落していた。通れないところもあったので注意。
うっすら晴れてきた。いいぞいいぞ。
なんか小学校跡があったので寄ってみる。
(この写真は後から撮ったやつなので晴れてますが朝は曇りだった。)
まさか中には入れるわけ…
入れるんかーい。
あっさり開いてたんだけどこれはいいのか…?入っちゃうね?
職員室
校長室
理科室
準備室
円柱の体積で遊ぶ大人。
図書室
冒険図鑑シリーズあるやん。すき。
ハリー・ポッターなんだかんだ読んでないの。読みたいなあ…。なんかもう昨日の夜ここに泊まればよかったのでは??いくらでも時間潰せそう。図書室に住みたい…。
ここに1週間くらい居てもいい?
誰かが最後に借りた本の記録。
音楽室
屋上に続く階段の踊り場
いつかの島の星空はまだ見えるかい。
教室。6年と3年しかない。
最後の一人を見送った教室。
あぁ…これが"エモ"か……
小学生達の美術館
ちょっとこのカブトムシ良すぎる。
カブトムシの子の5年生のときの作品。カニ。
えーめっちゃいい。天才。
どこ子の作品もとても良い良い。
ムカデとか迫力満点じゃん。
廃校の美術館やばいね…。ちょっとノスタルジックの過剰摂取だよ…。
図工室的なところ。
この部屋に飾ってあったクロッキーがうますぎた。
これとかうますぎない?こんなに形崩した上にアオリで腕相撲の構図取るのやばすぎる。それでいて迫力も机のディテールもある。天才の所業じゃん……。
これも。人間の表情ってこんな風に崩して描いていいんだね…。
いやまじで普通に本気で上手い。この子今でも描いててほしいわまじで…。
なんかみんな全体的にうまいんだよな…。その感性に嫉妬しちゃうよ…。
いやぁすごいものを見てしまったな…。
ありがとう…。
ちなみにこれは学校の窓からの風景です。
良いねぇ…
なんかもう本日終わりみたいな雰囲気だけどまだこの時点で9時前ですからね。ちょっと一旦港に戻ってやるべきことをやります。
この死ぬほどきちゃないどろどろテントを
洗って干す。
いいぞ太陽!わはは!勝った!勝ったぞー!
天気に気分が支配されているな。
テント干してたら、眼の前にあった謎の会社のおじちゃんが話しかけてくれた。
『二神ツーリズム』…定年後に島に戻ってきて最近起こした会社らしく、島を元気にする活動全般を計画実行していくらしい。
今はみかんと野菜の生産だけらしいが、もっと色々やっていきたいみたい。
ぜひゲストハウスや民宿をとお願いした。忽那諸島、安く泊まれる所がねぇんだよ…。頼む…まじで助かるから…。
出来たらもっとみんな忽那に来やすくなると思うし、ぜひ来てもらいたいなと思うよ。
昼ごはんも貰ってしまった。
社長さんは村上海賊の子孫らしく、暫くこのあたりの島の話とか今後の島のこととかお喋り。
あんまり楽しかったのでだいぶ長居してしまったが、まだ島をあまり見ていないのでちょっとおでかけ。
あ、テントと寝袋は完全復活を遂げました。やったね!一安心。
ドライブがてら霰浜という浜まで来てみた。
砂浜が多いこの辺りの島では珍しく、玉石の浜です。景色もいいねー。青空サイコー。
そしてあれが由利島。通称DASH島です。
由利島の漁業権は二神島にあるらしく、ちゃんと二神島にお金が落ちてるんだってさ。
ナショジオに特集されたこともある二神島、なかなかポテンシャルの高い島だ。
八幡神社。入れないのはコロナではなくイノシシがおおいからだそうだ。電気柵があるよ。
うろうろしていたら人の声が聞こえたので近づいたら
消防団の方々がバーベキューしてたので混ぜてもらった。
とれたてサザエとお肉もらった。
うーん。ツイてるな。
ちょっとフェリーの時間が近づいてきたので名残惜しいですが巻で観光します。なんで滞在時間8時間あって時間なくなってるんだ俺は。
この町並みがナショジオで日本最後の楽園と紹介されたんだって。
うろうろしてたら珍しく観光客の人と出会ったんだが、この人がなかなかコアな目的を持っていて。
木造船の跡とか痕跡を探していた。
趣味で研究しているらしい。これは和船の櫓らしい。
漕ぐところを実演もしてくれた。
二神ツーリズムの人に聞いてみたら、木造船の研究で神奈川県大学の人が二神島に頻繁に来ていたらしい。
どうやら神奈川大学に共通の知り合いの教授がいるらしく、話が弾んでいた。よかった。
わしはそろそろお暇の時間だ。
なんと二神ツーリズムのおじちゃんからお弁当も貰ってしまった。
ありがとう…本当にたすかる。
この島、泊まれるなと思ったがちょっと行きたいところがあったので今日はお暇することにする。多分また来るし。次は泊まろう。
フェリーきた。
最後にいい島に逢えてよかった。雨の中島は本当にしんどかったが、忽那、ちょっと好きになったよ。
さて、松山の三津浜港にもどってきた。
行きたいところというのはここです。
『小富士温泉』
めちゃくちゃレトロでコア〜な銭湯です。そもそも看板とか一切出てない。大声で店主を呼ぶスタイル。
女湯が壊れていたのだが、時間調整して男湯に入れてくれるということで少し待ち。その間にコインランドリーで洗濯乾燥をした。
ここが16時からしか開かないので、二神島に泊まるのを諦めたのだ。16時という微妙な時間に予定を入れるのはなかなか難しい。今日逃したらもう来られないと思った。入れてとても嬉しい。
時刻は6時半。いよいよだ。
はっはっは。なんかもう笑っちゃう位にレトロ。レトロ通り越してるだろ。
お湯は熱め。レバーを引くと水がでる。ぬるかったら大声で熱くしてくれーと叫ぶと店主が炊いてくれる。お湯は最高です。湯冷めしにくいまったりとしたお湯だ。
もう何も言うまい。入浴できる文化遺産とはよく言ったものだ。みんなも行こう。笑っちゃうぞ。
ちなみに銭湯の近くにあった階段もいい雰囲気だったので写真撮っといた。
ナイス階段!
このあとは喜助の湯です。知らない人は検索してください。めちゃくちゃ旅人向けの温泉施設です。
銭湯の後に?と思うかもしれないが、快活と同じ値段で温泉と岩盤浴入れるなら喜助の湯だろ!!全国にできろ!
ちなみに愛知には竜泉寺の湯という似た施設があった。こういうところが増えると旅しやすい。
喜助の湯でこっそり二神島でもらったお弁当を夕飯に食べた。
枝豆のおにぎり美味しすぎて驚いちゃった。付け合せに入ってた昆布と梅干しもまぁ美味しい。あまりに美味しくて写真忘れてたもん。
枝豆ってこんなに美味いんだな…。
二神ツーリズム…わしは二神島を応援するぞ。また行く。
サウナと岩盤浴きめたのでねます!
昨日の濡鼠が嘘のような回復っぷり。やはり屋根とお風呂は偉大なんだなぁ。
おやすみ〜。また明日。
旅の費用にさせていただきます!