西麻布と私。

この秋の東京旅行では、西麻布に滞在しました。

そもそも東京の地理に疎いので、
ホテルを探すにも、
「東京の〇〇に用事があるなら、宿泊は△△が便利」とか
「子連れで泊まるなら▲▲がオススメ」とか
「新幹線を使う人には★★がベスト」とか
「ホテル代を安く抑えたいなら●●がいいよ」とかも
全然わからない。

しかも宿泊予約をするのがどうやら遅すぎたようで、
どこも満室。空きがない。
ようやく見つけた「空室」も比較対象がないから、わからない。
果たしてこの金額が高いのか、安いのか。適正なのか。
わかるのは、福井で宿を取るのに比べたらだいぶ高いってことくらい。

西麻布がどうやら高価な場所だと思い始めたのは、
夕飯を食べる場所を探すとき。

その前にホテルの部屋に入って
「せっま!すっごい狭いね!」なんて
娘と言葉を交わしたときに、
「もしかして西麻布ってお高い街なのかしら?」と思わなくもなかったけど。
それはまぁ東京ですし、そもそも人口密度が高すぎて1人当たり使える面積が小さそうですものね。

そう、夕飯を食べる場所を探していて。
小4の娘と一緒ですし、私は美食美酒を楽しむ人間ではないので、
特に凝ってる必要もなくて、ただただ健全な夕飯が食べられたらOKだったのです。

初めて入るレストランなんて、何が出るかわからないし
そもそも小学生が食べるものなんてある?と考え始めると辛いので
もう、ココスとか、サイゼリヤとか、ガストとかで十分なわけです。
スケベ心を出すなら、福井にはないバーミヤンとか、ジョイフルとか
興味がなかったといえば嘘になるけれど。

とにかく、いつものファミレスでよかった。

なのに。
Google Mapで「レストラン」と検索してもヒットするのは
聞いたこともない店。
お店の詳細を見ると、
レストランというより、料亭?リストランテ?高級バル?
価格帯は、当たり前のようにお一人様¥ 10,000〜

それでも、まだまだ「東京はなんでもある街」だと信じていたので、
検索窓に「ファミレス」と入力。
あるじゃん、あるじゃん!
でも、ヒットしたファミレスは電車に乗らなきゃたどり着けないほど遠い。

福井は車社会で、普段公共交通機関をほとんど使うことなく生活している私たち。

ちょっとファミレスでご飯、程度に電車に乗るなんて驚きです。
このとき既にすっかり歩き疲れていた娘は、もちろん「電車乗るのやだー」
私だって夕飯 in ファミレスごときで、電車に乗るのはイヤだわ。


今回は。
西麻布が一般庶民が滞在するには便利とは言えない街だと学びました。
どうやら東京には、「若者の街」とか「高級な街」とか「ビジネス街」とか
はっきりくっきりした役割分担があるようですね。
それを素人にもわかりやすく指南してくれるガイド本か、サイトとかやると
きっと喜ぶ人が多いと思います。多分。

なお。
その日の夕飯は、近くの小さな小さなイオンスーパーで買ったお弁当でした。狭いホテルの部屋でサザエさんを見ながら。

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