1summer story
運命のひと
なんとなーくスワイプしました。現役のスポーツ選手とも知らず。合いの手のように何日かメッセージを交わし、ご飯に行こうと誘われました。約束の日は、彼は試合後に、私はヨガインストラクターの資格をとった日に、大阪で会うことにしました。
一応ほんとに選手なのかググったし。笑
出てきたプロフィールを見て、ちょっと安心。。
バタバタしてしばらく連絡できないと言われ「必ず行くから!😊」という言葉になぜか安寧な気持ちになり、約束のことはあまり気にしないで過ごしました。
真夏の一番暑い日。念願のインストラクター資格をとったあとに、ケータイを見たら彼からのメッセージ「色々あって今から移動するから」と。お互いひと仕事を終えて汗だくだろうなと、期待値を上げないような(私はすっぴんに近いし、ラフな格好でデート服でもないから余計に)メッセージを交わして待ち合わせ。
品の良い和風のお肉レストランの入り口で座って待っていました。「フルネーム入りの修了証を見せようかな⭐︎」とか少しドキドキしながらも、彼の人柄なら褒めてくれそうだなと、また安寧な気持ちになりました。そしたら「すみません!遅くなりました!」と息を切らして急いで来た彼が!めっちゃ礼儀正しく爽やかで、一気に気持ちが高ぶりました💙♡
どストライクな外見・人柄・価値観・ふるまい
美味しいお肉コースを食べるのを忘れるくらい、会話が弾んで、あっという間に2、3時間が経っていました。たくましい体に爽やかな外見、人柄の良い話し方に、私の一目惚れは確信に変わって・・・いきそうでしたが、私の二の腕がたくましいと初対面で言われたことにイラッとしてしまい、ちょっと帰ろうかなとなりました…
ともあれ、満腹でお店を出たあとに彼の宿泊先までお見送りをしようと信号待ち。携帯地図で方向を確認していたら、いつの間にか青信号が点滅していて、とっさに私が彼の腕をアシストして横断歩道を渡ろうとした時、
/////////☆°.+:。°.スパークル°.+:。°.☆/////////
走っているのに急にスローモーションになり、いつの間にか彼が私の手を握っていて、目の前の北新地ネオンがキラキラと。。。
一瞬なにが起こったのかわからないけど、不思議な感覚に包まれて宙に浮いているような気持ち。気づいたら恋人繋ぎになっていて、走った心臓のドキドキではない、手から心臓の音が伝わりそうなほど。。人混みでは自分が壁となって私を守ってくれるように、彼の後ろを歩かせてくれていました。
私はこれまでの男性には出せてこれなかった女性性が、
(女子扱いをされても居心地が悪く、思えば単なる相性が合わなかったと、この日から思えました)彼にはすんなりと出せました。それほど私にとっては漢らしく感じて、あの瞬間から同じ気持ちになれたことにドキドキしながら歩いていました。
会ってからわかったのですが、彼は試合でケガをして満身創痍…。、選手に怪我はつきものですが、それでも何事もなかったかのようなふるまい。約束通りに会えたのがまず奇跡です。その前にアプリで何気にスワイプして、ちゃんと会えたことも奇跡。一瞬で同じ気持ちになれた、あの不思議な物理現象も二人をつなげてくれました。
ー つづく ー