自分らしさに輝いて生きる「オハナ」を広げたい:ほそかわのりこさん(1)
自分らしく生きる器を整えるのがカラーセラピー
心の声を伝えてくれるのが色
—— 「色と光のセラピスト」とのりこさんは名乗られていますけれど、実際どんなことをされているのですか?
のりこさん(以下 のりこ):「幸せはわたしから」という思いをコンセプトに、「色」をツールとしてご自身の気持ちや心の状態を知っていただく、カラーセラピーをベースに活動しています。星読みや数秘と組み合わせて、その方の生まれ持った才能や運気の流れをお伝えするセッションもさせていただいています。他に、サンキャッチャーやアクセサリーを作っていただきながら心を癒していくワークショップなども開催しています。
——「幸せはわたしから」というのは、どんな意味なのでしょうか?
のりこ:人生にはいろいろなことが起きるけれど、どんな状況にあっても、それをどう捉えるかが大事。自分がどう感じるかでわたしたちの生きている世界って大きく変わってくるんです。だからこそ、幸せを感じるために、まずご自身を整えることを大切にしていただきたという思いを込めています。
わたしのところにきてくださる方って、何か子育てや家族のことで悩んでいらっしゃる方が多いの。わたし自身が、子どもが不登校になったりとか自分を傷つけてしまったりとか、子どもたちと一緒に大変な時期を乗り越えてきていて、その経験からの発信をしているので、それを見て来てくださったお母さんたちのご相談にのっています。その際に、まずは何よりご自身の心の声に気づいていただきたいので、うまく言葉にはできなくても感覚で選んだり感じとったりすることができる「色」をつかいます。14色のカラーボトルの中から直感で色を選んでいただいて、わたしがその色のメッセージをお伝えしていきます。色を通してご自身の感情を知ることで心を癒していけるのがカラーセラピーなんです。
最近では、自分の可能性やライフワークをより広げていきたいというご相談も増えてきています。「星読み」つまり占星術とか、生年月日とお名前からその人の宿命を読みとく「数秘術」は、いわゆる鑑定なので、運気の流れやもって生まれた才能などもお伝えすることができるんです。でもせっかく才能があっても、それを受けとって活かしていくご自身の器が整っていないと、「わたしなんかが……」となってしまう。なので、星読みや数秘をつかってその方の才能や魅力についてアドバイスしながら、それを受け取るその方の器をカラーセラピーで整えていくという流れが多いですね。
カラーセラピーでは、なりたい自分や大切にしたいことなどを問いかけて、直感でカラーボトルを選んでいただきます。それから、その人の今のテーマ、たとえば、自分が今大切にしたいことや、こういうわたしになりたいという願い、そのための行動やマインドについて一緒に考えたうえで、色をつかって潜在意識に落とし込んでいくこともご提案しています。お話する中で気づきがあって「こういう自分になりたい!」と強く感じたとしても、生活に追われていると、つい忘れがちになってしまう。でも、その時に感じた自分のテーマを色と結びつけて認識することで、日常の中でその色が「なりたい自分」思い出させてくれるんです。次に向かうステップも一緒に考えていくという点では、コーチング的な関わりも入っているかなと思います。
「色とつなぐ」ことを大切にしている理由
——星占い、数秘、カラーセラピーを専門にしている方って、それぞれにいらっしゃると思います。のりこさんの中で、この3つはどう関わりあうのでしょうか?
のりこ:わたしの学んでいる星読みや数秘では、星座も数も色とつながっているの。最初にカラーセラピーを学んだ後に出会った「数秘&カラー」と「天体色数」というもので、星座・数・色がそれぞれに対応しあうシステムになっています。なので、星座や数秘のメッセージを、色と結びつけて伝えることができるんです。
色をつかうことで、わたし自身がスムーズにその人の宿命や才能を理解してお伝えすることができるし、お客さまも、言葉だけでは理解しにくいことでも色であればイメージできて、自分のその時の波長、感じていることとして受け入れやすいのではないかなと思います。そんな風に、色をツールとしてお客さまにご自身を知っていただくことがわたしは得意なんだと気がついて、「色とつなぐ」ことをベースにする今に至ります。
—— カラーセラピーを始めた後に、数秘とか星読みの世界に入っていかれた経緯についても、お聞きしたいです。
のりこ:数秘には、カラーセラピーを深めている時期に勉強会で出会いました。一緒に参加していた人に「のりこさんは”1”の女だから、レッドなのよ」と言われて、数秘っていうものがあって、色ともつながっているんだと知ったのがきっかけです。まず自分ごととして「1」の人が持っているエネルギーについて知るところから始まりました。
カラーセラピーって、心という目に見えないものを扱うので、ご自身の心が見透かされてしまうかも、とか、秘密を知られてしまうのじゃないかな、と不安を感じられるクライアントのお客さまもいるの。でも、星占いのような鑑定は一般的でとっつきやすいし、簡単に自分を知ることができる面もあるんです。自分の中から見つけていくより、受けとった方が楽でもあるから。そのぶん依存も生まれやすいのだけれど、鑑定してアドバイスをする占いは、とっかかりとして良いのかもしれないと思ったの。星座や数は色とつながっているから、その色の意味を聞いて何を感じるかという、クライアント自らの気づきにもつなげていくことができると考えていました。
ヒーリングカラーが自分に意識を向ける習慣をつくってくれる
のりこ:もう一つ、カラーセラピーを深めることができたのは、サンキャッチャーづくりのおかげだと思っています。色とりどりのクリスタルやガラスのビーズをつないでつくるサンキャッチャーのワークショップは、ビーズの色を選ぶことでカラーセラピーのように自分の心に向き合っていくこともできるし、つくったものを持ち帰って、飾ったり身につけたりすることで、つくりながら感じたことやこうなりたいと思った自分を、日常の中で潜在意識に落とし込んでいくのにも良いんです。
—— サンキャッチャーをつくることと、飾ったり身につけたりすることの効果についてもう少し教えてください。
のりこ:カラーセラピーと同じで、サンキャッチャーをつくる時にその方が選んだビーズの色のメッセージをわたしがお伝えしています。選んだ色を通して、今のご自身の気持ちや大切にしたいと思っていることに気づくことができるんです。
セッションでは、選んだ色をその時のご自身のテーマの色「ヒーリングカラー」としてご提案しています。自分でつくったサンキャッチャーをお家に飾ったり、バッグやスマホのチャームとして身につけたりして、何度もその色をみることで、生活の中で自然とセッションの時に感じた自分の思いに意識を向けられるようになる。それが潜在意識をつかうということなんです。
潜在意識って、自分の習慣からつくられるものでもあるんですよね。自転車に乗る練習とか子どものトイレトレーニングとかと同じ。自転車に乗る練習をする時、初めは右にバランスをとって、今度は左にバランスを取り戻してって意識するけれど、ある時から無意識に乗れるようになるでしょう。日常の中で何度もヒーリングカラーをみることで、「わたしはこういう人になるために、こういう行動を取るんだ」と思い出して、なりたい自分に調整していく習慣ができるの。
—— 潜在意識ってスピリチュアルなイメージがあってよくわからなかったのですけど、今、とても納得しました。
のりこ:良かった!そうやって、色をつかって、今の自分を大切にして、怖くて受け入れられなかった新しい自分も認めていくプロセスは、わたし自身がたどってきた道でもあるの。自愛というテーマをもつピンクを見て「自分を大事にしないといけない」と思い出したり、ターコイズをつかって自由や冒険というテーマにチャレンジしたりね。
(インタビューはオンラインにて2021年5月29日に行いました)
*写真はすべてのりこさん提供