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人生の物語の中でどんな意味をもつか

わたしたちが生きている日々は、気づかぬうちに人生の物語を織りなしていきます。
振り返ってみたら、あの時の出会いがターニングポイント。
その時の選択が、回り道してあれにつながって、
ああ、それで今ここにいるんだなあ!
なんてことがあると思います。

旭川市立大学大学院 のゼミでの企画から始まった「君の椅子」プロジェクトは、子どもたちに「生まれてくれてありがとう」の思いを込めて、1脚ずつ名前と生まれた日を刻んだ、世界にひとつだけの「椅子」を贈る取り組みです。

この「君の椅子」プロジェクト代表の磯田憲一さんへのインタビュー動画には、何度もなんども見返さすにはいられない、結晶のようなものがたりが詰まっています。

このインタビューの37分くらいから、この椅子の木を切る、きこりの話が出てきます。
(全部見て、味わってほしいですが、お急ぎの方は▶︎37分20秒から)

ある日、それまでは「仕事」あるいは「作業」として木を切っていたそのきこりの方は、磯田さんと話をして、自分が今日切った木が、数年後に新しく生まれた子どもの「君の椅子」になるかもしれないと知ります。

それを知ったきこりの方が、自分の仕事を見る視線が変わるんですね。
自分が切った木が、どこかで生まれた子どもの居場所になるという、静かな喜びが生まれたのじゃないかなと想像します。


その仕事や活動が、誰かの人生のものがたりの中でどんな意味を持つのかを、はっきりと認識した時、私たちがそれに取り組むやり方、あり方、全てが一つの方向を向きはじめます。

それが「誰かの人生のものがたりの中で、どんな意味を持っているのか」と繋がることは、基本設定が書き換わるくらいの威力があるのです!

(つづく)



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