今週のこと(10/5〜10/14)

いつだって一週間を振り返りたい。140文字ではどうにも攻撃的に見えたり、あるいは何も伝わらなかったりする言わなさすぎだったりする。過去の自分を顧みたり、顧みなかったりする。

[10月5日(土)]
美容室に行った。しばらく通っていた美容室に行きたくなくなったので、新しい美容室にした。前のところは、女性アシスタントがマッサージをしてくれるのだけれど、その間どういう顔をしていいか困ったのだった。それが原因というわけではないけど。

素朴なホームページのイラスト、主張しない内装、絵本や映画のポスターを飾ったインテリア……とカルチャーの匂いがぷんぷんしてくらくらする。もちろん良い意味で。時間通りに行くとレオナール・フジタそのまんまのおじさんが待ってくれていた。好きなんですか? と聞こうと思ったくらいだが、もし伝わらなければ変な感じになると思ってやめた。必要最低限の会話だけして話は続かず、無言で時が経つのを待つ。過剰な雑談をする美容室はしんどいが、これはこれで考え物である。あまから手帖を読んで未踏のスパイスカレー屋をチェックした。帰り際、レジ台の隅っこに藤田嗣治展の半券が貼ってあるのを見つけた。聞けばよかった。

帰りに京都水族館に寄った。年パスがもうすぐ切れるので足掻きのように通っている。京都水族館は展示もきれいでコンパクトで素晴らしいが、ペンギンコーナーが通路になっていてゆっくりできない仕様なのがとても残念だ。いつ行ってもダイバーが掃除をしている大水槽の前にあるコンパートメントなベンチでゆっくりする時間はとても良い。このゆっくりというの、本当はAnkiを回していることが多いのだけれど、まだ僕は座学をしていることをどこか恥ずかしいと思っていて大っぴらに言えないのだ。

[10月6日(日)]
長らく何かしらの予定で埋まっていることが多かったので何もない日曜日は久々なのだけれど、何もないならないで少ししんどいと感じることも多い。土日は何も予定を入れたくない派閥の人間と相容れない瞬間だなと思う。遅く起きたこともあり今日は難しかったが、朝京都を出て、まだ未踏であった水族館「アクア・トトぎふ」を訪れて弾丸で帰ってくる、そんな日曜を近いうちに入れようと決意して、所要時間なんかを調べていた。

[10月7日(月)]
スーパーに行ったらシークヮーサーが投げ売りされていたので、すだちうどん的なものを作ろうと決意。ときに、半額シールに弱い。無駄に使ったことのないカブとかを買ったことがある。夏に食べきれなかったそうめんを使うことにしたが、めんつゆの配合に失敗し、シークヮーサーは小さいうえにやわくて全然輪切りできず、有り体にいうと美味しくなかった。映えもしなかった。後輩とクイズ論をした。

[10月8日(火)]
外回りのついでに大垣書店に寄って、『女の園の星④』を買う。昼休みに読む。最高だ。すぐ読み終わり、また2年待つことになる絶望に気づく。この笑いに何が惹かれているのか、言語化できていないけれど、僕はとかく好きなのだ。この空間が好き、に近い。そういえば『みちかとまり』の新刊の話も聞こえてこない。そろそろだと思うのだけれど。

[10月9日(水)]
会社は閑散期で、僕個人は引くほど暇である。定時退社する。「ten!」の「めばえ」、なんて最高なコーナーなんだろうと見る度に思う。ご飯を食べながら「有吉クイズ」を見る。「2005年テレビ欄穴埋めQ」なる、テレビ欄の穴埋めで番組名を当てながらトークする企画をやっていて、これがまためちゃくちゃ面白い。全員が人生の一ぺージを回顧できるのがいい。2005年というとまだ小3とかだから見ていなかった番組も多いのと、関西とは番組編成が違ったりするのが少し残念。これ、関西芸能クイズ会でやりたい。

[10月10日(木)]
TVerで「キングオブコント」の過去回が配信されていたのでかいつまんで見る。2011ロバートの「忍者」、モンスターエンジンの「Mrメタリック登場シーン集」、2012バイきんぐの「自動車教習所」「帰省」さらばの「ぼったくりバー」「いたとん」、マジで何回見ても面白いのすごい。もちろん歴代ナンバーワンの2017にゃんこスター「リズムなわとび」は過去の配信を録画してあるのでいつでも見返せる。
寝る前に「EIGHT JAM」の「最強サビ名曲ベスト100」を半分だけ見た。全部知ってるの、凄い。凄いけれど、どっちかというと、少数人だけが1位に推したようなサプライズ選出みたいなのを聞きたい。過去に「最強の名曲 ベスト30」でヒャダインが『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』を挙げていたみたいなの、最高じゃないですか。

[10月11日(金)]
ちょっとだけ話題の明治おいしいミルクコーヒーを飲む。僕は森永コーヒー牛乳、あの甘ったるい飲み物をたまに飲む人間なので、その類型を無意識に期待していたのもあって、「おいしい牛乳」のコーヒー数滴混ぜてみました、みたいな感想だった。オールドファッションと一緒に飲めば美味しいだろう。
ウナギを定期的に食べたくなる(食べなければならなくなる)。うな丼梅、を食べる。うな重とうな丼って器以外差がないらしいですね。

うな丼梅

[10月12日(土)]
地球規模@伏見で期間限定の「ニボシまぜそば」を食す。美味しい! 十分混ぜたつもりだったが最後は箸が止まる味の濃さで、味変用のすだちを他の人の三倍くらい使わせてもらった。スープに溶かすからかろうじて食べていられるだけなのにいつものクセでニンニクをマシにしてしまい、しばらくトイレに通うことになった。

ニボシまぜそば

賞レースの日はお寿司と決まっている。KOHYOで寿司を買って帰宅する。KOHYO、魚屋にルーツがあるらしくスーパーの中では寿司に力を入れているのだ。
キングオブコントはもちろん今年も最高だった。もし僕が審査員だったらダンビラムーチョに最高得点をつけていただろう。僕が審査員でなくてよかった。去年のKOC以降、基準点を本当の意味で忘れない審査になっていて感動する。であれば、であれば去年と比して96点だったとして94点にしても、(結果91点のコンビに89点をつけていたとしても)誰も文句は言うまい。

[10月13日(日)]
比較的クイズの予定が少ない今月だが、大会まで早押しボタンに触れる機会がないことに少しだけ危機感があり、友人に存在を教えてもらった「南大阪クイズ会」へ。エントリーしたときはキャンセル待ち4人目くらいだったがなんとか回ってきた。春木、遠すぎる。どこやねん。堂々たる島津・hao企画である。方々で再放送をしているそうなので問題集が出ても押す機会もあるまい、あるいは広島に消ゆ島津の叫び声を拾わねばと思いやってきたのである。春木、寂れたフードコートの温玉うどんが200円であった。イカれた値段の街、春木。
クイズ量が問われるhaoパートと、捉えどころのない島津パートが交互に出題され、得点の積が一番高い人が優勝、という構成。5セットのうち1回でいいから1抜けして、は苦手だが、5セットで最低2○はして、は得意なので、僕有利の形式だったといえる。クイズっぽい問題をapeiron、ばにー両名が分散させてくれたおかげで間隙の奪取に成功し、優勝。ありがたいことです。全セット中2セットはディレイ付きという形式だったのだが、かねがねapeiron氏と「直近の流行り問題に対する感覚」が近いことをなんとなく感じており、もちろん僕が下位互換ではあるのだが、apeiron氏が押した時点でここが確定ポイントであることを察して2秒以内に分かるか判断して押す、という作戦を取ったところ、見事にハマった。これだけでたぶん5○くらいしている。問題は良かった。あまり何答えたか覚えていないタチなので、感想戦でいつも困る。問題集出ますよね? 楽しみにしています。

[10月14日(月・祝)]
3連休最終日、いざ行かん、と朝出て夕方には帰ってくる算段で思いついたように岐阜に旅立つ。
岐阜駅でご飯を食べる予定だったがお腹がそんなにすいてなかったので調べてよさげだった西笠松という知らねえ駅のうどん屋「角浅」へ。笠松から西笠松はすぐだろうと思ったら乗り換えが要るし、駅間も遠いし。でも降りることのなさそうな街を歩く経験ができてよかった。100年建ってそうな古い家屋と、新婚夫婦が昨日建てたみたいな家と、金持ちの建築士が建てて住人十色に紹介されてそうな家が並んでいる光景がよかった。新興のベッドタウンに生まれた人間が振り返ると、住宅街って画一的すぎる。
バスが思っていた100倍なかったのでタクシーに乗る。「アクア・トトぎふ」、ずっと来たかったのだ。もちろん淡水魚専門なので目玉になる海獣がいるわけではないのだが、世界各地の河川の再現や滝や大規模なテラリウムと「水槽体験」ともいうべき水槽が並んでいて、とてもよかった。よすぎて、1周したあと、これを逃したら1時間ないというバスまであと10分しかないのに再入場した。水槽に一切目もくれず一目散に出口を目指して歩いた。家族連れが多かったが、変なやつに映っただろう。出てバス停に着いたらバスが来るところだった。危ない。

長良川の滝壺を再現した水槽
長良川のシンボルフィッシュことサツキマス

フッ軽人間でありたいと常に思っているが、案の定疲れた足を引きずりながら帰りの電車に乗っている。明日が憂鬱である。帰ったら岐阜土産として買ったヤングドーナッツを食べて糖分を補給しようと思う。

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