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自習帳 日本語教員試験の話

noteでも様々な方々が日本語教員試験の話を投稿されてました。その中で、この試験は日本語教師としての門戸を広く開くものだから、独学で合格できるというルートを示したいのだとおっしゃって、あえて講習ルートではなく試験を受ける道を選んでいらっしゃる現職の方をお見かけしました(申し訳ありません、どなたのどの記事か分からなくなってしまったのですが…)。

そのお話にとても納得したのです。独学の道をただ示すことは確かに誰かの役に立つものだなと。アドバイスでも何でもなく、ただ自身の経験をシェアするというのが簡単にできるのがSNSの強みだなと。せっかく合格したのだし、私も自分が何をしたか書き残しておこうと思います。


1. 使った問題集

使った問題集?参考書?は3冊です。

1冊目:日本語教員試験対策用語集

教科書代わりにこれを使いました。問題集を解く中でここに載っていないことが出てきたら、適宜付箋や書き込みで中に内容を増やしていって、漏れのない用語集を作ることを目標にしていました。また、問題集・過去問で間違えたら、その回数ごとに違う色の蛍光ペンで目立たせるようにしていました。1回目:赤→2回目:水色→3回目:紫→4回目~:紫で囲んでぐりぐり、という感じです。ぱっと見た目でどこが苦手かわかるので、この方法はお気に入りです。

2冊目: 日本語教育能力検定試験対策問題集

日本語教員試験にも!と謳っていたのでこれを購入。徹底的に基礎固めをするつもりで買いました。3周まわして、できるだけたくさん覚えることが目標でした。3回まわすときの個人的なコツは、1周目と2周目は全部解いて、まぐれ当たりやあやふやな部分まで全部洗い出すこと、3周目になったらかなり慣れてきているのでこれまで間違えた部分だけ解いて時短し、他のことに割く時間を増やすことです。

3冊目: 日本語教育能力検定試験 合格問題集第3版

実践的な問題が解きたくて購入。個人的には解説が分かりにくく、あまり好きではありません。値段だけ見て1番安くて1番たくさん模擬試験が入っていたので買いました。また、上2冊が両方ともアルクだったため、違う視点でこの試験を分析している問題集も欲しいなというのもありました。こちらも先ほどの問題集と同様に3周まわすことが目標でしたが、結局2.5周くらいしかできませんでした。

2. 自習の仕方 + 勉強の時間帯 + 期間

問題集のところの説明でも書きましたが、基本的には全部の問題集を3周まわし、その中で分からなかった部分をどんどん減らすのが目標でした。問題集で間違えたところは、1: 解説を自己流にノートにまとめる、2: 間違えたものを用語集で確認し、周辺知識を解説ノートに書き加える、3: 用語集に載っていない用語 or 説明がでてきたら用語集に書き加える、の3点セットで復習。まとめノートは暇なときにちらちら眺めることで覚えなおし、が基本的な流れです。結局独立した知識だけで覚えるのは無理なので、できるだけ関連知識・周辺知識を間違えた部分に結び付けてあげるのが大事です。なので、これは知ってるけどなと思っても、解説まとめノートにそういう周辺知識や解説を書き込むのがポイントです。次にそのノートを復習する時に、なるほど、これは知ってるあれの仲間なんだねと思えるかどうかが覚えられられるか否かの鍵を握っていると思います。
ちなみに、本当か嘘かは知りませんが、青で書くと覚えやすいという例の説を信じて、私のまとめノートは全て青色で書いてあります。覚えやすいのかどうかはわかりませんが、少なくともぱっと見目が痛いことは事実ですので、お好みだと思います。思い込みに助けられることもあるということで、私は半ば願掛けというかジンクスを信じてというか、そんな理由で青色にしているだけです。
加えて、私の勉強時間帯は夜です。深夜です。具体的に言うと始めるのが22:30~23:00の間、終わるのが2:00~2:30くらいでした。夜型人間ではありませんが、大学の通学やらバイトやらサークルやらの時間のせいでそうなっているだけです。早く帰ってきても眠くない間に大学の課題をやらないと終わらなくなってしまうので、結局夜にならないと時間が取れないというだけです。夜更かしの勉強は、眠たくなってくると効率がガクっと下がるところが注意かなと思います。特に眠たくなってきたけどまだ頑張るぞの気合で起きている時間は、起きているだけで脳がろくに働いていないので、そういう時は諦めて寝るか、長めのリフレッシュタイムを取るのが大事だと個人的には思います。リフレッシュタイムには、丁寧にコーヒーや紅茶を入れたり、朝ごはんくらいの量のご飯を食べて、無理やり朝モードにしたり、いろいろ無茶をしていました。
勉強を始めたタイミングについて書き忘れていたので補足
:10月です。遅いです。とても遅いです。そのせいで1日4~6時間やるはめ     になりました。計画性は大事。

3. 色々補足

① 勉強法は人によって向き不向きがある
まとめノートがよく世間でけなされていることからわかる通り、私の勉強法はそれほど正攻法ではないと思います。あくまで、私が覚えやすいよというだけです。ぴったりの勉強法が見つかるまでは人のをパクっていって、なんか違うなというところを直していくなかで自分の勉強法が見つかる、というのが持論です(何様?)。
ずっと言っている問題集3周理論は、高校の頃の先生が「そこの過去問を3周すればどんな大学にでも受かる!」と主張してやまなかったので、いつしか私もそれを信じるようになって、確かに3周やると手ごたえがかなり変わるなあと思っているところから来ています。3になんの意味があるのかはわかりませんが、確かに3やると変わる実感があります。
② 私のバックグラウンド
大学の専攻は日本語教育でも日本語でもありませんが、第二言語習得・外国語教育のあたりの分野に関してはある程度の予備知識があります。また、授業運営・教室運営・発達心理学等の分野についてもある程度学んだことがあります。ある程度の予備知識というのは、これから専攻する人のための入門書+αレベルで知っているということです。ということで、完全なゼロスタートではないというところだけ。なので、重点的にやらなければならなかった部分が日本語文法と日本語教育の歴史・概要の部分に絞り込まれていたのはかなり救いだったと思います。


このnoteが何の役に立つかはわかりませんが、いつか誰かが見つけて、1mmでも役に立ったと言ってくれたら嬉しいなと思います。

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