24卒出遅れ就活生の就活体験記
はじめまして、私は就職活動を終えて少し経った、都内の大学に通う24卒の大学生です。今回は自身の就活を振り返り、後悔していること、やってよかったこと、最終的な納得具合など、今後の自分のため、そして叶うなら就活に悩む学生に寄り添えたらという気持ちで文章を書いてみようと思います。
就活のスタート
就活を進めていく上で、自分にどんな能力があるのか、どんな状況にいるのかを把握すること(自己分析)が一番に取り掛かるべきことではないかと思います。そこで今一度、自分でも整理してみました。
地方出身、都内の大学生
大学時代の活動はゼミのみ
資格は英検2級のみ
3年夏のインターンシップや説明会参加は無し、就活開始は3年1月末~
簡単に挙げるとこのようになります。たった4つ挙げただけでわかりますが、サークル所属や目立った資格もなく、就活を始めるのもだいぶ遅れていて、キラキラな就活生には程遠かったです。
一般的には、就活は3年の夏から始める人が多いでしょう。しかし私は完全に乗り遅れてしまいました。やろうやろうと思いつつも、気が付いたら秋がきて冬になり、そして年を越してしまったのです。ですがそろそろ始めなければせっかくたっぷり時間があるはずの大学4年次が、就活に奪われてしまう。そう思い、1月末やっと私の就活がスタートしました。
まずはじめに取り掛かったのは、就活の流れに乗ることです。周りからだいぶ遅れてスタートしたので、自己分析をやって、SPIを勉強して…とひとつひとつ丁寧に積み重ねていく時間は私にはありませんでした。
やるべきことを考えた時、一番に思いついたのは就活を一緒に頑張る誰かを見つけることです。私は「一緒に頑張ってくれない!?」と1人の友人に声をかけました。そこで友人が「intee」という就活サービスを紹介してくれて、やる気を出すため、流れを掴むため、とにかく何か始めたほうがいいと考え登録してみました。このinteeについてはまた後で詳しく書こうと思いますが、ここで結論だけ述べておくと、私は登録してよかったと思っています。
これを機に、やっと締め切り間近のインターンシップに参加したり、説明会に参加したり、私の就活は本格的に始まっていきました。
時間がない
おわかりかと思いますが、とにかく私には時間がありませんでした。
グループディスカッションの練習、面接練習、自主的なOBOG訪問、徹底的な自己分析…やっている時間がなかったので、今挙げたもの以外も、就活生はこれをやれ!と叫ばれるあれこれを、全てスキップしました。
もちろんやるに越したことはないです。もっと早く始めて、着実にやっていたら、違う結果になっていたと思います。
でもひとつだけ言いたいのは、全部完璧でなくても大丈夫ということです。
グループディスカッションの練習:練習を兼ねて本番にチャレンジする
面接練習:練習を兼ねて本番にチャレンジする、1人で録音/確認しながら練習する
OBOG訪問:面接の逆質問を充実させて補う
自己分析:量より質、毎日自分のことを考えたり、人に聞いたり、話したりする。
特に下2つは効果的だったと感じます。
面接の逆質問だけで聞きたいことはかなり聞けましたし、面接官はみなさん親身になって答えてくださったので、OBOG訪問を無理にするより、逆質問の時間と内容を充実させる方が私には合っていました。
自己分析については、「話す」ことが一番重要だったと感じます。机に向かってひたすら自問自答するのも方法の一つですが、「私はどんな人なのか?」「何を普段考えているのか?」「譲れないものはあるか?」「いつ楽しいのか?」ひたすら人に話しました。話しているうちに、自分でも気づかなかった長所、短所、コアの部分が勝手に口から出てきたりします。自己分析において大事なのは、そういう知らない自分にどれだけ気づけるかではないかと、終わってみて思います。強みがない人はいないですし、逆にウィークポイントがない人もいません。それを把握できれば、どんな面接でも堂々と自分を語ることができそうではないですか??
「譲れないもの」がわかれば、迷った時の会社選びも簡単になりそうです。
intee
保留していた就活サービス「intee」の話に戻ろうと思います。
宣伝の意味合いは込めませんが、ただ、私のようにスタートが遅れてしまった、周りにあまり頼れる先輩や友人がいない、そんな人にはもしかしたら合っているかもしれません。(登録用のURLも、一応、下に貼っておきます…)
私がinteeで利用したのは、社会人メンターさんについてもらえるというサービスです。私が就活を思ったより早く、納得いく形で終えられたのは、8割このメンターさんのおかげだと思っています。
先ほど、「自己分析はとにかく話すことが大事!!」と大声で言いましたが、この「話す」を実現したのは、このメンターさんとの面談の機会においてです。知らない人に自分の思っていること、今までやってきたこと、全部隠さず話すのって緊張しませんか?私はしました。でも、面接はそれをシビアにやらなければいけない機会ですから、どうせなら、面接官よりもっと自分を受け入れて、一緒に成長しようとしてくれる人に先に話してしまった方が楽な気がします。
サービスが必要ない人はそれでいいと思います。「話す」を家族や友達で実践できるならそれで十分です。でも私は結果的にこのメンターさんと二人三脚で頑張った企業に入社を決めましたし、新しく他者に出会って話すってすごく楽しいなと、面談が就活の息抜きにもなっていた気がします。
何より1人で黙々と頑張って潰れそうになってはもったいないですから、選択肢の一つとしておすすめしたいと思います。
後悔していること
就活を終えた今後悔していることは、早く始めなかったことです。でも、早く始めなかった分、大学生のたっぷりある時間を自分の好きなことに費やせたので、早く始めなかったことが「就職活動」の後悔にはなりますが、「大学時代」の後悔にはならないと感じています。もちろん就活を頑張っていい会社、有名な会社に入ることが大きな目標の人もいるかもしれませんが、それが正解というわけではないですから、他に熱中できる趣味や、部活や、好きなことがあるなら、就活のスタートを遅めに設定してもいいのではないでしょうか。その時間で何か得ることができれば、それは必ず就活にも活かされるはずですから、決して無駄なことにはならないと思います。
ただ、TOEICの点数を上げるとか、第二言語の習得に本気を出してみるとか、研究に没頭するとか、何かひとつ、大学生として継続的に取り組んでいたらよかったと思います。これを読んでいる方がまだ1年生や2年生で卒業まで時間があるなら、学生として頑張る何かを探してみて欲しいです。
やってよかったこと
反対にやってよかったことは、自分なりの会社研究と面接対策です。会社のHPや新卒採用サイトはひたすら何度も何度も閲覧しました。何回も出てくる表現や言い回しはその会社が大切にしている、いわば「推し」です。推しの好きな部分に共感されれば誰でも嬉しいですよね?面接官もきっとそうです。この人うちの推しのことを理解してくれてるんだと思わせられるくらい、頭に入れて、すらすらと話せるようになれたら最高です。
それから、私はきっちりした問答集は作らず、どの面接もアドリブで受け答えをするように意識しました。私には突出したスキルも特技もなく、アピールできるのは相手の感情への共感度の高さや話の聞き方のうまさだけだったので、それを見失わないようにするために対策しすぎることのないようにはしていました。しかし、アドリブでスムーズかつ冷静に返すためには、その会社のことをある程度理解していなければいけないので、そのためにも基礎的なことは網羅して、外部のインタビュー記事や転職サイトへのアピール文も読みました。それでもわからない話が出てくるのは当たり前で、それは社員の方もわかってくれます。逆質問では、面接の中で自分の知識が及んでいなかったことを素直に聞けば、なんでも教えて下さって、さらにその会社に興味があるのだというアピールにもなったので、これはやってよかったことでもあり、私が内定をいただけた1番の理由だと思います。
納得具合
バタバタと駆け足で進めて、私の就活は約4ヶ月で終了しました。この期間が充実していたかと言われれば、そうは思いません。周りから遅れをとっているという不安と、何度も落とされた面接と、自分のことがわからなくなる難しさに一気に襲われてたくさん葛藤しました。短期間で終わらせるのは早く解放されますが、その分やはりつらさは濃縮されて倍になりますね。
しかし、私は最終的に内定を受諾した会社に決めてよかったと思えています。自分の理想通り、ぴったりとはいきませんが、ここなら自分のやりたいことをやりながら、納得のいく仕事ができそうです。あっという間に終わってしまってあっけなさがないわけではありませんが、やっぱり就活はめぐり合わせなんだろうなと感じますね。
先ほども少し書きましたが、私が就活を無事、理想的な期間で理想的な会社に内定をいただいて終わらせられたのはinteeのメンターさんのおかげがほとんどです。右も左もわからなかった時に本当に支えになりました。先輩でも、ご両親でも、就活サービスの人でもいいですから、頼れる誰かを見つけたら、戦闘能力が2倍くらいになります。ぜひ誰かにたすけて!コールをしてみてください。
最後に
ここまでつらつらと、お見せすることが恥ずかしいくらい自分の思うままに書いてみました。参考にはならなそうですが、こんな人でもどこかに就職決まるんだなと、勇気を出すために使ってもらえればうれしいです。就活をする人向けの文章になってしまいましたが、当然就活しないという選択肢もありますね。私は才能があったら個人でデザイナーをやってみたかったし、プロの音楽家になったり、大学院に進んで教授になったりしてみたかったので、可能性と憧れが少しでもあるなら、私の分も、就職以外の道に進む人を応援したいです。これから就活をする人もしない人も、みなさんのゴールが明るい場所であるように願っています。