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魔道祖師読み終えての感想

(感動させてくれて、ありがとうの気持ちです)
ひいいいいこれは面白すぎて感動したんやってえ。無理無理無理
好きすぎ。だめ。苦しい。好きすぎて4巻読み終えるのめっちゃ嫌やってん….

これは流石にヤバくないですか?>?>?読破前と読破後でだいぶこう…嗜好も変わるというか….
BLが好きなんですけど、がっつり小説で読むってことあまりなかったんやけど、
こうも膨大な伏線があって、それをがががっといっきに回収していく手腕、そして読ませる底知れない魅力。

作者の墨香銅臭さんの、感情の流れを描写する力の高さよ….

感動ポイントをあげればキリがないし、
物語のストーリーの流れもそうだけど、キャラクターの感情や心情の変化も丁寧に描いてらして、
そういった事象すべてに、主人公の魏無羨と忘藍機がどのように触れあっていくかがもう、物語にマリアナ海溝並みの深みが生まれていて、涙流したわ….

そしてメンヘラを描くのが巧みすぎて…現実世界でいるんよ、こういうタイプ~~~みたいなキャラクターの振舞方にもドキドキしました。

魏無羨が「捨ててくれ」と言うところ、
木からわざと落ちて忘藍機に抱きしめてもらうところ、
もう全部だめです。むりです。尊すぎて。
辛い辛い辛い過去があるからこそ、現在が尊いんですよね….うっ

孤児で、家僕の子で、誰からも一番に愛されることが無く、雑に扱われることが多かった魏無羨が、やっと出逢えた一人の愛する人にこれ以上なく愛情表現するのも本当に涙出てきましてですね….

自分が救われていないからこそ、誰かを救うこと、護ることに命を賭けられるんですよね。雑に扱われるのが当たり前で、自分を絶対的に愛してくれる存在などいない、ことにずっと魏無羨が孤独感を抱えてる感じがリアルでして…。

だからこそ、誰かのために必要以上に無茶を重ねてきてしまったんだと思います。愛されたくて、必要とされたくて、受け入れられたくての延長に、自己犠牲があったんだと思います。
その不器用さも愛おしくてですね…
その結果、金丹あたりから、
どんどん自分の選択肢を無くしていってしまい、取り返しのつかない状況、運命に足を踏み入れていってしまったんだと思います。

不運ともいえるきっかけから、どんどん自分の境遇が厳しくなっていく。
もう破滅しか見えない。そして誰も護れなかった。
そこで自分の生き方、考え方を本気で後悔する魏無羨が辛過ぎて辛過ぎて。

全部知っていた忘藍機からすると本当に苦しくてやりきれなかっただろうなあと。忘藍機目線で物語を楽しむと涙が止まらないんで….。助けて…

忘藍機からすれば本当に本当につらかったと思います。
私は辛かった!(誰)

魏無羨は癖が強いんですよね。忘藍機と一緒になっても愛してるかどうかの言葉の確認が多い印象を持ちました。(もしかしたら文化の違いかもしれない?けど)
そこに魏無羨がどれだけ人から虐げられてきたのかだったり、寂しい思いをしてきたかが垣間見えるというか。
こういう配慮も、主役だけじゃなくて、脇役のキャラクターにまで丁寧になされていて、それも含めて物語をとことん楽しませていただきました。

もう完結してらっしゃるというのことで、死ぬほど寂しいです。

で、一瞬 話が変わるのですが、
中学生ごろに町田康さんの告白を読んで、その強烈な世界観に引き込まれて没頭したことがあります。その際は、小説を読んでると、どこからともなく太鼓の不穏なリズムの、音楽が聴こえてきた読書体験をしました。

で、魔道祖師も音楽が聴こえる小説でした。今回は、ボーカルなしのEDM(進行コードは多分丸サ、BPMは低め、落ち着いてる雰囲気の曲)って感じ。
風の音も聴こえました。風力は台風が来る直前の感じです。

小説の偉大さを分からされて、感動of感動しすぎてびっくりしました。
おわ…終わらないでよお…となりながら読み終えました。

改めて丁寧に感想を書きたいんだけど、完結してることが寂しすぎて悲しくなってかけないかもしれない…



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