見出し画像

はみだし企画 第3回「わたしたちは『なに』を見ているのだろう?」レポート

開催日:2025年2月11日(火祝)13:30〜16:30
(「アートでトーク」13:30〜14:10、哲学カフェ14:30〜16:30)
会 場:山梨県立美術館
参加者:11人

こんにちは、「哲カフェすみやま」お世話役のイノウエです。

2024年1月1日に発生した能登半島地震で被害に遭われました方々に、心よりお見舞い申し上げます。
まだまだ続く寒波と大雪のニュースに、石川に住んでいたときの雪かきから来る腰痛を思い出します。

さて、今回ははみだし企画。
第18回のすみやまでやった、山梨県立美術館の対話型鑑賞ワークショップ「アートでトーク」に参加したあとに哲学カフェをする、という企画について「またやってほしい!」というお声がありましたので、はみだし企画として再び開催してみました。

第18回のレポートはこちら↓

※全体の流れは第18回の時と同じです。

まずは前半、対話型鑑賞ワークショップ「アートでトーク」に参加しました。今回は他の参加者も含めて3グループに分かれ、美術館のボランティアスタッフそれぞれ1人ずつと、各2枚の絵を鑑賞しました。今回の県立美術館のコレクション展は「すっきりorぎっしり」と「光を表す」というテーマだったからか、どのグループも1枚は抽象画が取り上げられていました。

「アートでトーク」で絵を見たあとは、場所を移して哲学カフェへ。
まずは「アートでトーク」の感想からスタート。対話をしながら鑑賞する、ということで、「自分がどう見ているのかを言語化しながら見るのが新鮮だった」という感想が多く出ました。そこから「普段見ているとき言語化している?」という言語化の話や、「見るときに、作者の意図って気になる?」というメッセージ性のことなどにも話が広がりました。

そして今回のテーマは「わたしたちは『なに』をみているのだろう?」。
「そもそも絵を見るとき、何を見ている?」という問いかけに対して、普段はそんなの意識していないけれども、あえて、改めて言語化(ここも言語化ですね)をしてみると「なんとなく全体」というタイプもいれば「色→形→素材」と見るルーティンがあるタイプ、「過去に見たことがあるものと重ねるように」見ているタイプもいれば「書いている順番を追うように」見たり「作者の感覚に自分を重ねるように」見るタイプもいれば、「思考よりも身体が反応する」「なんか呼ばれるように、自分にドンピシャの絵に吸い寄せられる」という人もいて、「見る」も「見ている」も本当にさまざまでした。
アートでトークという、言語化を常にともなうワークショップに参加したこともあって、全体を通してアートと言語化についての言及が多かった印象です。
ラストには「複製(ニセモノ)を見ても感動する?」という投げかけがあり、ホンモノ/ニセモノってなんだ?、感動ってなんだ?という対話の種も出てきた回でした。

わたしたちは「なに」を見ているのだろう?

さて次回は3月に甲府と、初めて韮崎市での開催を予定しています。テーマが絞りきれなかったので、どちらも候補の中から、当日集まった人たちで決めたいと思います。どんなテーマが選ばれるか、どんな話や考えに出会えるか、楽しみです。

【哲カフェすみやまに参加してみたい方へ】
現状のすみやまでは、事前に開催や場所をフルオープンにはせず、情報が欲しいという方にお知らせを出している半クローズの体制をとっています。
気になるなぁ、参加してみたいなぁ、という方はInstagramのDM、Facebookのメッセンジャー、もしくはsumiyama2023@gmail.com宛でも構いませんのでご連絡ください。情報をお送りします。
ご参加の前に、この会がどんなことを大切にしているか、ぜひnoteの「哲学カフェ「すみっこやまなし」を始めます。」をお読みいただけると幸いです。

◾️今回のおやつ◾️
石田西洋菓子店の「韮崎産赤ワインのパウンド」
韮崎駅から徒歩10分ほどで行ける、ケーキ中心の素敵な洋菓子店です。「地元の赤ワイン」という山梨ならではの材料が使われたパウンドケーキを、今回のおやつにしました。日によってはイートインもできるとのこと。詳しくはスタッフさんのInstagramをチェックしてみてください。

韮崎産赤ワインのパウンド

レポート:イノウエ

いいなと思ったら応援しよう!