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エンボディチェアを買うべし

sumirenです。

導入:チェアに苦しんだ10年

18からエンジニアをやってきて10年、チェアに納得できたことが一度もありませんでした。勉強机の椅子から始まり、山善の数万円の椅子、エルゴヒューマンプロとチェアを変えてきましたが、自分には合いませんでした。ここ2年はスタンディングデスクで大半立って仕事をしていました。

今回、家を建てたついでに新しいチェアを探し、初めて納得のいくチェアに出会えました。それがハーマンミラーのエンボディチェアです。10年苦しんだ末にたどり着いたチェアということで、記事にすることにしました。

免責事項の合意

当然ながらチェアとの相性は体格に依存する部分があると思います。簡単のため、いちいち「自分には合いませんでした」と客観的に書くことはしません。読者にて個人の感想として読み替えるものとします。

チェアに感じてきた課題

勉強机の椅子からエルゴヒューマンプロまで、感じてきた課題は3つあります。概ね共通しています。

1. 前を向けない

そもそも普通に背中を預けたときにモニタを見ることが難しかったです。少しでもリクライニングすると天井など明後日のほうを向いてしまうので、エルゴヒューマンプロを使っていたときでさえ、背もたれを垂直にし、背中を預けずに使っていました。

背もたれを使えないとどうしても首が前に出てしまうので、モニタが4枚あっても、座っていて気持ちよく仕事ができたことがありませんでした。首が疲れてすぐに頭痛が始まります。

2. 窮屈

エルゴヒューマンプロを使っていたときや他のチェアを視座して感じたのは窮屈感でした。ヘッドレストが肩に干渉し、リクライニングも固定することが前提で姿勢が固定されます。自分はじっとしてられないタイプの人間なので、窮屈な姿勢で拘束されるのはストレスで、立ちたくなります。

また、エルゴヒューマンプロ含め、素材はメッシュのものが多いですが、自分にとってメッシュは圧迫感があります。特にメッシュのヘッドレストが首に触れて血流を阻害されるのは不快です。

3. 座面がデカすぎる

背もたれに背中を預けてデスクワークするには深く座る必要がありますが、そうするには座面が長すぎて脚が圧迫されます。膝が座面の縁に当たって痛いです。

また、座面が横にも大きく、アームレストに自然な姿勢で腕を預けることも難しかったです。そもそもアームレストが低すぎるものも多いです(エルゴヒューマンプロを5年前に選んだのは、アームレストの高さの可動が十分だったからでした)。

エンボディチェア

エンボディチェアは、上記の課題のほとんどをクリアしていました。

1. 前を向ける

これまで自分はヘッドレストがないと自然な姿勢でモニタを見ることは難しいと思い込んでいたのですが(そして多くの椅子はヘッドレストありでも難しいのですが)、それは誤解だったとわかりました。

エンボディチェアにはヘッドレストはないですが、背中を預けると首が立ち、自然とモニタを見れます。リクライニングしても垂直に座っていても首が疲れません。「自然とモニタが見れる」と書くとハードルが低い感じがしますが、自分にはそれだけですごく感動的でした。実際、それができるチェアはほとんどないように思います。

https://hermanmiller.co.jp/collections/embody/products/embody-graphite-office-chair

2. 開放的

エンボディチェアはヘッドレストなしで前を向ける椅子になっているため、肩周りの窮屈さや不快感がありません。姿勢を変えたり伸びをしてもぶつかるものがなく快適です。

また、リクライニングは固定ではなく可動域を制限するタイプです。普通のチェアでリクライニングを固定すると体重をかけたところで姿勢が固定されてしまいますが、エンボディチェアでは体重の掛け方を変えると背もたれがついてくるので、細かく姿勢を変えながら作業ができます。

加えて、リクライニングと別に背もたれに弾性があり、リクライニングしきった状態で体重をかけても背もたれが伸縮してくれるので圧迫感がないです。

張り地がファブリックなのも自分にとっては嬉しい点でした。沈み込むということもなくちょうどよいフィット感です。

3. 座面もアームレストもちょうどいい

エンボディチェアは座面の長さが可動します。デフォルトの大きさは他の椅子同様少し大きい感じがしますが、座面の長さを最小前後にすれば、深く座っても脚が圧迫される感覚がないです。

また、座面は横に大きいのですが、アームレストの横幅の可動域が広く、こちらも最小あたりにすれば細い体格でも実用的でした。高さの可動域もちょうどよく、分割キーボードとの相性が良いです。

4. 特別感

コンテッサセコンダなどオカムラのチェアもたしかに良かったですが、オカムラのチェアは、プラスチック的な素材感が目立つように自分には感じられました。また、オカムラの高級チェア=ヘッドレストという印象があるので、ヘッドレストを外す運用はもったいない感じがしてしまいました。

ハーマンミラーの椅子からは自分は安っぽさを感じませんでした。玉座のような見た目や、背面のむき出しの構造のキモさもかっこいいと感じました。ヘッドレストもなしが王道なのでアウェイ感もありません。オカムラに座っている知り合いはたくさんいましたが、エンボディチェアに座っている知り合いもほとんどいませんでした。

総じて、王のためのチェアという感じがして良かったです。

執務室のエンボディチェア

まとめ

新居に引っ越し、Preductsとエンボディチェアを入れて、デスク周りは一通り落ち着いた感じがします。あとは執務室に自分専用冷蔵庫を置いて、モンスターエナジーとハーゲンダッツを大量に入れておきたいです。

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