私にとっての文房具
好きなものの一つについて書き進めていったら、思いもよらず深いところの話になりました。(笑)
文房具と私
近頃、文房具がすごい。
ふせんにノート、マステやインク…。便利なものから可愛いものまで、日に日に新商品が生み出され、その勢いはとどまることを知りません。
昔から文房具が好きな私は嬉しい反面、なんだかキラキラしたものになってしまったような感じがして、ちょっと気後れしてしまいます。
昔よく行ったのは近所にあったビジネス向けの小さな文具屋さん。子供が喜びそうなものは少ないものの、しずかな店内には隙間なくびっしりと並んだカラフルなペンや画用紙。ぴしんと揃えられたノートにファイル。地味だけれど、他のお店とは何だか違う雰囲気があって、居るだけでも楽しい空間でした。
大人になってもそれは変わらず、今もついつい立ち寄って長居をしてしまいます。
学生の頃はシールやメモ、鉛筆キャップにシャーペンをたくさん集めて友達と見せあったり交換したりするのも楽しかった思い出です。
初めての文具女子博へ
なんて昔の思い出に浸ってばかりではなく、せっかくなら文具流行りに私も乗ってみよう!と先日、大阪で開催された文具女子博へ行ってきました。
会場限定品や数量限定のものもあるため、朝10時の会場前から大行列!文房具の人気を物語っています。
30,000点以上の文房具が所狭しと並んでいます。人気の商品やメーカーには行列も。
なにぶん勝手がわからないもので、欲しいものと全く関係ない行列に並んでいたりとあたふたでした…。
楽しいイベントコーナーも。
文房宮(ぶんぼうぐう)なるものもあって、鉛筆のおみくじが引けたり、スタンプラリーやマスキングテープくじなど、買い物以外にも楽しめるスポットがたくさん。
会場の熱気とたくさんの可愛い文具にテンションが上がってしまって、最終のお会計ではびっくりする額になりました…。
文具が注目される理由
なぜ今、こんなにも文房具が脚光を浴びてるのだろう。
収集癖がある日本人気質を利用した、文具メーカーのマーケティング戦略だと言ってしまえば身もフタもないのだけれど。
そして私はそれにまんまとハマっていると言えばその通りなのだけれど…。
まず日常的に使うものであっても困らないもの。消費できるもの。そして単価も高くない。
そもそもよく考えたら、幼稚園ではクレヨンや絵の具、小学生になれば鉛筆に下敷き、中高生になればシャーペン、コンパス…と種類は変われど物心ついた時からずっと使ってきた文房具。いくらデジタルが普及してもやっぱり欠かせないものだから、そこにこだわりたいと思うのは当然の事なのかも。
すべては自分のご機嫌の為に
これは私の好きなマンガ「だから私はメイクする」の作中にある一コマ。
美容部員さんがネイルについて話しているシーンなのですが、「それって全てにおいて言えるなぁ」と思わず唸ってしまいました。
文房具に限らず持ち物にこだわるのは、持っている事で、使う事で、見ているだけでテンションが上がる。
この一言に尽きるのだと思います。
憂鬱な会議やぐったりしてしまうような仕事も、お気に入りのふせんやクリップがあればちょっと頑張れるような気がする。
それと同じで、スマホのホーム画面を推しや家族、ペットの写真にしたり、オフィスのデスクに飾ったりするのも見たらふっと頬が緩むから。お菓子をストックしているのも、口にする事でホッと一息できるから。
高級なお料理を食べたり、旅行に行ったりするのももちろんステキだけど、日々繰り返される日常を頑張って乗り越えるには手頃で、続けられるものでなければ。
そうやって文房具を通していつも自分のご機嫌をとっている。
それにこれは自己満かもしれないけど、受け取った人もちょっと喜んでもらえるかも、なんて期待をしてみたり。
そんな風に思う事で自分が大切にしているものに自信が持てる。
なーんていかにもらしい理由をつけて、この先も私の文房具集めは続いていくのです。
ビバ!!文房具!!