祖父のお葬式で疲れ果てた話・終〜お弁当と御霊前編〜
こんにちは、スミレです。
前回の終わりに「次回は火葬と親戚編を予定している」と書きましたが、書いているうちに「お弁当と御霊前の話しかしてないわ」と気づいたので、タイトルを変更しています。
通夜を終えた翌日は告別式と火葬の日。祖父との最後のお別れとなる大事な日ですが、それについての感想などはここでは書きません。別の機会に書くかもしれないし、ずっと胸に秘めておくかもしれませんが。
よくない意味で親戚のことが印象に残っているので、今回はそこだけピックアップして書いていきます。親戚については以下の記事を参照していただけたらと思います。
まずはお弁当について。
葬式会社に依頼して、料金もこちらが支払って用意した精進落としのお弁当。事前に人数分を準備してもらうものですから、飛び入り参加されると非常に迷惑です。
そもそも祖父のお葬式は、父(長男で喪主)・母・私のA家、伯母(長女)・伯父・従姉妹2人のB家だけの家族葬を計画していました。
父が関東で仕事をしているため、法要のためだとしても四国まで帰っていられないこと。
代わりに諸々の法要やら手続きやらを任される伯母は、癌で手術を経験し、今後も検査が必要な体調であること。
だから可能な限り手間と負担を省きたいのだと説明しても聞き入れることなく参列したA家の親戚ら。
家というまとまり意識が強固なため、B家の主人である伯父では深く関われず。
その価値観に合わせると、外国人の母と未だ高校生の私も役に立たない。
「家」を意識しただけで、葬式はなかなかどうして大変です。
親戚らの分のお弁当は間に合ったのですが、通夜終わりに若旦那の「明日は嫁も連れてくる」発言には対応できず。当日は葬儀会社のスタッフさんが把握していたより多い人数で告別式と火葬と骨上げをしました。
火葬中のランチタイム、お弁当、足りません。
伯母は最初「私は食べなくていい」スタンスで乗り切るつもりだったらしいです。が、祖父の妹さんが「私は量を食べられないから」とお弁当を伯母に譲ってくれました。通夜の後の会食でもそう言っていたので、本心からの申し出だったと思います。どうぞどうぞの応酬が始まった時に伯父が何とも言えない表情を浮かべていた、と母から聞きました。
結局は伯母が根負けしてお弁当を食べていました。祖父の妹さんがその時間にどうしていたのか、座った位置的に見えない角度だったので私は確認できていません。
若旦那と奥さんの目の前でどうぞどうぞの応酬が繰り広げられたわけですが、伯父曰く「平然と自分の分を確保して食べてた」そうで。
うーん、1人分足りないというワードが数回聞こえていたと思うのですが、気づかなかったのでしょうか。モヤモヤが残るところです。
では次に御霊前の話をします。
当初は受け取らない方針で準備していました。そのため通夜と告別式の時はスタッフさんにも協力してもらって、親戚らが用意していた現金は一旦引っ込めてもらいました。
何度でも言いますが、こちらには手間と負担をできるだけ減らしたい事情がありました。御霊前のお返しだって、省けたはずの負担だったと思います。というか本来はいないはずでしたから、御霊前を用意してくれる参列者が。
それなのに、火葬も骨上げも全て終わって解散するタイミングで。スタッフさんたちが介入できないタイミングで。見事に全員が御霊前を渡してから帰っていきました。渡して、というか、押し付けて、と言うべきか……?
帰りの車で父と伯母による愚痴大会が開かれたのも、私から見れば当然かと。
礼儀であっても、好意であっても、親切心であっても。
私としては家族の方が大切ですから、結果的に手間や負担に転じるのであれば何もしないでほしいと考えてしまいます。
とはいえ、礼儀として、好意として、親切心としてやってくれた行動を無下にはしたくない。折り合いをつけるのはとても難しいことです。
その場で意見を言えるような度胸を持たず、サポートに回るには無知な自分が情けない。そんな無力感は今も私の中で尾を引いています。
さて、そういう葬式を体験した例として投稿していた「祖父のお葬式で疲れ果てた話」は、一旦終わりにしようと思います。祖父への思いと最後のお別れを同列に語りたくはなかったため、ほぼ愚痴のような内容になりましたが、それでも読んでくださり本当にありがとうございます。
ずっと葬式の話ばかりしていてもつまらないと思うので、しばらくは別の話題を取り上げていこうと考えています(といっても完全に無計画ですが……)。