変な留守電が残っていた話
こんにちは、スミレです。
私は電話がとても苦手です。自分から掛けるのも、相手から掛かってくるのも。もう本当に無理なのでいずれ誰かに相談したいというのは今回は置いておくとして。
今回はうちの固定電話に残された留守電が謎に満ちていた話をします。
ある日の帰宅早々、母からヘルプが飛んできました。
母「留守電が1つあるんだけど、なんて言ってるのか分からない」
この場合、相手が宇宙人だったわけではなく、母が聞き取れなかったという意味です。外国人である母は日本語での電話を苦手としています。
曰く、対面であれば相手や周りの状況からなんの話が始まるか予測を立てられるが、電話だと要件どころか相手が誰なのかから聞き取らなければいけないのが大変。
事情が違えど電話を苦手とするところは同じな私、ギクッとしました。留守電は聞き取って終わりではありません。大抵の場合は折り返しを要求されます。
父が仕事で不在である以上、折り返しの電話を掛けられるのは私しかいない。いやだー、と思いつつ留守電を再生しました。
?「あー、(?)(?)(?)。4時半に(?)(?)。では〜」
私「待ってねぇ待って」
マジでなんて言っているのか分かりませんでした。笑うしかないレベルです。うちの固定電話はかなり古いものなので、音質が悪すぎた可能性もあります。
電話に対する怯えや緊張が一瞬で吹き飛ばされ、その後4〜5回は聞き直してみた内容が以下の通りです。
T「あー、(地名)(店名らしき単語)の(苗字、仮にTとする)です。水槽の冷却機能が(どうして欲しいのかは聞き取れなかった)。4時半までに掛け直して欲しいです。では〜」
聞き取ってもよく分からない。水槽なんてうちにはないし、そのお店も知らんわけです。かろうじて聞こえた地名と店名らしき単語をネット検索してみたら、お高めの料亭がヒットしました。そんなところに行ったことありません。
ただ、ヒットしたホームページを見ていると、懐石料理という文字と、魚が泳いでいる水槽の画像が載せられていることに気づきました。
とりあえずセールスではないのでしょう。
あまりにも分からないことだらけで母と笑い合っていた私ですが、突然脳内に以下のようなストーリーが浮かんできました。
Tさんが勤めているお高めの料亭では、料理に使う魚を水槽で飼育している。冷却機能がある水槽に何か問題が発生し、修理を頼むために電話を掛けた。
実際のところは分かりませんが、掛ける番号を間違えて、たまたまうちの固定電話に繋がったことは確実でしょう。
だとしたら早く水槽を直さないと魚の味が落ちるなど問題が起きるとは思うのですが、私に水槽を直す知識も技術もございません。
尤もこのストーリー自体が私の妄想の域を出ないので、このつもりで折り返しの電話を掛ける勇気はありません。
勇気があったとしても、固定電話の使い方が分からないから、相手の番号を確認できないのです。
そういうわけでシカトを決め込みました。空想のTさんが上司に怒られていないことを願うばかりです。ごめんね。
電話が苦手じゃなかったらもっと上手く対応できたのかな、と自責の念に駆られつつ、あんなに苦手な電話で笑えた自分に驚いてもいます。
以上、謎に満ちた留守電の話でした。
ここまで読んでくださってありがとうございます。