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やる気単品だと困っちゃうと思った話。

 こんばんは、スミレです。
 急に涼しくなってビビっております、朝目が覚めたら冷えによる鼻詰まりから1日がスタートしてなんとも言えない気持ちになりました。
 まあお気に入りのパーカーを心地良く着られる気温がやってきたのは大変に喜ばしいのでよしとしましょう。

 専門学校に入学してからもうそんなに時間が経ったのかぁ、と現実味皆無のまま考えて見ています。今の今までずっと、毎分毎秒楽しいんですよ、授業が。日が経つごとに出来ることが増えていくってこんなに嬉しいことだったんですね。

 ただまあ、楽しんでばかりではなく、将来のことも考える必要があるんですよね。主に就職。専門職に就くための学校に通っているのだから、じっくりコトコトやることやって行かねば。

 学校生活が楽しいおかげで将来について考える・将来に向けて行動するためのモチベーションは今のところ尽きる気配がありません。あれやりたいこれやりたいっていっぱい考えつくんです。

 モチベーションがあるのはいいことだと思いますが、程よく手放すことも必要なんじゃないかな、と思うようになりまして。

 というのもですね、私が通っている専門学校では通常のカリキュラムに加えて、別途料金を納めて受けられる特別な講座が沢山あるんですよ。講座の日時が被るから掛け持ちは基本不可能だし、別途料金というのもなかなかバカにならない額だしで、みんながみんな受けるわけでもないですけれど。

 そんな特別な講座の中で、私も受けたいと思ったやつが1つあったんですよ。就職する時にめちゃくちゃ役立ってくれる検定の受験及び対策講座。
 指定された形状のリングを制限時間内に完成させて、筆記試験にも合格したら取得できる資格です。先生曰く、合格率はあまり高くなくて、生徒が受ける場合だと対策講座なしではかなり厳しいのだそう。

 少し前までの私だったら、大変そうだからと避けていたものです。が、先述の通り今の私は比較的やる気に満ち溢れていますから、この特別講義を受けたいと思いました。

 受講できる人数が限られているから、と先生たちはあらかじめ「興味ある人〜?」と申込人数を見積もってくれていました。だから定員オーバーを心配しませんでした。
 私は安心して、まずは父に相談をしました。受講料の相談です。私は高校の時に貯めていたバイト代から出すつもりだったのですが、父に言うと「なんで?俺が払うよ」って言われました。

 なんでって何よ。だって私が受けたいんだし、検定試験に合格できる自信はぶっちゃけそんなにないし、ほぼ好奇心だけで「受けてみよ」と決めたし。まともに働けるような心身の状態じゃないのは百も承知だけれど、私だって親に寄りかかりっぱなしが心苦しいとは感じてんのよ。

 と、直接言える度胸がなかったので、父のお言葉に甘えることになりました。
 うん、相手の善意を無碍にしてまで自我を貫きたいとは思ってないし、就職してから稼いで返せばいいし、うん……。

 この場合、父が一番喜ぶのは、私が私のやりたいことを心ゆくまでやっていることでしょう。であれば私にできるのは、件の特別講義を精一杯受けて楽しむことでしょう。検定試験に合格するところまで行けたら文句なし。
 ついでに、講座がある日は帰りがかなり遅くなるから車で迎えにきてほしい、ともおねだりしました。仕事が早く終われば迎えに行ける、と快くOKしてくれました。よし、これでもうやるっきゃない状況になったぜ。

 そんな感じで、かつてないほどやる気と楽しみさに取り憑かれていた私でした。
 しかしここで予想外の出来事が!

 父に相談した翌週に、特別講座の申し込みが始まりました。当日の朝に応募フォームが生徒たちに送られました。

 その時間、私まだ電車に乗ってたんです。人間がみっちみちに詰まってる満員電車に。とてもスマホなんかいじっていられません、私は鈍臭いのでスマホどっかに落としつつ派手にすっ転ぶ可能性が大いにあるから、いじらないようにしています。

 安全第一で学校に到着。まずは工具の準備を、と私がのんびり教室をうろちょろしていると、クラスメイトたちの会話からとんでもねぇ事実が判明。

「もう定員オーバーだってさ」

 ……マ?
 その時の私、まだ応募フォームがスマホに送られていたことにすら気づいていなかったんですよ。家出る前に確認したらまだ申し込みのためのURLはなくて、授業を受ける準備が整ってから改めて確認するつもりだったんですよ。

 すると廊下にいた先生たちの会話からまたまたとんでもねぇ事実が。

「10分くらいで枠全部埋まっちゃったね」「びっくりだねぇ」

 ……もう言葉も出ないわ。人気アーティストのライブチケットってこんな感じで売れてるのかな、って一周回って冷静になってました。

 定員オーバーは先生たちにとっても予想外だったそうです。曰く、昨年度に合格できず今年リベンジする先輩がどの位いるかは考慮してなかったのだと。

 ああ、まあ、私の方が卒業まで遠いんだし、先輩たちがチャンスを掴めたなら後輩冥利に尽きるとも考えられるし。まだ上級生と交流したことないけど。

 ああ、あの講座今年受けれないのか、来年までお預けなのか……。

 ちょびっとだけ落ち込んでいると、まさかの父から追い討ちが。

「迎えっていつから行けばいいんだっけ、今日だっけ?」

 いいえあと1〜2ヶ月後です……覚えててくれたのにすっごく申し訳ないんですけど、それナシになりそうです……。受講料出してくれるって言ってくれてたのに……鈍臭くてマジごめん……。

 はい、まあ、よくある不慮の事故みたいなもんです。生きてたらそういうこともあるもんでしょう。
 今の私はポジティブシンキングができるようになってきたところですからね、要は卒業までに何かしらの資格があれば万々歳ってだけの話ですから。そういうのがなくても食っていけるようにって先生たちが授業してくれてんだから、何も心配せず師事していればいいとも考えられる。

 が、困ったことに、さっきまでそこでスタンバイしてたモチベたちが路頭に迷ってしまいました。
 やる気はある、でも使い所を確保できなかった。頑張りたいのに、何をどう頑張れば特別講座のために来てくれたモチベたちが活躍できるか分からない。

 モチベーション単体だけを抱えるのはむしろ重いんだと初めて知りました、ゴールとのハッピーセットじゃないと。
 やりたいのにできない感じが、変わりたいのに動けなかった不登校時代と重なるところもあって戦慄したというか、なんというか。心ばかり張り切って身体が着いてこないあの感覚。

 薬も過ぎれば毒となる、とは少し違う話かもしれませんが、上手く使えなくて困ってしまうこともあるんですね。モチベさんのこと盲信しちゃってました、重荷背負わしてごめんよ。

 とまあそういう経緯があったから、モチベも程よく手放さないとなぁ、って思うようになったわけです。
 どう手放すかって?私にも分かりません。分からないから、先生たちが総出で捻出してくれた追加枠を意地でも勝ち取る以外にできそうなことがないんです。

 う〜ん、これは時間かけて考えないとダメかもしれない。モチベを活かせない時にどうすればいいのか。なんかいい案ありませんかね?

 まあ、そんなことがあっても変わらず学校は楽しいので、そこまで深刻には考えてないんですけれど。考えすぎて疲れるくらいなら、目の前にある楽しいことを優先しちゃいたい。気楽に生きましょうや。

 ……果たして記事のオチがこんなんでいいのか分かりませんが、もう眠いので締めちゃいますね。
 ここまで読んでくださりありがとうございます。

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