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ちょいと聴いてほしい話たち。

 こんにちは、スミレです。

 このところ、noteに書けそうだけど、記事にするには短くて、呟くには長いような話がたくさん起きましてね。
 じゃあもう頑張らずに、短い話をひとまとめにして横着しよう、と考えました。
 私は気楽に書き進めて行きますので、皆さんも暇つぶしのつもりで読んでいただければ幸いです。


母から聴いたおもろい話 その1

 私の母が日本に住み始めてすぐの頃は、旅館に住み込みで働いていたそうで。同じ出身国の同僚と、コミカルな上司たち、あとお客さんたちのおもしろ話がいっぱいあります。

 中でも私が一番好きな話が、イナバウアー婆ちゃんの話です。

 団体で泊まりに来たお年寄りたちを、フロントでお出迎えしていた時のこと。
 お客さんたちをお出迎えするのに、フロントで「いらっしゃいませ」を一人一人に言っていたんですって。母と同僚たちが一緒に並んで。

 で、ちょうど母の目の前を、あるおばあさんが通り過ぎようとしていました。杖をついて、腰が90度くらい曲がっているおばあさんです。

 その人に向かって母が「いらっしゃいませ」と言った途端、そのおばあさんが覚醒。

 「いらっしゃいました!」と元気良く言いながら、イナバウアーレベルで仰け反ったのです。
 さっきまで腰を90度曲げていた人が、ほぼ180度起き上がって(?)、しかも母と目が合ったそうです、バチーンと。

 母は衝撃を受けて飛び上がり、遅れてやってきた大笑いが止まらなくなったそうです。
 私も目の前でそんなことが起きたら、立っていられないくらい笑うと思います。

 で、とても接客どころではなくなった母を上司は引っ掴み、事務所に放り込みました、「落ち着いたら戻っておいで」と。

 怒ってはいなかった、というかその場に居合わせた人たちも心の中では母と同じく大笑いだったらしいのです。

 事務所に放り込まれた母は1人でしばらく笑い続けていましたとさ。


母から聴いたおもろい話 その2

 その1から時間は進んで、父と付き合い始めた頃のこと。

 母は日本に来てからずっと疑問に思っていたことを父に打ち明けました。

 曰く、車ってなんで「50円ください」って言うの?

 生まれも育ちも日本の父は、「何それ知らん」と首を傾げました。
 車好きで、仕事でもあちこち運転して、色んなタイプの車の免許も持っている父ですら初耳の、「50円ください」。
 私も聞いたことないです。

 で、その時は2人して「何それ」と不思議がって終わり、またまた時間は進んで同棲し始めた頃。
 2人で外出している時に謎が解けます。

トラックか何か
「左へ曲がります、ご注意ください」


「だからなんで50円?」


「それ50円やない、ご注意や」

 空耳でしたとさ。


甘党じゃなかったかもしれない

 私は甘いものが好きです。ココアとかチョコとかが特に。
 だから外食する時に何を食べるか迷った時は「とりあえず甘そうなやつにしよ」と乗り切っていました。

 だから私は自分のことを甘党だと思っていました。

 が、もしかしたら違うかもしれないと認識を改めた出来事がありまして。

 高校の卒業式が終わって、ちょうど夕飯時、家族3人でちょっとお高いレストランに行きまして。
 私てっきりそのまま帰宅するんだと思っていたのですが、父が無言で運転して、気がついたらそのレストランに到着してたんです。

 口ではあまり言葉数が多くない代わりに、無言でどっかに連れてって、「あっこれお祝いなのね」と察する。我が家ではあるあるです。

 で、その時にも私は「とりあえず甘いものリクエストしとこ」と思ってチョコケーキを食後に頼んだんですね。

 店員さんが運んできてくれて、美味しそーとワクワクしながら口に運んで、私はフリーズしました。

 甘すぎて。なんかもう、私が知ってる「甘い」とは別物。思わず顔を顰めちゃったくらい暴力的な甘さが口の中を占拠しました。
 思いっきり顔でリアクションしたので父に気づかれ、「大丈夫か?」とニヤつかれ、「いけるいける」と食べ残したくない意地で答えました。

 が、半分まで食べてギブアップ。頭が痛かった。ので父にバトンタッチ。俺も甘いの好きだし、とむしろ喜んでいました。そして案の定、フリーズ。父が言うには「舌がバカになりそうな味」だそう。

 その流れを真横で見ていた母は、「甘いの好きって言う割には甘いの食べれないよね」と言いました。私と父は「いやこのケーキが特別すごかったんだって」と笑ってました。

 そんな経験をしてでも「とりあえず甘いの頼もう」の姿勢を崩さない私はやっぱり甘いものが好きだと思うのですが、先日もあのケーキみたいなことを起こしまして。

 学校の授業が終わり、後の用事まで時間があるから、と某喫茶店へ行きまして。前から気になっていたあるスイーツを、いい機会だから食べてみようと思ったのです。

 食べました、食べ切りました。美味しかったです、美味しかったんですけど、あんなに甘いとは思わなかった。
 例のチョコケーキとは違って完食できたのは、多分上に乗ってたアイスクリームがそんなに甘くなかったことと、コーヒーをお供にしていたからだと思います。やっぱ喫茶店なだけあってコーヒーめっちゃ美味しかった。

 頭痛とお腹の調子が悪くなるコンボを喰らいましたが、後悔はないです。前から気になっていたという好奇心は満たされましたし、喫茶店に足を運んだおかげでメニュー表にある美味しそうなサンドイッチに気がつけましたし。
 次行った時はそのサンドイッチを頼もうと思います。スイーツ?しばらく控えようかな。


怪我の具合は良好です

 8月下旬に、左手の小指の先を粉砕骨折しましてね。他にも同じ箇所の肉がちょびっと裂けたり、爪が浮いちゃって病院で取ってもらったり……結構な怪我でした。

 3ヶ月ほど経って、ほとんど治ってきました。まだテーピングは必要ですが、家で特にすることがないなら指は剥き出しでいいと言われています。やったね。

 で、骨が粉々でも授業も課題も待ってくれないわけで。「いけるかこれ、本当にこの指で乗り切れるんか」と不安になったものです。

 まあ特に支障はなかったんですけれど。流石に最初の数週間はのんびりと作業をしなければいけませんでしたが、意地で制作を続けて締め切りに間に合わせましたし。
 治るより慣れる方が早かったです。今となっては前と変わらないくらい何も心配もなく、モノづくりをエンジョイしております。

 あ、そういえば、私が通っている学校はやはり怪我のリスクが高いことが多いので、安全週間なる期間があるんですよ。事故防止の啓蒙動画とか、実際に起きた事例を紹介しながら「もし何かあったらこう言う行動を取りましょうね」と生徒に覚えさせる期間です。

 今月から後期に入りましたので、安全週間もやってきました。前期の時と同じように先生が講義していくのですが、この時間がなかなか恥ずかしくてですね。事故起こした張本人だから。

 で、「前期に起きた事故はホニャララ件でした」と言う報告もありました。ああこれ絶対私も勘定に入ってるわ、と。

 そう、てっきり私以外にも事故レベルの怪我した生徒がいるもんだと思ってたんですよ。全校生徒、結構人数いますもん。

 さて、鋭い方は話のオチが見えてきたでしょう。そうです、事故件数はたった1件。私1人だけでしたとさ。

 多分ですけれど、学校の先生方は全員私を知ってると思うんですよね、ああ怪我したやつねって感じで。

 いやあ、お恥ずかしい。何とか授業やら課題やらで成果を出して私=怪我したやつという式を塗り替えたい。



 はい、いかがでしたでしょうか。私が満足したので、上記4つの話で終わりにします。
 ここまで読んでくださりありがとうございます。

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