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小説、暗夜行路

志賀直哉の小説「暗夜行路」、数年前に買った文庫本なのですが、ずっと読めずにいました。
本の裏表紙に書いてあるあらすじを読むと、どうしてもページを開く勇気がなく、手に取っては本棚に戻し、手に取っては本棚に戻しと、数年間繰り返していました(笑)

その裏表紙のあらすじがこちら

祖父と母との過失の結果、この世に生を享けた謙作は、母の死後、突然目の前にあらわれた祖父に引きとられて成長する。
鬱々とした心をもてあまして日を過ごす謙作は、京都の娘直子を恋し、やがて結婚するが、直子は謙作の留守中にいとこと過ちを犯す。苛酷な運命に直面し、時には自暴自棄に押し流されそうになりながらも、強い意志力で幸福をとらえようとする検索の姿を描く。


こんなあらすじを読んでしまうと、この小説を読んだとき、精神に支障をきたしそうで、なかなか読めずにいました。

しかし、二週間くらい前、やっとこの本を手に取ってページを開いた。
読もうと思ったきっかけは、これといってないのですが、強いて言えば、その時はメンタルが安定していたくらい。

それで、読んだ感想は・・・?

そんな苛酷な運命が自分に降りかかってきたら・・・、たぶん、お話の後半に出てくる竹さんの妻とその情夫を葬った犯人と同じことをするでしょう。
きっと私には乗り越えられない。

終盤では私の心持ちは低空飛行で墜落寸前でしたが、

最後の2行で泣いた。


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