故郷は遠きにありて思ふもの
名古屋に移り住んで17年。これまで住んだことのある場所の中で、宮古島、沖縄本島、東京、カリフォルニアよりも一番長く住んでいることになります。そもそも私は、外に出るタイプの人間ではなかった。今でもそう思っています。
たまに頭をよぎるのですが、このまま名古屋に骨を埋めるのかなって。それでいいのかって。
風に揺れるサトウキビの葉の音、渚に打ち寄せる波の音、今私が住む名古屋では聞くことは出来ない。そして、何か言葉にできない寂寥感というか、そんなものが心に漂うのです。
父の墓は名古屋で建てたし、大きくなった子供達の故郷は名古屋だし、今更沖縄には戻れないし、帰ったところで、生活が崩壊するのは目に見えている。
同じ地域とか隣町とかに住んでいる場合は、あまりそういった気持ちにはならないのかもしれないけど、遠い所に嫁いだ人や、故郷から遠く離れて暮らしている人達って、そういった気持ちとかあったりしないのだろうか?
どう折り合いを付けていのだろうか?
逆に、生れた土地を離れてみたいけど、何かに縛られて家を出ることができない人もいる。また、その人達も思うところ沢山あるのだろう。
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