【俺たちはこのRPGを求めていた!】話題の新作RPG『原神』を解説
皆さんこんにちは。
……さて、記念すべき解説記事の一本目は9/28にリリースした、「原神」というオープンワールドRPGについて解説していこうと思う。
一応筆者はゲームプランナーを志望して勉強していた時期もあるため、今回はシナリオライターとゲームプランナー、そして単純なユーザーとしての三つの視点からシナリオや操作感について解説していけたらなと。
なお、記事用の資料でSSを撮りまくっていたら攻略班のような記事になりそうな予感がしたので、もし攻略っぽい内容が入っていたとしても悪しからず。
※本編のネタバレを過分に含みます。もしネタバレが気になるようでしたらここでブラウザバックお願いいたします。
◇『原神』とは
まず、ゲーム本編のプレイした感想を述べるよりも先に、原神について知らない方の為にこれがどういったゲームなのかを説明させていただこうかと思う。
原神とは、中国に支部を置くゲーム会社『miHoYo』によって製作されたオープンワールドRPG。
ゲームの情報が公開された時点からかなり期待されていたゲームで、リリース前日までで事前登録者数が500万人を突破、リリース後約12時間で全世界DL数1,000万を突破という大記録を打ち立てた。
リリース当日に1,000DLというのは、昨今のゲーム業界にしてみれば快挙。
ここまで売れた要因として、一つはこういう萌え系の3Dキャラを操作できるオープンワールドRPG自体が少ないということ、もう一つは幅広い機種でのクロスプレイに対応していたからじゃないだろうか、と私は考察している。
このゲームが異常に売れているということを体感的に分かりやすくする例を挙げるなら、ファイナルファンタジーVIIリメイクが発売から3日で約70万本、Ghost of Tsushimaが発売から2日で約20万本、ペーパーマリオ オリガミキングが発売から2日で約11万本と(買い切りとフリーゲームで比べるのは土台が違うとしても)、異常な速度だとわかると思う。
ソシャゲで言えば、アークナイツが配信から18日でDL数700万、同社から提供されている崩壊学園が現時点でDL数3,000万であることからも、いかに原神が一日で強大なコンテンツとなったかが分かるかと思う。
◇原神、今炎上してる?
さて本文を書こう、と思ったタイミングで、Twitterを見ると原神で炎上らしきものが起こっているのを発見。
どうやら、原神をアンインストールした際にアンチチートプログラムがアンインストールされずに残り続けるというものが問題になっている様子。それを発見したユーザーが「アンチチートプログラムが残ってる! 個人情報が送信されているに違いない!」と不安に感じ騒ぎ立てた結果、今回の騒動が起こったようだった。確かに、なまじ中華製のゲームであるからか、日本人のユーザーはその辺り神経質になっていたのかも。
でもね、中国のゲームってどれだけ優良でも、中国政府に縛られている限り政府の要求があれば個人情報ですら渡さないといけないのよ。これが中国政府の怖いところ。個人的に中華製のゲームをやるのは初めてじゃなかったし、私自身にインストールの抵抗は無かった。というか、そんなこといちいち気にしてたら中華製のゲームなんてプレイできないからね。
とにもかくにも、一応これのアンサーとして公式が表明を出しているので、個人情報が送信されているとか、そういうことは『今のところは (ここ大事)』起こっていないということで。
※2020/09/29 16:16追記 現在ではこの問題は解消された様子。
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2020/09/30 03:57追記
また、個人情報保護についても問題になっているらしい。が、この事件が問題になって原神の利用規約だけを確認した人たちは、他の中華ゲームの利用規約を読んでみてほしい。たとえば『アズールレーン』や『アークナイツ』、『ドールズフロントライン』にもこの記述がある。
何なら、どのゲームでも言葉が違うだけで似たようなことは書いてあるだろう。要するに、「こっちでも個人情報の保護はちゃんとやるけど、ハッキングなどで情報漏洩する可能性があるのは許容してね」と言うこと。
ゲームに限らず、インターネットを介するコンテンツは全て情報が漏洩する可能性があるので、この記述を入れるのはまあしょうがないのではないかな、と感じている。
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◇で、本題
前置きはここまでにして。
リリースされた直後は私は外出していたので、帰宅してからすぐPCを起動し、原神のインストールを始めた。
原神のインストールが終わり、登録画面で諸事項の登録を済ませ、いざゲームスタート。
いきなりムービーが流れる。
どうやら主人公は別の世界からの漂流者みたいな存在らしく、突然現れた釘宮理恵、もといトランジスタグラマーな女神さまによって、主人公の双子の相方が連れ去られてしまう。
ここで、ゲーム内でプレイするキャラクターの選択。
私は女の子の方を選択した。
名前を入力するとストーリーが再開し、主人公のこの子は謎の女神様に連れていかれた兄貴を探して原神の舞台となる世界へ降り立つことになる。
そこからのチュートリアル的な冒頭部分のシナリオは、よくあるMMORPGの出だしという感じ。現段階では可もなく不可もなくというところ。
チュートリアルも終え、キャラクターが自由に動かせるようになり、マップの捜索を好き勝手にやっていたころ、筆者はこのゲームについてある一つのことを思い出す。
実はこの原神、ゼルダの伝説botwにめちゃくちゃ影響を受けたらしいのだ。
確かに、botwに影響を受けているだけあって、上から飛ぶシーンや登る時のアクション、メインシステム時に表示されるUIのシンプルさなど至るところからゼルダの伝説っぽさを感じることができる。が、このゲームの凄いところはそれらがリスペクトという形でありながら、オリジナルの要素もしっかりと確立し、作品の雰囲気に馴染んでいるということだ。
パロディは実装することよりも導入する作品の作風に馴染ませることの方が難しいのはクリエイターの中ではおそらく一般化されている共通認識なはず。
この、作風に馴染んだリスペクトには素直に称賛を贈りたい。おそらくゼル伝をプレイしていないユーザーが原神をプレイした場合、原神オリジナルの要素として認識するだろう。それほどまでにこのゲームは、botwの要素をこねくり回していたのだ。
画像で見せるとこんな感じ。
シンプルで無駄を極限まで排除しながらも、3時間ほどプレイした現在までUIに不便さは感じなかった。
そしてもう一つ、上記二枚目の画像に浮いている子に注目してほしい。彼女がこのゲームにおけるマスコットキャラクターのパイモンである。この彼女、非常にいい性格をしており、かなり可愛い。いや、別にこれは筆者の性癖だとか、ふざけて言っているわけじゃない。
このマスコット、かわいいだけじゃなくしっかりと場をかき乱すように行動しており、シナリオなどで言うところのトリックスター的な立ち回りをするのだ。
これまでのこういったゲームにおけるマスコットというのは、どこかメンター的な立ち回りが多かった気がする。そういった、意外性と可愛さを持ったからこそこのパイモンというキャラがよく立っているのだろう。
◇いざ、街へ
いよいよチュートリアルも終わると、アンバーに連れられ街に入ることができるようになる。
塔の上に上るとアンバーから鳥の羽のようなものを渡され、滑空する力を入手。滑空のチュートリアルがあるのだが、そこで出る注意書きには笑ってしまった。
確かに、時代を考えればいちいちこんな注意書きをしなくてはならないのは仕方がないが、実際やる奴いるか? 鳥人間コンテスト目指してる奴ぐらいしか真似しないだろ。
その後、滑空のチュートリアルも終わると待ってましたとばかりに滑空を使った空中戦が。
この戦闘は敵が攻撃してくることは無いので出来レースのようなものだったが、めちゃくちゃグルグル回転するので、酔う人は酔うと思う。(こんだけグルグルさせられて、主人公の女の子よく空間識失調症にならないな)
んで、この風魔龍を倒すと、風魔龍の巣である神殿を奪還しよう、と神殿に連れていかれることに。
というところで、本編の解説はひとまずここまで。これ以上この記事で書くと大変なことになってしまうので、この続きは次の記事で解説したいと思う。
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◇システム紹介
ここからは個人的な、いちプレイヤーとして伝えた方がいいと思ったシステムや情報も紹介したい。
現在このゲーム、事前登録者数記念アイテムなど、多数のアイテムを配布をしている。期限は10/10の01:00までなので、プレイを考えている人は早めにインストールをお勧めする。このプレゼント、チュートリアルをクリアするまではもらえないよくあるシステムとなっているので、その時間も考えて余裕をもってインストールするといいだろう。
システム面では、時間を変更する機能がかなり助かった。
この機能はウィッチャー3でよく使った機能だ。夜にしか出ない敵を探すのに使ったりできる。個人的に暗いマップで敵を倒していくのはストレスだったので、大変ありがあたい。
次回は、この続きの神殿からについて解説していけたらと思う。
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