トイコンテンポラリー(EX) フルコンまでの道
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皆さんこんにちは、すみれ@FRです。
標題の通りこの度トイコンテンポラリー(EX)をフルコンできましたので、何番煎じだよという感じですが記憶が新しいうちに餡蜜譜面の作成方針、意識、取り組み方等についてドキュメントとして残しておきたいと思います。
目的は2つで、1つ目はとかくプライベートでのアウトプットをサボりがちな自分の意識改革。2つ目は少なくとも頭の片隅でフルコンを狙っている方にとってのモチベとなること。
ということで、このブログを読んで後に続く方が一人でも生まれればこれ以上のことはありません。
地力が足りない分、先駆者の皆さんがしてこなかったであろう工夫を色々と入れ込んでいるのでドキュメントとしては長大になっていますが、冗長な表現はなるべく避けていきたいと思いますのでよろしくお願いします。前半に自分語りが大量に含まれているので、餡蜜の話だけ読みたい方はざっとスクロールしていただければ。
ちなみにとある餡蜜エキスパートさんからLEAD Gravity(M)のフルコン解説記事読みました!と報告いただいたのですが、確かに書いた記憶は(うっすら)あるものの自分でも気づかないうちにアカウントが変わってしまっていました。。したがってこのアカウントでは初のフルコン解説記事になりますが、中の人としては2回目です。
1. フルコンを狙い始めた経緯/モチベーション
実はトイコンのフルコンを初めて狙い始めたのは遥か10年前、サニパ時代でした。はっきりとした時期はもう覚えていないのですが、KAC2013の予選が始まる前、当時ホームだったスマイル館がまだ神保町にあった頃です。調べたところスマイル館の移転は2013/9/11だったそうなので、2013年6~7月あたりだったのでしょうか。
チームFRのリーダーやぱるつーさん(フォーゲル椀田の人)をはじめ色々な方の薫陶を受けこの頃既に釈迦、バイキング、ニエンテ等を餡蜜でフルコンしており、インパクトの観点も含めて次狙いに行くとしたらトイコンだよね、という流れで練習を始めました。
ところが銅★(BAD5)まで到達したところで結局断念してしまいます。やり切れなかった理由は自分の中では明確になっているのですが、この点は今回と比較して後ほど書きます。
その後時は流れ現在。昨年末あたりから身内のスコアタを機に急激にポップンミュージックのモチベが戻ってきた結果これまでの数年間が嘘のようにプレイしていたのですが、ポップンクラス上げが煮詰まってきたこともあり「そろそろ50にフルコンが欲しい…」と思い始めたのが契機だったように思います。盟友であるさおりん@7とみあじっくがその時点で50フルコンを達成しており、後に続きたいという意識が強かったこともあります。
エンジェリオンEXも1650コンボで切ってのBAD2を経験しているので候補ではあったのですが、BPMと譜面の配置上餡蜜で簡単になりづらく、ガチ押しではいつ繋がるか全く読めないということもあり、10年越しにトイコンに狙いを定めました。
では、10年前諦めた取り組みをなぜ今回やり切れたのかという点について、自分自身の解釈をお話したいと思います。
結論から言えば、10年前のモチベーションの源泉が「他人からの評価、承認欲求」であったのに対し、今回のモチベーションは「自分自身が納得して音ゲーからフェードアウトできるようにする」ことであったという違いが最大の要因だったと認識しています。
10年前は非常に血気盛んな時期で、このポップンという領域で何とかして名を残したい、ランカーになりたいともがいていました。他人からの評価ばかりを気にして、誰かに追い抜かれそうになる度に嫉妬心のあまり棘のある発言をして、とお世辞にも印象が良いとは言えない人間でした。
※ じゃあ今は印象が良いのかよと言われると全くそんなことはないのですが、今はただの見知らぬ人間嫌いなので理由が違うということです
そういう人間性であったため、トイコンのフルコンを狙ったのも「フルコンして自分の名を世に知らしめてやる」という野心からだったわけですが、結果的にはこれが頓挫した理由になりました。
皆さんも知っての通り、他人からの評価というものは自分でコントロールできるものではありませんし、同じアウトプットであってもその人のコミュニティにおける希少価値、社交性、人間性、これまで積み上げてきた言動によって反応は大きく変わってきます。同じSP十段がAA(A)ハードのリザルトをツイートしても、大学生男子と女子高生ではRT/Like数が10倍以上違うことがあるのが代表例です。
そういうコントロールできない現象をモチベーションの源泉にしてしまった結果、何が起こったかというと以下の2点です。
承認欲求が満たされれば手段は何でも良いわけなので、トイコンの進捗が思い通りに出なかった時に他の手段(スコアとか)に逃避する
トイコンフルコンを達成した場合に自身が満足するリターン(反応)が得られる確証が無いため、モチベーションが不安定になる
当たり前の話ですが、これでは長続きしません。ところが承認欲求の渦中にいた当時の自分ではそんなことも理解できず、案の定銅★まで到達した時点でやる気を失ってしまいました。技術の問題ではなく、メンタルの問題だったという事です。
翻って今回はどうであったかというと、さすがに35年以上生きていることもあり承認欲求は落ち着いていました。その一方で年齢的に見て仕事面・プライベート面の双方でステージが遷移しそうな雰囲気も感じており、「果たして今音ゲーからフェードアウトせざるを得なくなったとして、自分は納得できるのだろうか?」というモヤモヤ感、焦りのようなものが常にあることに気づいたのです。
そこで上記の問いにちゃんと向き合いました。自分が特に注力した音ゲーはポップンとIIDXなのですが、IIDXはここ数年一番時間をかけていた割にじっくり考えてみるとそこまで拘りがないことに気づきました。SP全白・11全フルコン、両皆伝まで到達した時点でゴールテープは切れていたようです。一方でポップンに関してはここ数年こそまともにプレイしていなかったものの一番長く続けてきて思い入れのあるゲームだったので、どうしても全EXクリアだけでは足りず、「最高フルコン49」というのが引っかかるな…という感覚が強くありました。もともとスコアよりもクリアマークに拘ってきたことも影響していると思います。で、「やっぱり一番難しいレベルの曲をフルコンせずにはやめられないよね」という結論に至りました。
もちろんトイコンフルコンを狙い始めた契機は先に記載した通りポックラでありここまで深いことは考えていませんでしたが、あるタイミングで本気でフルコンしたいと考えている自分に気づき、その想いはどこから来るのか?を掘り下げていった結果が上の話ということになります。
この想いがモチベーションになっている限り、先述した問題のうち少なくとも2つ目は生じません。地力がもっと高く、他の50をガチ押しでフルコンできる可能性がそこそこある場合は1つ目の問題は生じていたと思いますが、幸い?エンジェリオン以外はノーチャンスで肝心のエンジェリオンもいつ癖がついてダメになってもおかしくない状態だったため、最後までフルコン対象がトイコンからブレることはありませんでした。
さて、まだ1枚も餡蜜譜面の画像を貼っていないのに3000文字も自分語りをしてしまったわけですが、上記は割と音ゲーマーあるあるの悩みなのではないかと感じていますので、誰かの光明になればいいなと思ってます。
大事なのは「自分がコントロールできることを目標・目的にする」ことじゃないかなと。あとインターネットはやめた方がいいですね
2. フルコンに向けた取り組み方針/流れ
餡蜜でトイコンフルコンを狙っていくにあたり、着手する前にこれまでの自分の経験を踏まえて大方針を3つ立てました。
難所の餡蜜が一定の完成度(※)に到達するまではACで餡蜜練習を行わない
※ 再生速度を落とさず譜面動画をリピートして、3回連続で想定している餡蜜を成功させるACで練習する際はなるべく動画を撮影してフィードバックを得る
餡蜜を練習していることは(家族を除き)誰にも公開しない
方針1, 2を立てた前提として、現在の私の自宅にはフィードバックを得られる練習環境が整っていないということがあります。ここで「フィードバックを得られる練習環境」というのはLivelyあるいはPMS、正確に反応するコントローラ、ACと合わせた立ち環境のことを指しています。私の自宅には旧アケコン(なぜかボタン間隔がちょっと広いアレ)とPCはあるものの、アケコンのいくつかのスイッチは死んでおりコンバータも無く、「自分が実行した餡蜜が本番環境において想定通りに機能しているか」が確認できない状況でした。したがって確認する手段はACでのプレイしかありません。方針2はここから導かれています。
また方針1については技術的要因、メンタル的要因の両方が絡んでいます。人間というのは弱い生き物なので(※個人差があります)妥協をしようとしますし、少しでも良い結果を得たいと欲張ります。餡蜜練習においてこの特性がどう影響するかというと、例えば難所の餡蜜の完成度が大して高くない状況でも「今やったらBAD一桁いけんじゃね?」と勘違いして、本質的には何の意味もないリザルトを生成するために何度もプレイし、結果当初想定していない箇所に癖がついてしまうわけです。そうすると新たな餡蜜の必要性が生じることになり、ゴールは遠ざかっていきます。10年前は事実その傾向があったので、過去から学び、現在の地力でガチ押しできるところは極力ガチ押しで通せるように方針1を立てました。
最後に方針3ですが、これは100%メンタルの観点で立てています。私は昔から、あるゴールに向かって進んでいるプロセス自体を公開することがあまり好きではありません。「こいつはこのゴールに向かって進んでいる」と周囲から認識されることがかえって「ゴールに到達しなければ恥ずかしい」というプレッシャーに変わってしまうからです。そうすると自分のペースで練習を進めることも難しくなりますし、早く成果を出したいと焦って十分に練習を積まないままACでプレイしてしまったり、と良くない方向に突き進んでしまうことになります。その意味では方針1と方針3は関係しています。実はKAC2013予選の時にも最初に全曲のスコアを付けず1曲ずつ徹底的に詰めていったのですが、その背景にはこの考えがありました。先に全曲のスコアを公開してしまうと同順位帯で相対的にスコアが低い曲が浮き彫りになり、その日の自分のコンディションや得意苦手、スケジュールを踏まえて詰める曲を決めるべきところに「この曲こんな低いの恥ずかしいからこっちやらなきゃ」という雑念が入ってきてしまうわけですから。もちろん情報戦という観点も大いにありましたが、一番影響した観点は「その日自分がやるべきことに集中したい」という点でした。
まあ「自意識過剰乙」と言われたらそれまでなんですが、私の場合はその気質を修正するよりも取り組みを工夫して気質による悪影響をカバーする方が実現性が高いのでこの方針を立てるに至った、ということになります。
「いきなりフルコンリザルトあげてびっくりさせたろw」みたいな考えは意外にも頭に過らなかったです。昔と比べて周囲が自分のツイートを見ていると思わなくなったこともあるかと。そういう意味では自意識過剰もマシになっているんでしょうか。
上記方針に則った上で、フルコンするまでの取り組みの流れは下記のような感じでした。
前半の発狂(25~27小節)および後半の発狂(59~60小節。以降わけわかと称す)の餡蜜譜面を作成。餡蜜後譜面を見ながら反復練習し、時間がかかっても良いので譜面を見なくとも再現できるようにする。
Youtubeにあるトイコンミラー動画(※)をクリップし、前半発狂とわけわかを繰り返し再生できるようにする。「譜面を見ながら」餡蜜譜面通りに押せるまで反復練習を行う。このプロセスは0.5倍速からスタートし、1.0倍速状態で3回連続で餡蜜通りに押せるようになるまで繰り返される。
※ watariさんの動画に大変お世話になりました。ありがとうございました。https://youtu.be/mLCS4fZ9ILk?si=y-ViK7ZBHduix5EOACで練習開始。この段階では前半発狂とわけわか以外基本的にプレイしない。カメラも常に回しておき、プレイが終わる度に動画を確認してBADがどの要因で出ているのか(タイミングの問題か、押せてないのか、空BADなのか)を把握する。以降は把握した修正点を意識してプレイ、動画確認の繰り返し。
ACで見つかった問題をその場で完全に修正できることは基本的に無いので、帰宅後動画を使って反復練習を行う。この時は0.7~0.8倍速からスタートし、3回連続で修正できていれば速度を0.05上げて、1.0倍速に到達するまで繰り返す。なるべく就寝1時間~30分前に取り組む。
練習を続けていくうちにどう足掻いても当初想定していない箇所に癖がつき始めるので、追加で当該箇所の動画をクリップして前半発狂・わけわかと共にプロセス 2.~ 4.を繰り返す。
そして伝説へ…
書き出してみると割と王道の流れにはなっていますね。なお自宅にフィードバックを得られる環境がある場合、プロセス2. を動画ではなくPMSを使ってFREQ変更して行うことができるため格段に効率は上がっていたと思います。事実ニエンテフルコンまでは自宅にその環境があったので存分に活用していました。ただし再生速度を落としすぎるとノーツ間隔が広がり等速ならGOODで拾えるところがBADになってしまうので、譜面ファイルをテキストエディタで開いてGOOD判定を巨大にする編集が適宜必要になります。
このプロセスの中で今回最も強く意識し、かつ最も重要だと思っているのが太字にした「譜面を見ながら」の部分です。餡蜜に取り組んだ経験の無い方は「丸覚えしてその通りに押すんだから、タイミングを合わせるために始まりは見ないといけないにしても全部の譜面は見る必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。餡蜜においても、目に入ってくる譜面を視覚情報として活用できるかどうかで安定感が大きく変わってきます。(少なくとも私はそうです)
ようやくこの記事1枚目の餡蜜画像が登場してそれっぽくなってきました。先出しですが、こちらは私が作成したわけわか餡蜜後譜面です。餡蜜してもなお、赤枠内の配置がそれぞれ微妙に類似していて大変紛らわしいのがわかるかと思います。この3回の同時押しを一切の視覚情報なしに正確に押すのは相当に難しいです。ましてや前後にもバンバン4個押し5個押しが降ってくるわけで、構えている余裕は全くありません。
ところが、目に入ってくる譜面の情報でサポートすることができるとこの3回の同時押しの安定感は格段に上がります。
この3回の同時押しに対応する譜面は配置としては中央に固まっており、前後の配置が外に広がっているのでわけわかの中ではかなり見切りやすいです。そこで、青枠で囲まれた箇所をしっかり見ることで「あ、ここの左手は3・4・5の三角押しだな」「次は右手が5・6・7の三角押しだな」と認識することができ、事前に叩き込んだ餡蜜をより正確に再現できるようになります。
わけわかのこの同時押しに限らず、見た目上独立していて目に入ってきやすい配置に注目し、そこをアンカーポイントとして使うことで餡蜜の安定感は格段に上がることになります。別の言い方をすれば、丸暗記しただけの状態と実際に譜面が降ってきている中で押す状態のギャップを埋めることが可能になります。
(このあたりの話は餡蜜エキスパートの皆さんは感覚的に知っていることかと思いますし、おそらくサイレントさんが過去の記事で言及されているのではと思いますが、対応記事を見つけられなかったので自分なりの表現で文字に起こしました)
今回は再生速度を落とした練習時点からアンカーポイントを今までよりずっと強く意識しておいたことで、餡蜜が身につくスピードは10年前よりも大幅に向上しました。わけわかは同時押し16回相当ですが、サイレントの産卵のようにより長い時間餡蜜を要求されるケースではこのアンカーポイントの感覚はさらに重要になるかと思います。
以上がフルコンに向けた取り組み方針、および取り組みの流れでした。他の曲の攻略でも基本的な流れは同じかと思いますので、参考になる部分があれば幸いです。
3. 自身の強み/弱みを踏まえたオプション選択と餡蜜
10年前は先駆者が全員正規を選択していたこともあり深く考えず正規でフルコンを狙っていましたが、今回は先入観を捨てて自身の強み/弱みに最も合うオプションを検討しました。とはいえ乱S乱の餡蜜は事実上不可能なので正規鏡の2択ですが。
まず自身の強み/弱みを客観的に捉えると下記のようになります。
強み
手が比較的大きく肘も両方使えるので、片手で赤黄・青白を取ることは容易
右利きであり、右手側の配置は無茶が効く。ガチ押しで通せる配置も相対的に多い
それなりのスコア力・リズムキープ力があり、いわゆる上げ下げ餡蜜(※)の安定感は高い方
※ 16分間隔で構成される3セットのノーツを、中央のノーツのタイミングでまとめて餡蜜すること。理論的にはBPM150の16分相当より短い間隔の配置であれば可能
弱み
ガチ押し、下段スライド配置が非常に苦手。左手のガチ押しは特に弱い
ブロック認識の傾向が強く、癖がつきやすい
これらを踏まえて、まずオプションはMIRRORを選択しました。知りうる限りMIRRORでの餡蜜フルコン者がいなかったので先達の知見を活用できない点はデメリットでしたが、正規には過去のクリア粘着、餡蜜練習でたっぷりと癖が染み込んでいたため、今の地力でほぼ癖の無い状態から挑むことができ餡蜜練習する箇所がより少なくなるであろうMIRRORが適切と判断しました。また後述しますが、わけわかの餡蜜後半において左手側がほぼ2・3の同時押しで固定になるというのも大きなメリットでした。実際、癖はついたものの特に中盤の階段地帯を中心に最後までガチ押しで通せた配置も多く、この選択は正しかったと感じています。
続いて餡蜜譜面の作成に入りました。方向性としては、強み/弱みを踏まえて
右手は多少複雑な動きになっても良いし赤黄・青白が絡んでもいいので、左手をシンプルな配置にして負担を減らす。特に左手側で「1・3→3・5」のような3を軸としたスライド的な動きは極力作らない。
16分配置、連打配置は許容する。「8分餡蜜だけど変な配置」と「16分絡むけどわかりやすい配置」であれば後者を優先する
の2点を意識しました。特に2点目は餡蜜始める方にもおすすめのテクニックで、(個人差はありますが)無理して8分餡蜜に寄せるぐらいならわかりやすい16分に変換した方が当該箇所の印象が強くなって覚えやすい、というメリットがあります。意図的に16分を作ることでメリハリの効いた譜面になる、と捉えていただければ良いかと思います。
ということで、お待たせしました。ここから各餡蜜譜面を解説していきます。
第1関門: 8~15小節
ここから餡蜜すんのかよ前途多難すぎるだろ、と思われた方が大半だと思います。私もそう思います。
一応弁解しておくとさすがに練習し始めた頃は2・3・5・6→4→2・3・5・6の4を下げ餡蜜するぐらいで済んでいたのですが、フルコンが見えてくる段階になると案の定癖まみれになってしまい、個別の対策を講じなければならなくなりました。
とはいえ対策自体はシンプルです。
9・13小節で2度来る16分配置とその直前の同時押しの取り方を工夫しました。青枠の2は普通に下げ餡蜜です。赤枠の5・7・8同時押しを両手で取ってしまうと左手が8分で「2・4→5→1・2・3」の動きを要求されることになり、癖がついてしまうとこれがなかなか押せなくなるため赤枠は右手だけで取りました。
この章を書いていて気づきましたが、上級wikiの譜面画像、13小節に一箇所間違いがありますね…。
第2関門: 21~23小節
毎回確実に繋げ、と言われると地味に難しい前半発狂前のこの配置。ただ私の場合は得意だったのか、21~22小節は気持ち早入りして、23小節の赤枠で囲まれた1箇所を下げ餡蜜し右手で取るだけで済みました。
第3関門: 25~28小節(前半発狂)
いよいよやってきました、トイコンを代表する発狂の1つ目です。先に餡蜜譜面を貼ります。
餡蜜配置の中でどちらの手で取っているか紛らわしいものには赤枠or青枠の囲いをつけています。赤枠が右手、青枠が左手です。
25小節は特筆すべき工夫はありません。ベーシックに全部下げ餡蜜です。若干右緑を空押ししやすいので、私は右緑周辺に目を向けていました。やり続けると手の動きがどうしても固まってきてしまうため、1・2回目と3・4回目、5・6回目と7・8回目で左手の向きが線対称になる点も若干意識していました。
26小節では先述した、「16分絡むけどわかりやすい配置」を採用しています。最後の同時押し2回を除けば左手側は元譜面そのままになっているので見たまま押せば良く、リズムも「〇〇〇 |〇〇〇 |〇〇〇 |〇 〇 」とわかりやすく、かつ4分で区切った時の2セット目と3セット目の左手の動きが全く同じになる、とメリットが多かったです。
注意点としては3・4・5・9の同時押しが上げ下げ餡蜜になっていることでしょうか。直前の左手側の判定を見ながらなるべくCOOLの位置をキープすることを心がけてました。
27小節はこれ以外にいい餡蜜あるの?ってぐらい鉄板の餡蜜です。上げ下げ餡蜜ベースで完全な8分配置に落とし込むこともできますが左緑のタイミングがシビアになるのでオススメできません。覚えやすさ、安定感、どっちの観点でもベストなやり方だと思います。正規鏡の違いこそありますが餡蜜フルコン者の皆さんは基本的にこの餡蜜を採用しているのではないでしょうか。小節頭の赤は1回なら多めに押しても空BADは出ないので、自分は安定を取って5・7・8を2回押していました。2・3・4・7・8・9の餡蜜は上げ下げなので若干タイミングがシビア。私は2・3・4を少し早めに押すことで接続率が上がりました。
28小節の前半はシンプルな下げ餡蜜ですが、後半はそれなりに工夫しています。まず9→8→7と来る16分階段を裏拍で上げ下げ餡蜜し、7・8・9の同時押しとしました。さらに小節最後の2回も上げ下げ餡蜜を行っています。この工夫には自分の強み(上げ下げ餡蜜が比較的安定する)と弱み(スライド配置が苦手)の双方がはっきりと表れています。前者については1小節の中で3回も上げ下げ餡蜜を行っていることに表れているのは明らかなので、後者についてもう少し解説していきます。
28小節後半も前半と同様に下げ餡蜜に統一することが可能で、その場合右手の動きは「8・9→5・7→7・9→5・7(ないし5のみ)」となるわけですが、後半3回がスライド配置の餡蜜そのものになってしまいます。実はここで語っている最終形に辿り着くまではこの下げ餡蜜で練習をしていたのですが、ACで試してみると3回目の7が必ず抜けてしまうということがわかり再検討したという経緯があります。スライド配置が苦手なのは左手だけと過信していたら右手も全然アカンかったというわけですね。上図の餡蜜に変更したところ劇的に接続率が改善しました。
なおこの前半発狂は純粋な長さで言えばわけわかの2倍であり、必然的に先述したアンカーポイントも必要になりました。参考までに私が作っていたアンカーポイントを下記に赤枠で示します。(25小節にはアンカーポイントを置いていないので、26小節から抜粋します)
いかがでしょうか。いずれのアンカーポイントも、見た目上比較的独立していて見切りやすい配置になっているかと思います。私の場合視野の関係上両白はどうしても見づらい(周辺視野を使って見るしかない)ので、アンカーポイントは中央に作ることが多かったですね。
この25~28小節はクリア狙いでもわけわかと並んで大きな壁として語られますが、こと餡蜜での接続難易度には結構な差があるように感じます。譜面密度が高くない分アンカーポイントを作りやすいのも大きいですね。フルコン直前の接続率は体感80%ぐらいでした。
第4関門: 31小節
中盤のブレイクに入る直前の高密度地帯ですね。第1関門と同様、ここもガチガチに餡蜜することは当初想定していませんでした。ただ第1関門と違って見れば見るほどBPM187とは思えない無茶な配置をしているので、餡蜜せざるを得なくなったのはしょうがないかな、という感覚もあります。
考えた餡蜜譜面は下記です。
1箇所16分配置がある以外は8分の餡蜜です。2回目と4回目の2・3・4・7・8同時押しがいずれも上げ下げ餡蜜ではありますが、(後述の通り)比較的アンカーポイントを作りやすいこともありここの接続については特に問題は生じませんでした。
むしろ、3回目の1・3・9同時押しでどうしても7も押してしまう、16分配置の1・3・5同時押しで7を巻き込んでしまうという7(右緑)絡みの問題に悩まされました。正直この問題についてはこれだ!という解決策が生まれないままフルコンに至ったので的確なコツは伝えられません。3回目の同時押しについては先述した通り餡蜜中に両白に強く意識を向けるのは難しいので、とにかく反復練習して精度を高める以外に方法はありませんでした。16分配置については、過去トラウマパンクのフルコンに取り組んでいた際に発狂直前の1・3・5・8同時押しが右利きなのにどうしても正しく押せず7を巻き込んでいたため意図的に「1・3・5→8」の16分配置にずらした経緯もあり元譜面そのままに取るようにしましたが、やはり勝率は芳しくありませんでした。全ての難所について綺麗な解決策を導出するのは難しいとわかってはいますが、今でも少し歯痒いですね。
右利き&正規であれば、「5・7・9」を右肘で取ることで解決できるかもしれません。
第5関門: 39~42小節(中盤階段)
トイコンにおいて癖がつくと地獄が待っている(個人的)二大地帯のうちの一つ、中盤の階段です。同時押しがくっついていたり折り返しの動きが大きかったりでフルコンを狙う際は非常に嫌らしいです。
ちなみに二大地帯のもう一つは終盤の三連符になりますが、そこは後ほどたっぷりと語りますので今は言及を避けておきます。
ここは第1・第2関門と同様に餡蜜譜面は作成していない(ただし餡蜜自体は行っている)ので、元譜面を使って解説します。
赤枠、青枠の意味は第3関門と同じです。赤枠が右手で取るノーツ、青枠が左手で取るノーツですね。右手が強いと言いつつも39~40小節の切り替わりにある8分間隔の右青4回はさすがに全部右手で取ると癖らしいものがついてしまったので、直前の「3→5」を左手で下げ餡蜜し、手の形を変えないまま上段に移動して40小節先頭の4・6を左手で取っています。
その他に意識して工夫したのは42小節前半の折り返し配置で、ここは上げ下げ餡蜜を使って右手で「7・9→6・7・8→8・9→6・7」と押すことにより解決しています。なお、今こうして譜面をじっくり見てみたところその直後の左手の折り返しも大概であることに気づいてしまったのでここは今後ガチ押しで繋がらなくなると思います(^^)
第6関門: 59~60小節(わけのわからないもの)
とうとう出ました。タオルにもなったアレです。ここの餡蜜はポップンパーティー時代より様々な種類のものが提案されてきましたが、単なる正規餡蜜の左右反転ではないMIRRORの餡蜜提案は恐らく初なのではないでしょうか。どうなんでしょう。
わけわかに関してはこの記事で既に一度餡蜜譜面を記載していますし、勿体ぶっても仕方ないので再掲します。
赤枠、青枠の意味はこれまでの画像と同じです。前半1小節に関しては連打が一切含まれないこともあり、オール下げ餡蜜で有名(?)な正規餡蜜の左右反転になっています。2回目の同時押しが1・3・4・6・8の無理押しになっていますが、無理押しを作らないようにすると連打ないし無茶な16分移動を要求されるため割り切っています。そもそも元譜面がBPM187の「2→1・3→4」という無茶な配置なのでどうにもなりません。6~8回目の同時押しは5・6・7ないし3・4・5の三角押しが交互にやってくるという事を意識しています。手の動きとしては段ボールの蓋を閉じる際の動きみたいになります。(全然伝わらない)
後半も最初3回の同時押しまではただの下げ餡蜜ですが、その後に独自の工夫が2点入れ込まれています。1点目は2・3の2連打を作っている点、2点目は4・5・6の同時押しを右手一本で取っている点です。
まずは1点目の意図から解説していきますが、これは端的に言えばポップンにもハンバーガー理論が通用する可能性を懸念したためです。ハンバーガー理論はiidxにおける餡蜜において提唱された理論であり、連打が含まれる譜面を餡蜜する際に要求連打速度を下げる目的で一定以上遅いタイミングで押した場合に、拾ってほしいノーツではなくその次に控えているノーツを押しているとみなされてしまい判定BADが出るというものです。わかりやすく表現されたスライドを見つけましたので抜粋します。
もしハンバーガー理論がポップンでも通用する場合、全て8分餡蜜にすると下記の黄緑で囲まれた左黄でBADが出る(後に控えている左黄を先に拾ってしまう)可能性があります。
調べてもポップンでも同様の現象が発生するかどうかはわからなかったのですが用心するに越したことはないということと、連打が残るとはいえ左手が2・3から動かない餡蜜を組めるということから上記のような連打付きの餡蜜を採用しました。また仮にハンバーガー理論が通用しない(ケアする必要がない)としても、全部8分餡蜜にした場合4回続けて上げ下げ餡蜜を行うことになりさすがにリズムキープが得意と言っても安定して通すのが難しくなるだろう、という見立てもありました。
もちろん、連打を含めることでメリハリがついて覚えやすくなるメリットも考慮しました。なおポップンにおけるハンバーガー理論についてはこの機会に仕様をしっかり把握しておきたく、ポップンの判定について詳しい方からご意見をいただけますと大変幸いです。
2点目の工夫の意図は明確で、左手を2・3の同時押しで固定しておきたかったということです。右手が8分で「7・8」→「4・5・6」→「6・7・8」→「5・6・8」→「5・7」となかなかの素早い動きを要求されますが、数回続く連打絡みの2・3同時押しの中に1度だけ4を挟む動きよりは安定するだろうという考えに基づいています。
わけわか餡蜜譜面自体の解説はこれにて完了しましたので、アンカーポイントの解説に移ります。
Snipping Toolでマウス使って枠を手書きするのが辛くなってきたのでペイントで編集しました。(最初からそうしろ)
意識していたアンカーポイントは上記の赤枠です。前半の2箇所はこの記事の前半でも説明した通りです。後半の1箇所目は16分交じりの餡蜜から8分の餡蜜に切り替わるポイントであることと、4を右手で取るんだよと強く意識するために作っています。2箇所目は直前の右手が6・7・8であり直後も5・7と共に右緑が絡んでいることからどうしても緑を空押ししやすかったので、ここに7は無いぞ!と意識するために作りました。ただやはり餡蜜そのものが複雑なので、前半発狂と比較するとわけわかのアンカーポイントはきちんと意識できなかったことが多めでしたね。。
なお2箇所目の右手5・6・8ですが、人差し指を折りたたむ感覚を意識するとちょっとだけ安定した気がします。配置は異なりますがIIDXのDPで右手3・4・7を押すイメージでしょうか。これは恐らく、手の構造上人差し指を折りたたむことでわずかながら手首が浮き、掌で7を巻き込みづらくなるからではないかと思っていますが、定量的に検証したわけではないので本当のところはよくわかりません。
フルコン直前の接続率は…ナオキです(30%ぐらいかな…)練習前の予想通り、一番難しい地帯でした。
第7関門: 63~66小節
わけわかまで接続即ちフルコンと思うなかれ。わけわか直後もフルコンの観点ではちょっと難しいです。
ガチ押しする場合、トリル→スライドっぽい片手処理→トリル→裏拍からの2連打と非常に嫌らしい配置をしています。わけわかを突破した場合一気に緊張感が高まるので、メンタル的な意味でもここはきっちり餡蜜を組んで安定させた方が良いかと思います。餡蜜譜面はこちら。
ほぼオーソドックスな下げ餡蜜ですが、特に65小節の2連打交じりの配置では見た目とかなり異なる餡蜜を要求されるので意外に難しいです。63小節の「8・9→1・6」で右緑を巻き込みやすい点も注意。アンカーポイントは下記の1箇所のみです。
先述したように左手側が見た目と大幅に異なる餡蜜をするため、左手側の配置に目を向けるとかえって手がガチ押ししに行こうとしてしまいます。左手側は自動化し、右手に100%意識を持っていくと安定しました。
第8関門: 78~80小節
ここからラストまでは見たまんま押すだけ!フルコンおめでとうありがとう!
…と普通はなるかと思うのですが、如何せん地力が足りておらず私の場合は3連符地帯も対策しなければなりませんでした。。元譜面を以下に示します。
赤枠は右手で取っている箇所です。出張しまくりです。これはひどい
MIRRORの難点としてこの終盤の3連符地帯が左手多めになる点がありましたが、テストプレイした際は癖が無かったこともあり普通に繋がったのであまり心配していませんでした。ところがプレーを重ねていくにつれどんどん左手が動かなくなり、最終的にはこの有様です。皆様におかれましてはこのような悲惨な押し方にならないよう非利き手のガチ押し力を高めていただければと思います。
なお赤枠3つ目の5・8ですが、同時押ししてしまうと直後の「7→8→7・9」がかなり押しにくくなるため5を早GOODで取りスライド的に拾っています。IIDX DPで鍛えた無理皿力がここで活きてくるとは思いませんでした。
第9関門: 83~84小節
実はわけわかの次に接続率が低かった3連符地帯終盤です。フルコンへの最後の壁でした。
厳しかったのは83小節頭からの「1・3→2→1→4→2→4」の左手の動きと、84小節全般です。BPM187の3連符は16分相当にするとBPM140なので餡蜜しようにもタイミングがシビアですし、そもそもガチ押しから急に餡蜜に切り替えるのは基本的に難しいのでなかなか良い解決策が見つからず、本当に悩みました。精神的な壁としてはここが一番高かったかもしれません。
結局「1・3→2→1→4→2→4」の動きは「1・3→2→1」までを全力で早入りすることで何とか対処したのですが、フルコン後に1を左手小指、4を左手親指で取るようにした結果安定感が上がりました。BPM140のガチ押しすら覚束なくてもトイコンはフルコンできることを示唆しています。(悲しい)
84小節は恐らくこの記事を読んでいる方誰一人思いつかない取り方をしています。ある意味一番の見せ場です。ではどうぞ。
皆さん意味がわからないかと思います。私もわかりません。
しかし不思議なことに、餡蜜含めこの取り方が一番勝率が高かったです。
まず「3→1→3→4」の左手の動きが辛すぎる(トイコンフルコンを狙う人間とは思えない発言)ので、右手に何も降ってこないのをいいことに3を右手で取りに行くようにしました。
その上で、フルコンが見えてきた頃には連打交じりのガチ押し配置がどうしても押せなくなっていたので自身のリズムキープ力を存分に活かし上げ下げで8分餡蜜を組んでいます。
なんとも涙ぐましい努力ですが、歴代フルコン者の皆さんは恐らくわざわざここまで工夫する必要も無かったと思うので今後きっと誰の役にも立たないであろう努力であるという点も悲しさポイント倍増です。
とはいえ、私にとってはこの解決策がフルコンの最後の一押しをしてくれたのも事実です。フルコン直前の接続率は体感40~50%ぐらいでした。
実はラストの同時押しにすら若干癖がついていたので一度右肘を出す意味不明な取り方をしていたのですが、さすがにそこは解説しても何の参考にもならないと思いますので省略します。それにしても左手が弱すぎる。
4. 試行回数と道中の進捗
皆さんにとって最も有益な情報と考えられる餡蜜譜面およびプレー中の意識(アンカーポイント等)についてじっくり述べましたので、ここからはまた自分語りに戻らせていただき「結局どんくらいかかったの?」という話をしようと思います。
まず純粋なACプレイ回数としては下記の通りです。
これはフルコン後10回程度プレイした4/26現在のプレイ回数であり、現状UniLabサイトで確認できるプレイ回数にはうさ猫/peace/解明リドルズでのプレイ回数が含まれている(合ってるよね?)ことを考えると、ACでフルコンするためにプレイした回数は正味100~150回と思われます。なんだかんだスコア更新狙い等で1作品20~30回はプレイしていた記憶があるので。
歴代のフルコン者がどの程度の試行回数を重ねていたかという情報が無いのでこの回数が多いのか少ないのかはよくわかりません。そもそも自宅での練習回数を一切カウントしないのもどうなのよ、という話ですし。
また、練習を始めてからフルコン達成までの実期間としては恐らく1~2ヶ月と思われます。これもいつ始めたかの記録を取っていないので何ともですが…。
以下ではフルコン達成までに生まれた進捗リザルトとその時期について記します。
4/8、初めてACでお試しプレイ。BAD数自体は想定程度に収まったものの前半発狂もわけわかも繋がる雰囲気はなく、加えて他多数の箇所に綻びがあることを確認。この時点ではいつフルコンできそうか全く見当のつかない状態でした。
4/12、前半発狂・わけわか共に大幅に精度が上がり歴代最小BAD(3)と歴代最長コンボ(1180)を記録。さらに10年前は一度も繋がることのなかったわけわかを初めて接続。この時点で理接となり、本格的にフルコンを意識するようになりました。
余談ですが、フルコンが全然見えていない時期というのはまだ大して餡蜜に時間をかけていないこともありかえって気楽なものです。いつ辞めてもいいわけなので。この日初めてフルコンが現実的になったことで、そこからフルコン達成するまではむしろ苦しかったです。一種のコンコルド効果かと。
4/18、初めてわけわか後まで接続。一発で決まってくれれば理想的でしたが、先述した83小節の「1・3→2→1→4」の動きで切ってしまいました。コンボが切れた瞬間は意外にもそこまでショックは無く、そんなに甘くないよね~と比較的あっさり受け入れた記憶があります。
同じ日に初のBAD1も記録。いよいよ後に引けなくなりました。
そして、4/22に無事フルコン達成。Xにも貼っていますがその際の動画がこちらです。わざわざ昔使っていたスマホを引っ張り出して撮影していたので動画を止める必要性は無かったのですが、興奮のあまりリザルト画面を映すことなく動画を切ってしまいました。詰めが甘い!
MIRRORでの餡蜜フルコンがそもそも史上初疑惑ありますが、動画に関してはほぼ確実に史上初なので宣伝いただけると嬉しいです(なりふり構わず)
5. トイコンフルコンが狙えるラインとは?
自分語りをして気分が良くなったので、改めて皆さんの参考になるかもしれない考察を書こうと思います。
先ほど「BPM140のガチ押しすら覚束なくてもトイコンはフルコンできる」と記載しましたが、果たして最低限どの程度の地力というかスキルがあればトイコンフルコンを狙えるか?について自分なりの見解を述べます。
どちらかの手だけでも良いので赤黄、青白を安定して押せる力
上に紹介したようにトイコンの餡蜜では赤黄、青白の片手押しが不可欠になります。そもそもの先天的な要素(手の大きさ)を要求するなよ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、文句は私ではなく片手赤黄、青白を要求するような餡蜜を組まざるを得ない譜面に言ってください。ヒップロック3(EX)を2回に1回程度フルコンできる同時押し力
わけわかの餡蜜を見ていただければわかりますが、餡蜜後でもややこしい4個5個押しが大量発生します。これをプレッシャーのかかる状況で正確に押すためにはかなりの同時押し力が必要です。既存の同時押し譜面でわけわか餡蜜後譜面に近いものは無いに等しいので的確なベンチマークは無いのが正直なところですが、(余程呪われていない限り)ヒプロ3がそこそこの割合でフルコンできないようでは時期尚早、という感覚はあります。少年A(EX)の後半を(ガチ押しで)2回に1回程度フルコンできる階段力
フルコンを狙う段になるとトイコン中盤の階段地帯というのは意外に曲者で、ここの接続が安定しているかどうかはモチベーションの維持に大きく関わってきます。また、階段地帯自体がなかなかに長いので最初から最後まで餡蜜していくのは正直投資対効果が見合いません。癖がつきやすい一部の箇所以外はガチ押しで安定して繋げられるようにしたいです。
となると、これも良いベンチマークが思いつかないところではありますが少年A(EX)の後半がBPMも近いし同時押しが絡むしで地力を図るには良さそうだな、ということでチョイスしました。ただトイコン階段地帯にはある折り返しがやや少ないので、もっと的確なベンチマークを思いついた方はぜひコメントいただけると幸いです。インボルク(EX)を正規鏡両方で安定してBAD5以下に抑えるガチ押し力
トイコンとBPMが近く3連符中心のガチ押し譜面、となるとインボルクしか思いつかず前2項よりも微妙なベンチマークになってしまいましたが、プレッシャーがめちゃくちゃかかる中で終盤の3連符を繋ぎ切るために左手右手ともにBPM187の3連符ガチ押しをそこそこ拾える能力は間違いなく必要になるので挙げておきました。
これを挙げておきながら私はインボルク(EX)をMIRRORでプレイしたことがありません。BAD6以上出たらどうしよう。比較的長い餡蜜の成功体験
これは地力からは離れますが、餡蜜でフルコンを目指す以上餡蜜そのもののスキルは必須です。前3項のどれよりも重要です。
トイコン餡蜜フルコンにおいて間違いなくキーになるのはわけわかなので、同時押し16回と言わずとも8回の餡蜜を成功させてフルコンを達成した経験は欲しいです。それも見たまま餡蜜できるような単純な配置ではない譜面が良いでしょう。
餡蜜箇所以外がなかなかハードですがニエンテ(EX)、もっとマイルドなところだとクラシック7(EX)とかでしょうか。昔ならトラウマパンク(EX)がちょうど良い試金石になったと思うのですが。。
餡蜜スキルは段階を踏んで鍛えていくのが難しく、要求されるスキルレベルがいきなり跳ね上がるのが悩ましいところですね。
あと、上げ下げ餡蜜の成功体験も欲しいです。代表的なのはバイキング(EX)ですが…ちょっと極端すぎるか。クラシック7(EX)もGOOD判定が狭く、実質上げ下げ餡蜜のようなシビアなタイミングを要求されるためオススメです。
6. 最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。18000文字以上の大作になりましたが自分の伝えたい事、表現したい事は記事内で全て書ききれたと思います。
今回トイコンという一つの大きなマイルストーンを達成したことで半分燃え尽き症候群のようになっていますが、情熱が消えないうちにあと1~2譜面は餡蜜で繋ぎたいなと思ってます。
とりあえずは10年前にBAD1と最後切りをやっていて、直近でも3~4回BAD1と最後切りをやっているスケールアウト(EX)は何とかしたいところ。でもこれ餡蜜ほぼ関係ないですね。Lv50については何も考えておりません。
もしまたコソ練が実ることがあれば、ここまでの長文ではないにしろ備忘録としてアウトプットしておこうと思います。
それではまたいつか。