見出し画像

写真集「.773」のある梅雨

本当なら語呂的には『写真集「.773」のある夏』としたいところだが、これを書いている7月28日現在、関東地方はまだ梅雨明けが発表されていない。

5月に令和へと時代が変わった2019年の梅雨は、極端に日照時間が少なかった。私も七海さんと同じく夏が苦手だけど、梅雨の終盤はさすがに「雨はもういいからおひさまが見たい!」となる。
ちょっとうつうつとしたりもする。

そんな例年の梅雨よりはるかに日照時間が少なく、よりうつうつと感じそうな今年の梅雨の自分の状態はそんなでもなかったな。
ということに気づき、なんでだろう?と考えたら、6月から本格的に七海さん配給過多で、常に心が真夏のわっしょい祭り状態だったからではないかと思い至った。


773START

6/15(土)キックオフイベント773STARTにて、怒涛のお仕事や新情報が発表。
その内容から七海さんの「今後の方向性」も想像することができ、「あぁ、かいちゃんは大好きな宝塚を卒業しても、また大好きなことへ挑戦していけるのだ」とわかってとても安心した。

当日、自分のツイートのレポと締め部分がこちら。

【七海ひろき@ Tea Party 東京】
退団してから本当は髪をのばしたり、スカートをはきたいのでは?という(我慢を)心配するお声も頂くが、自分の自然体がこれ。
もちろんお芝居もしたいから、女性役もあるだろうし、アニメでは少年もある。あまり性別を意識せず、なんでもやっていきたい。
私はかっこいいも、かわいいも、美しいも、すべてひっくるめて自然体な七海ひろきに魅力を感じているし、そのどれもが七海ひろきなので、型にとらわれない方向性は、楽しみでしかありません。

宝塚で積み重ねてきたことを大切にし、一度しかない人生で自分の意思も大切にし、そしてファンへの愛情も大切にして、「今後も表舞台に立ってくれる」ことへは感謝しかない。
それはあたりまえのことではないから。

ほとんどのタカラジェンヌは、人生において「タカラジェンヌ」でいる時間の方が短い。

個人的にはその儚さが宝塚歌劇団の魅力だと思っているけれど、濃厚な数年~十何年間は人生の一部にすぎず、卒業してもその人の人生は続いていく。

人生は点ではなく線なんだよ、というのは、なにもタカラジェンヌに限ったことではない。自分たちの人生だって、そうなのだ。
七海さんが引き続ける線を、私は喜びをもって見守りたい。


「嫁」呼びに関して

773STARTでは、東京の楽日に着用して登場した、真っ白なウェディングタキシードを再びお披露目。

「ファンと結婚した」と話題になったことで、ファン=嫁という呼び方も一部ではあるけれど、これはあくまでも非公式であるというこは忘れてはいけないと思う。

ということをわざわざ書いているのは、SNSで某公式アカウントが「嫁のみなさん」という表記をしていて、危機感を持ったからだ。個人が楽しんで使っている分にはそれぞれの好みだからいいのだけど、公式アカウントで使われると、その名称が一般的だと思われる可能性がある。

私は一人称として「嫁」を使うのはその人のノリだから別にスルーすればいいけれど、ファンの総称として「嫁」と使われるのはあまり好きではない。ファンとの結びつきというニュアンスでの「結婚」まではまだ分かる。しかしだからといって自らを嫁という感覚は…。こっちが婿かもしれないじゃんね…(そういうことではない)。
ただ、いい大人なので、楽しんでいる人もいる中でわざわざ水を差すこともないよなと思うのも事実なので、特に言及はしてこなかった。

でも言葉にしておかないと、その思考は無いものとなってしまう。手遅れになってからあーだこーだ言っても仕方がない。それにこんな辺鄙なところに書いたところで、差し水にもならないよなと気づいたので、今回ここに表明しておく。
スポイトの一滴くらいにはなるかな(笑)


「.773」から溢れる七海ひろきの魅力

6/29(土)のお渡し会で手にした「.773」は、文字数の多い写真集で、そういうこところも七海さんらしいなぁと思う。

写真集のコンセプトは、七海ひろきの「いままで」と「これから」。

【写真】

歌劇初ポートに着用したお洋服はじめ、宝塚駅、大劇場付近で撮影したお写真パート。冊子真ん中で「PAST.」「.FUTURE」の見開きになっており、中には「いままで」と「これから」の七海さんが向かい合う。

このお写真が!本当にどちらも美しくて!!!
そこにさらに物語が上乗せされているのだから、見飽きることのない素晴らしい作品となっております。

美しいといえば、常々思っているのだけど、七海さんの胸鎖乳突筋ってなんであんなに美しいの??いつも拝みながら眺めてしまう。

そして「START.」パートとして、日常を切り取ったような、自然体の七海さんのお写真が続きます。

【対談】

「いままで」パートの対談相手は、同期の壱城あずささん。
「これから」パートは、声優の諏訪部順一さん。

それぞれ4ページに及ぶ充実の対談内容。
個人的に印象に残った言葉をそれぞれひとつあげるならば、

「ファンのみんなはどんなかいちゃんも好きでいてくれると思うけど、無理せずそれが自然なら、それもかいちゃんらしくて良いね!」
-「.773」壱城あずささん対談より引用-
「ずいぶんと変わった目標設定ですね(爆笑)。声優になるより、宝塚に入団する方が確実に難しいと思いますが(笑)。」
-「.773」諏訪部順一さん対談より引用-

かな。

文字になっても「あぁ、かいちゃんが発した言葉だな(笑)」と感じる「らしさ」ってすごく大切だし、それを持っているって大きなことだと思うんですよね。

しーらんからスカートや女役にツッコまれて、たじたじしている七海さんのかわいさよ。ご本人も「スカートも履きたくなったら履くんだけど…」と言っている通り、履きたくなったら履けばいいし、別に一生履きたくならなければ履かなくていいじゃない。
髪型も小さい頃からずっとショートで、さらにそれが抜群に似合う小顔なんだから、これからもショートでいいじゃない。
自分の骨格や雰囲気に似合う格好と、自分の好きが一致しているならそれでいいじゃない。
と、骨格診断ウェーブ系の服装も好きだけど、自分の骨格はストレートな私は思いますよ(笑)

個人的には七海さんの女役も大好きなので、役者として幅広い七海ひろきが観られれば(そしてご本人にもその意欲があることがわかったので)オールオッケー!

【スペシャルインタビュー】

七海さんの「いままで」と「これから」に関するスペシャルインタビュー。

特に「これから」を読んで、ぼろぼろ泣いてしまった直後のツイートがこちら。

確実に「これから卒業していく数多くの下級生」にとって、選択肢のひとつ、新しい道、心強さ、でも人として自然で当然なことがつまっている。
こういう人だから、私は七海さんが大好きなのだ。
「.773」という新しいプレゼントありがとうございます!

こう言いたくなるくらい、全編ファン以外の方にも読んでもらいたい内容がつまっていた。そういう中で、やはりファンとしてファン冥利につきる嬉しい文章をひとつだけ引用させてもらう。

じゃあ退団しても、“宝塚の男役・七海ひろき”のままなのかというと、それはちょっと違っていて、今までの方達が全くやってこなかった新ジャンルというものを開拓していきたいですね。
たぶんね、みなさんが“こうあり続けて欲しいって思う七海ひろき”と、私が“こうありたいって思う七海ひろき”はズレていないはず!両想い!!
-「.773」スペシャルインタビュー「これから」より引用-

全ては、卒業のご挨拶にあった「変わらないために、変わっていく」に集約されている。

「宝塚の男役」を愛している七海さんだからこそ、その想いを持った自分が変わらないでいられるためには、たとえ茨の道でも自分で動いていかないといけないことを分かっている。

そこで七海さんに新しく興味を持ってくれた人が、七海さんを通じて宝塚と出会ってくれる未来。それが宝塚への恩返しとなることも、七海さんは見通している。

こういう七海ひろきという人間が、私は大好きだ。


というまとめを書いている7月29日、ついに関東の梅雨があけた!

今日は七海さん初のLINE LIVEが開催される。
七海さんと共に2019年の夏をむかえよう。


読んでくださりありがとうございました。少しでも楽しさを共有できていれば幸いです。