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Brilliant Dreams +NEXT 七海ひろき~あざらしかいちゃんポイント編~

タカラヅカ・スカイ・ステージでひとりのスターさんが各テーマに沿って計6回を担当する番組Brilliant Dreams +NEXT。
2016年放送の#25~#30は、星組の七海ひろきさんが担当でした。

七海さんが6回通してメインテーマとしたのは「理想の男性像を追及」すること。
キャッチコピーは「(視聴者の)こころにトキメキと潤いを」。

大まかな各回の構成としては、『七海監督プロデュース(回によっては各自プロデュース)のときめきシミュレーション芝居』『全員でそれに対するトーク』『撮影時メイキング』『ミニコーナー』『NG集』となっています。


さて、ここで問題となってくるのは、このような内容に対する視聴スタンスです。

七海さんの想定としては「ファンのかた、視聴者のかたにきゅんきゅんしてもらいたい」なことはわかります。ときめきシミュレーションを見て、きっと素直にきゅんきゅんしている人もいることでしょう。それはそれで重要なことなので、ぜひ大切にして頂きたい。

しかし、私はそもそも対象の性別問わず「このシチュエーションの相手役が自分だったら」という視点できゅんきゅんするということが、基本的にはありません。そしてこの感覚の人も、割と多いと思っています。

じゃあ七海さんのブリドリはいまいちだったのかというと、もちろんそんなことはなくて、毎回ファンのかたを想い、星組生のことを想い、時に(いや、割と全体を通して)感動して涙し、そうかと思えば随所にオタク成分がじわじわと滲み出していて、そんないろんな面を見せながら一生懸命番組を作る七海さんの姿を堪能できる最高の番組、という視聴スタンスでとても楽しませて頂きました。

そんな七海さん個人はもちろん、出演者同士の絡みなど含め、見どころ溢れる番組を計6回分、今から感想を書こうとはさすがにしていません(笑)

しかし退団を前に再放送があった今、改めて見返して個人的にきゅんきゅんトキメく「あざらしかいちゃん」が出現しているポイントだけはまとめておこうと思います。

あざらしかいちゃんとは

男役・七海ひろきは文句なくかっこよくて、美しくて、素敵だと思っています。舞台以外での姿も、どっからどう見てもイケメンです。

ただ、それと並行して、素の七海さんはとてもかわいい。
そしてそのかわいさを、本人が全く自覚していない。
どれだけひろきのお兄様と言われても、きゅうきゅう鳴くあざらしさんが顔出す瞬間。

それこそが、あざらしかいちゃんです。

もうね、完全に個人的な嗜好ですが、私はこれがツボなのです。
あれだけかっこいいのに、こんなにかわいい、更にそれが無自覚!!

TA・MA・RA・N!!!


七海さんに対するイメージとしては重なっているレイヤーが深いというか、ふり幅が大きいというか。大きく分けるとこんな感じだと思っています。

舞台上の男役・七海ひろき>舞台以外の男役・七海ひろき>ひろきのお兄様>かいちゃん>あざらしかいちゃん

そして当然ながら、映像として残る「あざらしかいちゃん」は貴重なのです。ブリドリのように自由度の高い番組だからこそ、普段より多めにあざらしでております状態になっていて最高でした。

まぁシンプルに言えばギャップ萌えってやつになるのかもしれませんが、この嗜好を掘り下げるとどんどん深くなってしまうので、とりあえずさくっと各回の印象的な部分と、あざらしかいちゃんポイントをまとめていきます。

※ほぼ自分用のまとめ的なところあるので、見ていないかたには不親切な書き方になるところも多々あるかと思います。


第1回:Brilliant Dreams +NEXT 25

ゲスト出演(以下敬称略)
夢妃杏瑠、夏樹れい、瀬央ゆりあ

▼オープニング

記念すべき第一回。
このときの七海さんは、宙組から星組に組替えして約1年。いざ「番組」「下級生とお仕事」となると、まだまださぐりさぐりな部分もあり。

3人を紹介し、それぞれの印象を話す七海さん。
「ゆりやくんに対するわたしの感情って」と切り出す七海さんに、「わたしの感情!?」とびびる瀬央さん。テロップも『突然ヘビーな話』とだされています(笑)

すっごい些細な部分だけど、こういう言葉の組み立てかたに、すごくオタクみを感じる…。
オタク、自分の感情語りたくなりがち。
わかる、わかるよ、かいちゃん…。

▼ちーちゃん(夏樹)の撮影風景を見ながら雑談

チャラい男、とは。
七海「無自覚に今日もかわいねって言っちゃうタイプね」

せおあん「「ひろきさんみたいな感じってことですね」」

七海「わたしべつにそんな…」

あんる「杏瑠今日もかわいいねって」

七海「言った!?」

あんる「今日も可愛かったよ♡ありがとうっていわれたとき、私どうしようかと思った…」

せお「なにしてるんですか!?(公演中の)どこで、なにを」

あんる「プ ロローグの後に。私このあとの芝居でれるかわからない…って(とふらふら倒れこむ再現するあんるちゃん)」

せお「なんてことを…」←せおっちのツッコミがいちいち愉快

七海「覚えてもいない」

さすがに1回目なので、しっかりしなきゃ!が優位になっているため、あざらしかいちゃんの出現は控えめ。
だいたいお兄様とかいちゃんをいったりきたりしている感じ。


第2回:Brilliant Dreams +NEXT 26

ゲスト出演者
十碧れいや、綺咲愛里、天華えま

▼滲み出るオタク成分

1回目が無事完成して方向性もみえ安心したのか、1回目に比べだいぶリラックスしています。

七海さんがそれぞれ感想を添えながら出演者を紹介します。
現星組トップ娘役・綺咲愛里ちゃん(あーちゃん)に対しては、『可愛いは正義!あーちゃん』でございました。

わかる…わかるよ…かいちゃん…。

▼ぴーすけ先生のおかし作り教室コーナー

七海「料理が出来る男ってかっこいいよね。でも、私は何もできません!」
無駄に凛々しくキリッとするかいちゃんから始まったおかし作り教室。

クッキーの生地作りのため、ボウルを抱えバターを溶かす七海さん。
「えりか先生(>ぴーすけ>天華)どうですか!」と確認をし、えりか先生に褒められて「ほめられたぁ♡」な七海さん。

ここ!この「ほめられたぁ♡」はあざらしかいちゃんです。きゃわ!

れなちゃん(十碧)からお料理も全くしないんですか?と質問。
七海「お料理はするよ!人並みに」と言ったものの、「人並みじゃない。いまちょっと盛った。人並み以下に。」とすぐに訂正が。

七海
「わたしがね、四つに区切れてるクッキーをね、作りたいって言ったんです。」
「テレビで見てるひとたちは、『ただ混ぜてるだけじゃないか!』と思うかもしれない。」
「でも、それすらしたことがないのです。」
「だから許して♡」

三行目まではかいちゃん。
四行目であざらしが顔を出す。
あざらしさんに言われたら許すしかない。
あざらし出現に、えりか先生も「あは♡」って笑ってしまいます。

▼ときめきシチュエーション

三人それぞれのキャラやシチュエーションにあわせて、ヒロイン役のあーちゃんも髪型、お洋服を変えていて、それがどれもかわいいんだこれが!ほんとかわいい!なんだこのかわいさは!と思っていたら、

七海「(かわいすぎて)もはやずるいよね!」

おう…さすがオタク…。
的確なもの言いに、一瞬、自分の友人と話ながら見てたっけ?と思いましたよ。
異議なしでございます、七海さん。

▼ぴーすけ先生のおかし作り教室コーナー2

クッキーに続いて、パウンドケーキを作ります。

七海「バター溶かすの、もう慣れたから!」
よ!さすができる男(役)!かっこいい!周囲からも「もうお手の物ですね!」と声援が飛びます。

しかし、なかなか溶けはじめないバター。
七海「全然お手のものじゃなかった…嘘ついてごめんね…(´・ω・`)」

もうね、あざらしさん大盤振る舞いでございますよ。
しょんぼり!しょんぼりあざらしさん!かわいい!

書いていて思ったけど、あれですね、人間だれしも慣れないことや普段しないことをするときって、よわよわしくなるものじゃないですか。
そういうときは、あざらしチャンスですよね!(あざらしチャンス?)

▼想定と現実の差

無事おかしも完成し、みんなで試食タイムです。

七海「ねぇねぇ、あれやって!」
あーちゃんに「あーん」と食べさせてもらうおねだりをする七海さん。

想定はね、きっとカップル的な絵図なわけですよ。らぶらぶカップル。
でもね、それをお願いする七海さんは両手でうきうきするかいちゃんでして、これは、あざらしの前ぶれ…(ゴクリ)と身構えていたら、

食べさせてもらう瞬間、「あむ」って言っちゃうあざらしさん。

期待を!見事に裏切らない七海さんが好き!!!
自分でかわいい効果音つけちゃうあざらしさんかわいいね~~~。
どう見てもカップルではなくて、かわいい飼育員のおねーさんと、かわいいアザラシのお食事風景です。なごみ100%。

そういう視点でみるならあーちゃんの立ち位置をやってみたいと思うのは何故だ?と考えたけど、あれだね、シチュエーションが体験会になるからだよね。10時からの体験会に参加希望のかたは、先にこちらでエサをご購入くださ~い的な…。

そんなかわいいあざらしさんからのコメントは、

「最近あーちゃんをみてると、おじさんみたいな気持ちになるんだよね…。危険だよね…。」

ただのオタクに戻っていました。

うん…わかるよ…かいちゃん。

第3回:Brilliant Dreams +NEXT 27

ゲスト出演者
壱城あずさ

▼89期

同期のしーらん(壱城)とふたりきりの回です。
宝塚において同期とは特別なもので、同期ならではの会話、絡み、どれも尊いなと思います。
同期とふたりきりということで、基本的には「かいちゃん」部分が多い回ですね。

七海さん作成の「愛の言葉リスト」をみて、笑いと苦笑とヤケが混ざるしーらん。

壱城「かいちゃん(これを)私に言ってほしいの?」
七海「うん!」

しーらんの撮影を見ながら「顔がにやける…」と言っている七海さんは、両手うきうきさせるあざらしさんも少しでている。

でも基本的には、やはり男(役)同士の熱い友情!感。

▼NG集にやってきた特大あざらし

今回は全体的にかいちゃんだったな~、組替え時のお話しもきけて良かったな~うんうん、と本編を終えようとしていたところで、最後にとんでもないあざらしさんがやってきたのです。

そのNGはカメラに向かって(=視聴者が相手役という体)愛のセリフを放つ撮影シーンからでした。七海さんはセリフを途中で噛んでしまいます。

「ずっと一緒にいてほs(低音・男役)あっはっは間違えちゃった~(高音・乙女)」

てへっと舌をだすあざらしさん。

「もういっかいもういっかい!(高音・乙女)」

指で1をつくり、足をばたばたさせながらお願いするあざらしさん。


が・わ”・い”・い”!!!

こんな…こんな差って…ある???

キメッキメのイケメンから、瞬時にあざらしでてくるって切り替えスイッチどうなってるの???

いうなれば、殤不患がいきなり丹翡ちゃんに切り替わったくらいの差なわけですよ。

それがひとりの人間の中でおこるという奇跡。

はーーー……「七海ひろき」は本当に楽しいなぁ。


第4回:Brilliant Dreams +NEXT 28

ゲスト出演者
如月蓮、音波みのり、紫りら、小桜ほのか

▼「ひろきのお兄様」のはじまり物語

「ひろきのお兄様」呼びが大々的にしっかりと説明されたのは、ここが初出。

如月「星組にきたとき、最初はひろきさんって呼んでたのだけど、あまりに紳士的で驚くことが多すぎて、(どんどんみんなが)ひろきのお兄さまがっ!(クラっとする演技)て(なっていった)」

▼ゲスト出演者からお弁当をつくってもらおうのコーナー

各自渡すのだけでも、関係性の設定をつくる細かさこそタカラジェンヌ。

ほのかちゃんワールドが炸裂し「天然には勝てませんby七海」

渡したあとタタタッとカーテン裏に駆け込んで、ちょこんっと顔を出す紫りらちゃんには「かわいいねぇ(笑)by七海」

そしてはるこ(音波)が終わったところで、みんなの気持ちに感極まり、心がいっぱいになって泣いちゃうかいちゃん。
目元をぱたぱたあおいでくれるはるこ。

こういうとこ、すごくすごくかいちゃん。
優しさと温かさのかたまり。
七海「まだれんくんが残ってるのに…(涙をふきつつ)」

そんなれんた(如月)の設定は受験前の兄を励ますために、スタミナ弁当(おまけ付き)を作った弟。余談ですが、わたしはれんたはもちろん、七海さんとれんたの組み合わせが大好きです。やんちゃな弟ポジ(でも美形)っていいよね…。

弟(如月)「なんだよ緊張してんの?兄貴なら大丈夫!受験がんばれよ!」
兄(七海)「俺の好きなチョコパイ…!(笑)」

▼そして再び泣くかいちゃん

お弁当コーナーをふりかえりトーク。
「みんな、本当にお稽古で時間のない中…可愛いお弁当箱探したり、手の込んだもの作ってくれたり、秘伝の味を教えてくれたり…星組にきて一年経つけど、自分が思ったより…(泣)」

話しながら再び泣きだしてしまう七海さん。

「自分が思ったより…みんなに愛されてるんだなと実感できて…それがすごく嬉しくて…(泣)」

「愛されてますよ!」とがっつり横から支えてくれるれんた。

ファンとしても、この回だけに関わらず、盛り上げ支えてくれた星組生のみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです。

▼おまけ映像

ほのかちゃんとの撮影時に、差し入れを持って紅さん登場。

嬉しいねぇ、嬉しいねぇ、かいちゃん良かったねぇと思ったら、案の定紅さんにぎゅうううっと抱きついているあざらしさんなのでした。
最後にちょっとあざらしさんでてきた(笑)


第5回:Brilliant Dreams +NEXT 29

ゲスト出演者
天寿光希、漣レイラ、紫藤りゅう、朝水りょう、真彩希帆

▼自己プロデュースでときめきシチュエーション

学校のセットにて、時期設定はバレンタイン。
それぞれが自己プロデュースで、バレンタインのときめきシチュエーション撮影をします。

ヒロイン役はきぃちゃん(真彩)です。
セーラー服きぃちゃんかわいい!そしてあーちゃん同様、ちゃんと相手によって髪型も変えてくれています。

▼かわいいものを見たときの反応

しどりゅー(紫藤)の設定は、家庭科部の唯一の男子と幼馴染の女の子で、見た目は「大きくなったのび太くんとしずかちゃんby七海」の通り、ほのぼのきゅんきゅん系ストーリー。

そんなかわいさ100点満点のしどりゅー撮影風景を見ているときの七海さんがこちら。

「かわいい…!」(後ろにさがってソファーにドンッ)

「はぁっ…かわいい!」(両手おくち)

「かわいくない?」(両手ほっぺ)

これこれ。

まさにこれです。

自分があざらしかいちゃんを見ているときの反応、まさにこれですよ七海さん。

▼今回もわたし得なコーナーですby七海

ゲスト出演者がそれぞれ七海さんへのプレゼントを用意してくれました。
渾身の力作プレゼントが続き、だんだん恐縮していく七海さん(笑)

「なんか申し訳ない…わたし誕生日なにもいらないから…」

そんな中、最後に控えしは残念な美形こと、危険な男(役)こと、生きる禁断のロマンスこと、みっきぃこと、てんてんこと、天寿光希様の登場です。

「ひろきさんの何よりの喜び、それはファンのかたが喜ぶことだと思います」と用意されたのは白衣+聴診器+メガネのお医者さんごっこセット。
それを着用し、カメラに向かってセリフを言わされる七海さん。

七海「ねぇー…バカでしょ?」

天寿「笑」

言うまでもなく、私はてんかいも大好きです。

第6回:Brilliant Dreams +NEXT 30

ゲスト出演者
紅ゆずる

▼ユニット名は「ひろきとゆずる」

最終回は紅ゆずるさんの登場です。
七海さんが作詞をした「俺たちのDESTINY」を歌い踊ります。

紅さんとのお稽古も楽しくて嬉しくてしかたない七海さん。言うまでもなく、私は紅かいも、あ、もういいですか。だって誰と絡んでも楽しいんだもの!

話を戻してお稽古風景です。
楽しそうな七海さんをみて、振付けのAYAKO先生も思わず「にこにこかいちゃん(笑)」と言ってしまうほどです。
「にこにこかいちゃん」という字面のかわいさよ。

「俺たちのDESTINY」は七海さんらしくて良い曲です。

▼エンディング

サプライズで紅さんより花束贈呈。
ブルーを基調にした花束の中に、あざらしさん(人形)もいます。

七海「あざらしが乱れ飛んでいる…(笑)」

あざらしが乱れ飛ぶといえば…ナァス…。


ここまでの回で散々泣いてきたのに、最後は泣かないのかと紅さんにもツッコまれ、「なかないよ!」と反発する七海さんですが、それほぼ泣いていますよ状態の七海さん。

七海「泣いてないよ、ほら!ギリギリのところで終わってるもん!」

紅「セーフちゃうで」

七海「セーフですよ、なに言ってるんですか!めっちゃセーフですよ!」

ぎりぎりアウトだと思います、七海さん。


素敵な番組を、本当にありがとうございました!

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ごま
読んでくださりありがとうございました。少しでも楽しさを共有できていれば幸いです。