「あのこは貴族」を読んで、今の自分を確認しました

#あのこは貴族 # 僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー #本を読む

人に教えてもらった、映画「あのこは貴族」の原作本と、ブレイディみかこさんの「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読みました。

私は東京の人でもなく東京に関わる事も無いので、「あの子は貴族」の物語はドラマの一つとして遠くから眺めているようでした。
東京と一言で言ってもいろんな人たちが住んでいるんですね。
大学時代を東京で過ごした人や地元が東京の方は自分事のようこのドラマを身近に感じることができるのかしら。

主人公の華子と私の境遇はあまりに離れすぎているので、 そんなに共感できるかと言われたらそうでもないのですが一つありました。
>「華子はただただ普通に生きたいと思っている。」
ただ、華子の思う普通と私の思う普通はだいぶ違いますが、ここを眺めておお、と思いました。
華子にとっての普通とは、結婚して、子供を産み、私立のちゃんとした学校に通わせて、家庭を守ること。
私にとっての普通とは、今の仕事を続けて、無難に結果を出して、自分の時間も作って生きていくこと。

大学から東京に出た人たちはきっといろんな辛い思いをするんだろうなぁと想像しました。
私としては遠くから眺める物語としてつるつる面白く読めた本でした。
同じ国に住んで同じ日本語をしゃべってるはずなのにずいぶん境遇はいろいろありますね。
私今幸せだ、と思えた本でした。


「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は、 本が好きな母親の去年のおすすめ本でした。
私の母親は本当に本が好きで、私が何か喋っている時でも鼻をほじりながら面白そうに山積みになった本を読んでいた記憶があります。
母がまともに話を聞いてくれるのは、母が知らない、でも私が面白いと思う本を見つけた時くらいです。
須賀敦子さんや、津村記久子さんの本がそれでした。

両親が移民だったり、イギリス出身でないことや労働者階級の貧困に苦しむ人がごく普通に周りにいる世界。
日本では経験できない環境がこの本の中に詰まっています。
日本では労働者階級なんて言葉は使わないですよね。
自分の環境は世界の誰かからみたら、普通でないんだろうと考えました。

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