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知らなかった!妊婦になって気づいたこと

妊娠が発覚し、「うおおおしゃーー、凄い、やばい!」となった私たち。もともとポジティブな私は、絶対に子どもができたとわかったら喜ぶと決めていました。泣いたり、悩んだりすることは後々あるかもしれないけど、最初に喜んであげられないなんて産まれてくる子に失礼だと思ったんです。

私は22歳なこともあって、周りに結婚や妊娠を経験している友人はまだまだいませんでした。話を聞く機会もないし、あまり知識もなくて、「まあ若いし、体力あるし、ポジティブだし余裕だろ」と思っていました…

妊娠期間の半分はお腹が目立たない

みんなの妊婦のイメージはこんな感じでしょうか?

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実はこの画像の女性だとだいたいもう生まれるだろうって時期のお腹です。少し大きめにも見えます。赤ちゃんはお腹の中に十月十日いると言われていますが、実際にお腹が目立ってくる時期は後半です。

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もちろん人によって、おなかの大きさや変化は異なりますが、実際に私も5-6か月くらいでも気づかれませんでした。また、妊娠中はきつくないダボっとした格好をする人も多いですし、冬なんかは厚着をするので全然目立たないんです!

それなのに、一番辛いであろう”つわり”の時期は3-4か月目(個人差アリ)。周りに妊婦だから配慮されると思ってはいけません。一番つらい時期に、世間から「あの人妊婦さんだ!」と思われることはまずないでしょう

そのためにあるのが、マタニティマークというものなのですが…

マタニティマークは意味がない

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母子手帳を区役所から受け取ったときに、一緒にもらったマタニティマーク。正直、つけるかどうか躊躇いました。だって、お腹出てないし!妊娠前とまだ何も変化ないし!

ただ、時が経つにつれて、つわりの兆候が表れると「万が一」のことを考えてつけるようになりました。

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でも、マタニティマークを付けてるから優遇されるなんて考えない方が良いです!バスや電車の優先席にはこんなにも大きくマタニティマークが描かれてますが、電車やバスに乗っている人たちは基本的にスマホばっか見ているか寝ているので気づいてくれません。

更に「お腹が出ている=妊婦」と考えている人が圧倒的に多いこともあって、マタニティマークに理解を示さない人や、逆に嫌がらせをしてくる人もいます。

私は嫌がらせされたことはありませんが、席を譲ってもらったことは一度だけ...まだまだ日本では、妊婦自身ができるだけ早く乗車位置に並んだり、特急を避けたり、自ら申告したりなどの努力が必要です。

マタニティマーク見えにくいから、もっとでかいのにしたらいいのにな(恥ずかしいけど)

つわりで変わる食の好み

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つわりが大変と思う人も多いかと思います。私もドラマや漫画で見てた、トイレに駆け込んでゲロゲロ~というイメージでした。

実際に私自身のつわりは、全くそんな感じでした(笑)私は朝方が弱かったようで、朝起きたらトイレで何も出ないけどゲロゲロ~。昼12時くらいからようやく調子が上がってくるのですが、バイト先でもお昼になるまではしょっちゅうトイレに駆け込んではゲロゲロ~でした。これはまだマシな方でひどい人だと寝込んで起き上がれないという人もいるみたいです…

つわりになると味覚が変わると言いますが…私は、味覚が変わるとまでいかずとも、好みが変わりました!

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私はジャンクフードなんて食べるタイプじゃなかったのに、もうマックのポテトが食べたくて食べたくて…というかこれしか食べられなくて(笑)

それ以外もポテチやじゃがりこなら口にできるという感じでした。毎日食べれるレベルで好きだった枝豆と餃子は見たくもなくなりました。後から、助産師さんに聞きましたが、こういう時はもう栄養バランスとか考えずに食べれるものを食べた方が良いらしいです。そして、何より、罪悪感を感じずに楽しく食べることが赤ちゃんや自分の体にもいいとおっしゃっていました。気は持ちようですね(笑)

つわりが落ち着いてくると同時に、私の食の好みも完全に戻りました。余裕ができ、栄養バランスに気を付けた食事ができるようにもなりました!

安静にしなきゃいけないはウソ

よく友人から、安静にね!とか歩いて大丈夫!?と言われますが…

助産師さんからは「歩け歩け」と言われます。なぜならば、筋力や体力をつける必要があるからです。出産にかかる時間は、個人差はあるものの、初産だと10-12時間かかると言われています。これも知らなかった人は多いのではないでしょうか?赤ちゃんは、「ひっひっふー」で生まれてくるのではなく、陣痛がきてから、お母さんが半日もその痛みと戦い続けてようやく外界へ出てきます。もう体力勝負ですよね。あとは、いきむときに上手く力が入るように足腰に筋力をつけておく必要があります。

このコロナ禍で外出するのは本当に大変。友人と会うのも気が引けるし、バイトや学校もなくなってしまったし…

私は何の目的もなく、ただひたすら毎日1万歩を目安に散歩していました。だいたい、距離は7㎞、時間は1時間半くらい。歩数を稼ぎたいときは、スーパーに行って、大した買い物しないのに毎日ぐるぐるぐるぐる店内をカート押して回ってました(笑)

⚠️もちろん、つわりの時や、おなかが張るとき、体調が良くないときは安静にすることも大切です!筋力をつけるためと言って、重い荷物をもったり、電車やバスで立ったり、走ったり、過剰な筋トレをすることは避けなければいけません。転倒防止の為です。私も5か月まで自転車乗り回していて、転んだときは顔が真っ青になりました。ムリのない安全な運動がベストです!

沸き上がる自己嫌悪と神経質

めちゃめちゃポジティブで自己肯定感の高い私が毎日夜な夜な涙を流しちゃうメンヘラみたいになって、もう自分自身でもびっくり...

まず妊娠中の女性はホルモンバランスが安定していないことを知っておいてほしいです!

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というか、通常時でも女性は男性と比較して、ホルモンバランス不安定がち。「でも、それって病気じゃないでしょ?」と軽く見られる方々がいらっしゃいますが、病気と同じように自分では治すことのできない、どうしようもない現象なんです…

私自身は、よく言う「生理で心身が乱れる」っていう経験がなかったのですが、今回はじめてこういうことなのかと実感しました。よくわからないけど、涙は出る、イライラする、心が何かにザワザワしている...

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できる人、要領がいい人ほど、妊娠中の精神的ダメージは大きいと言われています。私は、別にできる人ではないけれど、何でもテキパキ自分のペースで進めてきたタイプなので、それが妊娠中に上手くできなくなってしまったために心がズタボロでした。

よく言っていたのが「将来が不安...」「ヒトの親になんてなれない」「虐待したらどうしよう」「逃げたい」「もう妊婦辞めたい」「なんかよくわかんない」「今日も何もできなかった」「自分なんも成長してない」でした。こんなマイナス発言、人生でしたことないし、未来には希望しか見てこなかったのに、何言っとんじゃ自分!という感じです(笑)赤ちゃんが大きくなっていくと動悸も頻繁に起こり始めて、自分は将来が不安でこんなにドキドキしているんだと錯覚することもありました。

更に追い打ちをかけたのがコロナ。一時期、コロナに感染すると妊婦は重症化するという情報が流れました。(未だに情報が錯綜していて何が事実かわかりません。)

お腹の小さいうちは「私若いから」と全然コロナを気にしていなかったけれど、おなかが大きくなればなるほど、私が感染したら…と神経質になってしまいました。まだ学生のうちなのでいろいろな誘いがあったものの、断ってばかりでした。ただ、誰にも会えないのも精神的に良くないと1-2週間に1回程度は友人と会う機会を設けるようになりました。

神経質だった時期は、旦那が友人と会ったり遊びに行ったりすることさえも許せなくて、「友達がコロナ持ってたらどうすんのよ!!!」と泣いてしまったこともあります。旦那さんには迷惑をかけてしまいましたが、しっかり不安定な時期もサポートしてくれて感謝しかないです。

心が狭いと思われたら嫌ですが、身体に別の命を宿してると思うと本能的に我が子を守ろうと必死になってしまうのです。想像もできないほどに母性が沸き上がってくる凄さは伝えようがありません(笑)

まだまだ足りない父性の育成

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ここまで母体について話してきましたが、更に大変なのは父性の育みです!女性は体がどんどん変化していく中で、辛いことも沢山ありますが、それと同時に母親としての自覚が自然と芽生えてきます。へその緒で赤ちゃんと繋がり、日々、赤ちゃんの動きを感じることができます。また、マタニティクラスで同じ妊婦さん同士で話していてもその自覚が後押しされます。

この赤ちゃんへの愛情が強まるホルモンをオキシトシンと言います。妊娠後期や出産時、授乳時などに分泌が促進されます。このオキシトシンによって、女性は赤ちゃんが夜泣きすると直ぐに目が覚めたり、母乳がどんどん出たりするようになります。これ実は男性も出るんです!

ただ、妊娠中から男性にオキシトシンを多く分泌してもらうのは難しい。なんたって、胎動も感じないし、身体に変化もないし、パタニティクラスもない。ほとんどの男性は赤ちゃんが生まれてきてから、オキシトシンが分泌され父性が芽生えてきます。

私が妊娠中から、父性を育てるためにやってきたことは

①頻繁にお腹を触って胎動を感じてもらう②2人でおなかの中の赤ちゃんに話しかける時間を取る③自分の症状を逐一報告する④マタニティクラスや両親教室に一緒に行く⑤妊婦健診は必ず毎回一緒に行く⑥体型の変化を見てもらうため一緒にお風呂に入るなど。

これで、夜泣きにも対応できるパパになってくれ~

待ち受けるはつわりより恐ろしい産後うつ

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これも多いと思うますが、産んだら一瞬で妊娠前に戻ると思っている方...

大間違いです!!

私も旦那に「出産したら元気に走り回るやろ」って言われましたが、いやいやいやいや、産後は動けません(笑)

小さな赤ちゃんを母体の中で十月十日かけて徐々に変化させてきたのに、それが今度は一瞬で体外に出てしまうんです。身体にかかる負荷は相当なはず。元のプロポーションに戻ると思いきや、10キロほど増えた体重が赤ちゃんが出たからと言って完全に戻るわけでもないし、むしろまだしばらくお腹が出てる。周りの妊婦さんたちに聞きましたが、若ければ若いほど、自分の産後の体にショックを受ける傾向が強いようです。

赤ちゃんを産む際に陰部に傷ができ、歩くこともままならない人もいます。心身をもとの状態に戻すためにも産後1か月は安静にしなければいけません。それには、周りの手助けが必要不可欠です。友人の場合は、赤ちゃんが生まれたからと言って、お呼ばれされない限りは、グイグイおうちに遊びに行ったり赤ちゃんを見せてほしいとお願いしたりすることは避ける方が無難です。寝たきり状態のお母さんにストレスをかけてしまう可能性があります!

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産後もホルモンバランスが異様に乱れますし、初めての経験がスタートするのです。そのため、少しの言葉で傷ついてしまうお母さんもいます。私が聞いた話では、「母乳あまり出ないならミルク飲ませた方がいいんちゃう?」「おばあちゃんが抱っこした方が泣き止むね」「寝てばかりいないで家事やって」など。お母さんを気遣って言ったつもりでも、センシティブな産後のメンタルはズタボロにされます。

ただ、お母さんと赤ちゃん2人だけの空間が長く続いてしまうことも、逆にお母さんにストレスをかけてしまう危険性があるので、もし何か少しでも気になったことがあったら周りがSOSを出してあげることも大切です!!


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