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心が動いた方に進んでみる 〜福岡へ〜

ばあちゃんビジネスとの出会い


これ、おもしろい!

木下斉さんのvoicy(有料放送)『稼ぐおばあちゃんたしが、社会を変える 中卒叩き上げデザイナーが仕掛ける、ばあちゃんが稼げる地域とは?!』。
タイトルを聞いただけでウズウズしていました。
購入後、聞くのが勿体なくてすぐに聞くことができないくらいでした。

そして昨日、前編・後編通して一気聴き。

感想は予測通り、おもしろい!

おもしろくなってきた本業と今後のモヤモヤ

地域包括支援センターで看護師として勤務して8年目。
私は、高齢者の総合相談と介護・認知症予防に従事しています。総合病院や訪問看護ステーション勤務を経て、子育てと仕事のバランスを最優先に現職へ転職。転職してしばらくは、自分で決めたこととはいえ臨床を離れてしまったことで、看護師として劣っていくのではないかという寂しさと、訪問看護を通して地域医療の楽しさにハマっていたのに途中で投げ出したような無力感、加えて、介護・福祉分野で生きてきた社会福祉士が上司になったことで、共通言語が通じず仕事のスピード感など噛み合わないことのストレスで、最初の約3年間は業務に全くと言っていいほど、楽しさややりがいを見出せずにいました。

そんな中、毎月600件を超える様々な相談を通して、追い打ちをかけるように高齢者支援の行き詰まりを感じ始めます。

「介護保険制度があるんだからいざとなればサービスで安心は担保できる」
という他力本願な発想。介護保険があるから介護状態になってもいいと、本気で思っているのだろうか。

「認知症の新薬が出たから安心」
と言いながら新薬の情報を集めにくる高齢者。
その安心は、何に対する安心なのか。

8050問題や経済的困窮、引きこもりや高齢者虐待。
講演会や勉強会を開催しても、
「我が家よりも大変な家がまだまだあると知ってホッとした」
と言って帰っていく参加者。自分よりも不幸な人を探して安心し、本質的な解決に結びつかない無力感。

この仕事をしているが故に、見えすぎてしまう、高齢期の現実。
社会保障制度が逆に高齢者の主体性や生きがいの創出を奪っている現実。

それらを毎日毎日、嫌というほど見続けることで、一時は高齢者支援が本気で嫌になりかけました。

そんな中、少しずつ私の仕事に対する思いが変化し始めます。
ちらほら顔見知りのじいちゃんばあちゃんが増え、もっと丁寧に仕事に向き合いたいと思い始めたのです。この人たちを介護や認知症からできるだけ遠いところで自分らしく生活させてあげたい…。もう一度一から地域課題を分析・整理し、介護予防を主軸に私ができることを考え直しました。

自分らしく生き続ける『ユニーク寿命』を延ばしたい

その後、新しいプロジェクトを企画し上司に提案。
その頃、新しい上司に恵まれ、事業は「思うようにやってみればいい」と一任してもらい、新しい取り組みを次々に展開し始めました。
プロジェクトの詳しい内容は、このnoteには縛りがあり書くことができませんが、プロジェクトを通して、『じいちゃんばあちゃんは、誰かの役に立って自己効力感を高めることで確実に元気になれる』という一定の成果が得られました。そしてそれは、じいちゃんばあちゃんとの関わりって楽しい!という、私のやりがいにも繋がっていったのです。

仕事をしたり、子育てをしたりしている間は、地域や社会とのつながりを持ち、少なからず人は自己効力感や達成感を味わう機会を得ています。
しかし、退職し子育てが終わると、自ら繋がりを求めて行動しない限り、人と人とのつながりは驚くほど少なくなり、孤独になります。

孤独は、心身の病と介護状態を招きます。
一度崩れ始めた心身のドミノは、相当な危機感とアクションがなければ止まりません。
私たち地域包括支援センターに駆け込んでくる相談は、崩れるドミノを止められない状態でくるものがほとんどです。
どうしてもっと早く手が打てなかったのか、そう思うことは少なくありません。

本業の限界と制約

じいちゃんばあちゃんの生きがいを改めて創出し、人とつながることで心身の健康と収入を手に入れるための取り組みは、社会保障費・医療費の削減や現役世代の負担軽減に大いに貢献しうる、とても価値あるものです。
しかし、その取り組みを私が本業の中でさらに拡充し継続していくには、残念ながら制約と限界がありました。
今年度も新たな事業を展開していますが、そろそろこの立場で持続可能な状態に持っていくことの壁に、私はちょうどぶつかっていました。
そのモヤモヤとの戦いが、近年の私の悩みだったのです。
このモヤモヤを打開するために、本業とは別のステージで何かチャレンジがしたいー
そう思い始めていました。

大熊充さんを知る

そんな中、木下斉さんのvoicyを通して大熊充さんを知りました。
木下さんと大熊さんの対談を聞き、大熊さんの経営する『うきはの宝株式会社』について調べていくと、私の中でワクワクが大きくなるのを感じました。私がこれまで経験してきたことと、その先に続く道を、パズルがはまるようにつなぎ合わせてくれる何かが、見えそうな気がしたのです。

福岡へ行きます!

会いたい人に会って見たいものを見てみないと始まらない!ということで、今日、大熊さんに連絡してみました。
そして、3月に福岡でお会いするお約束をいただきました!

とにかく、ジブンの人生をジブンの足で前に進めたい。
そんな思いだけで福岡に行ってきます。

新しい何かに出会うために、今できることを一つ一つ、勇気を出してやってみようと思います。


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