全ての悩みは対人関係である 分かりやすいアドラー心理学 その4
アドラー心理学は、
全ての悩みは対人関係である、
という立ち位置に立っている心理学です。
アドラー心理学で、ライフスタイル、という言葉があります。
これは、その人の思考、感情、行動のことです。
このライフスタイルが、
仕事・友達・恋人・家族との人間関係を
構築する上での大きな要素となります。
ライフスタイルを決める要因・代表4つ
・親がしょっちゅう口にしていた価値観
例:あの人のお子さん、◯◯大学に入ったんだって、偉いね。
・親を中心として、醸し出していた家族の雰囲気
例:夫婦間の会話があまりない家庭、もしくは、夫婦間の会話が多い家庭
・兄弟・姉妹の中での誕生順位
例:長男・長女であれば一番になりたがる傾向があったり、
一人っ子であれば寂しがり屋であったり、マイペースな傾向があったりします
・地域制、国民性などの、属している共同体の価値観とそれに基づく行動パターン
例:東京ではエスカレーターで右側に立つ、関西では左側に立つ
また、
近所に住んでいたおじさんに怒られた経験からおじさんが苦手になる、
などもライフスタイルです。
ただ、これらのライフスタイルは要因であり、
最終的に、本人のライフスタイルを決めるのは、
その本人自身です。
例えば、親がお金至上主義だったとします。
それを見て、
同じようにお金至上主義になる子もいるし
お金が嫌いになる子もいます。
このように、ライフスタイルは、
要因をもとに本人が決定していきます。
『人間は、環境や過去の出来事の犠牲者ではなく、
自ら運命を創造する力がある』
人間関係を良好化する6つの方法
・尊敬する
・信頼する
・共感する
・パーソナリティの違いを認める
・短所を長所に置き換える
・時に本音のやり取りをする
相手が◯◯だったら、
とか、
◯◯でありさえすれば、
という条件をつけず、
相手を尊敬し礼節を持って接する、
そして、
相手の行動の背後にある善意を見つけようとして信頼する。
そのためには、
パーソナリティの違いを認めることが必要になります。
人は、一人ひとり、違います。
その違いを認め、
自分から見て短所に見える事も、
長所に置き換えて考えるようにします。
また、相手の関心や考え方、
感情や置かれている状況などに関心を持ち共感します。
そして、時に、
一人の人間として、
上から目線では無く、
尊敬と信頼に基づいて、
パーソナリティの違いを認めつつ、
本音と本音のやり取りをします。
短所を長所に変える練習をしてみましょう。
あなたが、今、苦手だなぁ、と思っている人がいたら、
その人のことを思い浮かべてみてください。
その人の短所は何でしょうか?
なぜあなたは、その人のその部分を短所だと思うのでしょうか?
その人のその部分を短所だと思う要因を、
自分のライフスタイルから考え、その人の短所を長所に変えてみてください。
例えば、私の場合、
相手がなかなか決断してくれないと、イライラしていまいます。
その要因は、旅をしていたことにある、と思っています。
旅をしている途中、
ビン・ラディンが潜伏している、と言われる地帯に、
真夜中に、バスで到着してしまったことがあります。
バスから降りると、
まわりにはひとけが無く、
バスも走り去ってしまいました。
その時私は、
危機本能が働き、
即座に、近くのアフガニスタン軍がいる駐屯地を訪ねて、
無理やり、その宿舎に宿泊させてもらいました。
あの時、早く決断しなければ、決断を間違えていれば、
アルカイダにつかまり殺されていた可能性があります。
このように、旅では、
決断を即座にしないと命取りになる場面が何度もありました。
そのため、決断を早くする癖がついています。
これが私のライフスタイルです。
しかし"なかなか決断しない"ということは、
簡単に決断せずに、正しい回答を導き出す能力に優れている、
ということも言えます。
ましてや、今いる日本は戦場ではなく、
すぐに決断しなくても命取りにはならないので、
少し時間をかけて答えをだした方が、
よい結果に結びつくかも知れません。
なかなか決断しないその人は、すぐに決断する私より、
よい回答を導き出してくれる可能性があります。
このように、自分のライフスタイルを考え、
その人の短所だと思っていることを、
長所だと考えてみます。
下に、短所を長所に変えて考える例を書きます。
こちらを参考にして、短所を長所に変えてその人のことを認識しよう、
と考えてみてください。
短所→長所の例
口下手→聴き上手
内気→感性がデリケート
ノーと言えない→相手に寛容である
おしゃべり→情報発信力がある
威張っている→指導力がある
ノロマ→おうよう
かわいげがない→しっかりしている
臆病→慎重である
優柔不断→安易に決断しない
気分屋→感性が豊か
頑固→信念が強い
生意気→意思を通す
短気→思いをストレートに表現できる
暗い→物静か
忍耐力がない→切り替えが早い
集中力がない→散漫力がありマルチタスクである
元気がない→充電中
自立心がない→リーダーを支える力がある
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