2021年のまとめ
2021年で買ってよかったとか新しく好きになったものとか一番良いと思ったとかそういうまとめ。
2021年にやったことはここにまとめてる。
2020年のまとめはこれ。
1.映画『モータルコンバット』
映画館で見て一番よかったやつ。https://wwws.warnerbros.co.jp/mortalkombat-movie/
自分はそこまで『モータルコンバット』大ファンというわけではないけど、それでもこれが派手にかっこよく映画化したという点と、あとテンポよくただ痛快な感じで押し通すところが最高だった。
「Finish him!」とかが聞こえたときは映画館だけど「よっ!」とか声を出したくなった。あれはなんかもう歌舞伎だな、と思った。
会社の人たちと観て「これは楽しんでくれてるのかな」と若干不安だったけど、観終わったときみんなニコニコしてたのも嬉しかった。
2.映画『散歩する侵略者』
配信で見て一番よかったやつ、https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07B7FNDK4/ref=atv_dp_share_cu_r
内山昂輝さんのラジオでおすすめされてたのがきっかけで観た作品だった。
元が劇場の作品らしく、侵略者が「概念を奪う」ということから生まれる独特の間と映画ならではの派手なシーンがとても良く噛み合っていて1ヶ月に1回位「よかったな~~」と思い返していた。あと長谷川博己の大立ち回り(?)はどの映画でも見応えがあって好きだなと思った。
あとこの作品には高杉真宙が出ていた。ドラマ版の『セトウツミ』でいいな~と思っていて、そこからたまたま見る作品によく出ていることが多かったけど、この人のどこか世界に馴染まない空気をまとった感じも好きだった。
あとは『ドロステの果てで僕ら』もよかった。これはアイデア勝ちというところも目立つけど、最後のコーヒー飲みながらする何気ない会話が妙に好きだった。藤子・F・不二雄の名前とか出しちゃうんだなぁ。
観た直後は「今年の一番これかな!!」というくらいに感動したのだけど、どうしても『散歩する侵略者』の薄気味悪さとその向こうにある人間讃歌みたいのに妙に感動してしまって一番にしたくなってしまった。
3.ゲーム『FIREWATCH』
一番よかったゲーム。おそらく3~5年越しくらいにクリアしている。https://store.playstation.com/ja-jp/product/UP0146-CUSA04107_00-JPPS400000000001
毎回序盤の
「主人公は若い時に後の妻となる女性と出会い、幸せな生活をおくるが、妻が若年性アルツハイマーとなってしまい、彼女を観ていることが辛く、だんだんと見舞いも疎遠になって、離れている理由となる山の警備をすることになる」
という流れが好きなんだけど、かなりまったりしたゲームなので毎回2話目くらいで止まってしまっていた。序盤のなんにも影響しない物語に選択とかすごい好きだったんだけどな。
でもようやく最後までクリアしたら、なんとなく謎になっていた部分が「おそらくこういうことだったんだろう」としっかりわかったり、トランシーバーで会話する女性とのコミュニケーションもどんどん愛しくなったり、その中で主人公が向き合わないといけないことが苦しくなったり、でもそういうのどうでも良いくらいただ山の景色が良かったり…とすごくしみじみと「よかったなぁ」と考えてしまうゲームだった。
『ゴーストオブツシマ』の追加エピソードが来たついでにもう1週やってるのにはちょっと引いた。でも壱岐之譚最高だった。
あと『テル・ミー・ホワイ』もやってる。大好きなDONTNODの作品なだけあってよかったんだけど、どうしてもLISシリーズと比べて感情ののめりこみができず途中止まったりしてしまった。
4.『there's this girl』
アプリで一番よかったやつ。10分くらいで終わるADVで、レズビアンの女の子たちのラブストーリーだった。
https://apps.apple.com/jp/app/theres-this-girl/id1444002032
物語として10分で終わるだけあって、話に対しての感想は大してないのだけど最後のしかけとか、曲がとにかくよかったとか、「こういうのを100本くらいやりたい」というところで結構人によく勧めていた。
このアプリきっかけでチェット・ベイカーの曲もよく聴くようになった。
5.ドラマ『セトウツミ』
一番よかったドラマ。
https://www.tv-tokyo.co.jp/setoutsumi/cast/
見るの2回めだったけど、何気ない会話の中の伏線とか、若人が時間を無為にしているところとか、でもそれがすごく楽しいとか、いいなぁ~と思って観ていた。
今年話題になっていた『イカゲーム』とか『地獄が呼んでいる』もおもしろかった。でももう一度今年見たドラマを見ろと言われたらたぶん『セトウツミ』を選ぶ。高杉真宙がまたいいんだ。
6.ドキュメンタリー『チョコレートアカデミー』
一番おもしろかったドキュメンタリー。
https://www.netflix.com/title/81207686
Netflixのコンテスト系はだいたい
・10人くらいで1つのテーマで競い合い、最下位1名が毎回脱落していく
というパターンだった。
『チョコレートアカデミー』は誰も脱落せず、毎回違う課題に取り組み最終得点を競い合うという形が面白かった。脱落しないから最初いまいちだった人の技術が上がっていったり、段々とその人となりがわかっていったりで、すごくドラマチックだった。
最後は優秀者2名で争うという形になったけど、それがわりと熱い展開の対戦だったのもよかった。仕込みだったとしても「そういうのが観たかった」となったので満足。
7.『作りたい女と食べたい女』
一番おもしろかった漫画。
https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_FS00202041010000_68/
今日電車載っていたら広告で「このマンガがすごい2位!」の広告と一緒に大きく出てて「おおっ」となった。
とにかくこの漫画のごはんは大盛りだったり「やってみたいわくわくするご飯」なので読んでいて気持ちいい。その一方、2巻で話がLGBTだったり女性の生き辛さみたいな話になってきたのでおどろいた。1巻からその気がないわけではなかったけど、「こういうところに振っていくんだ」となんとなくびっくりしてしまった。
最近自分の選ぶ漫画がこういう人に生きづらさに切り込んでいくパターンが多いな・・とも思う。はやってるのかな。
あと『This コミュニケーション』もすごいよかった。ロジックごりごりの話はやっぱり楽しいし、こういう「圧倒的な目的があって、そのためには躊躇しない」主人公はなんとなく目が離せなくて好きだ。『ナイトクローラー』とかもその類だな。
8.『オッドタクシー』
一番おもしろかったアニメ。もともとそんなにアニメ見ないというのもあるけど、しばらくこれを超えることないんじゃないだろうか。
https://oddtaxi.jp/
最初は「擬人化した絵でタクシーの運転手が会うちょっとおもしろい客と人情味溢れたオムニバスアニメ」だと思ってたら全然違った。『セトウツミ』で好きになった此元和津也さんが原作と知ってすごい驚きつつ納得した。
つい最近友達と鑑賞会もしたけど、「田中革命」は素晴らしい回だなと思う。かなり見直すの辛いところではあったけど、ああいう「自分の中にひっかかってしまった些細なことがすべてに関連づけられているような気がしてしまう」ってことをここまで丁寧に解説して見せつけられる作品はなかなか無いように思う。よくやったな。斉藤壮馬すごい。(斉藤壮馬はGRAPEVINE好きらしいけど信じていい?)
来年の映画もすごい楽しみ。
9.GRAPEVINE『居眠り』
一番好きだった曲。今年もGRAPEVINEはよかった。ライブもたくさん行けた。
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A019973/VIZL-1895.html
新しいアルバムの『新しい果実』も大変良かったけど、この曲が特に好きだった。
アンニュイなバインの曲はどのアルバムでも刺さるけど、この曲の「どんな関係であってもなにか折り合いをつけている」という田中さんらしい諦念がいいなと思っていた。
なんとなく自分にはこの曲みたいな関係を誰かと築くことはできないんだろうなぁと思ったし、まあそれはそれとしてこの曲によって「ないものをねだる」心地よさみたいのも感じていた。GRAPEVINEの曲は隣人のような親しみを感じられるので良い。
10.『Weekly Sculpture』シリーズの3Dプリンタ彫刻
萩原亮さんという方の3Dプリンタ彫刻作品を2点ほど買った。あとクラファンも出資した。
https://make.dmm.com/shop/268679/
部屋にそこそこ飾るものはあれど、だいたいは「思い入れのある作品に関連するなにか」とか「触っていて楽しい」ものだ。これが部屋にある理由は、触覚やら連想される思い出に癒やされるからだと思う。
この法則からこの3Dプリンタ作品は完全にはずれている。単純にTwitterでペンギンの彫刻を見て「いいな~」と好きになってしまった。
買う瞬間には思い入れもなく、ぬいぐるみとかのように抱き心地が良いものでもなかったので、言葉を選ばずいえば「必要のないもの」を買ったのだけど、必要のなさを超えて見ているだけで満足感を得られる。シンプルな形だけど、その形のせいかどこから見てもすごくきれいに影が落ちて何度も「いいなぁ」と思っている。シリーズで集めて飾るのが楽しそうな作品なので、来年も少しずつ買い揃えたい。
なお、手癖が悪いので結局手で持ち上げてぐるぐるまわしたり、考え事をしているとペンギンをにぎったりしているので、今は少しずつ「触っていて楽しいもの」にもなってきている。
11.声優『内山昂輝』氏
今年一番尊敬していた。
もともと『HUNTER×HUNTER』のメルエム役とか、『DEVILMAN crybaby』のアキラ役でいいなーとは思っていたけど、何気なく聞いたラジオで一気に好きになった。
声優さんのラジオにしては珍しく淡々と内山さんの興味あるものとかリスナーからのお便りを読んでいく番組だけど、この方の映画の見方が本当に素晴らしいなと思った。
見ている量もさすがだけど、映画の話としての作りだけでなく「その瞬間の美しさ」とか、「その映画が作られたときの背景」とか、『そういう見方があるのか』と新しい視点を教えてくれる。
映画の評論でいえばもっと有名な方はいるけど、多少偏っていつつも王道からニッチなものまで広く見ていて、内山さんなりの視点で「美しいと思った部分」をしっかり言語化してラジオで話せるのが本当にすごいなと感心してしまう。
そして内山さんの話す映画は本当に全部おもしろそうなのでつい今年はいろいろと追ってしまった。いろいろ見ていくとたぶんこの人と映画の趣味は若干違うのでガッチリ好みに合うわけではなかったけど、「そうか、ここはこういうところがいいものなんだな」と知ることがまた楽しかった。最近ラジオで映画のことを話す「ムビログ」のコーナーが少ないのでちょっと復活してほしいなと思う。(「ラストナイト・イン・ソーホー」の感想とか聞きたい)
まとめ
2021年は記録している限りだと
映画:50本
ドラマ:7本
ドキュメンタリー:5本
漫画:26タイトル
アニメ:6作品
ゲーム:13タイトル
アプリ:11タイトル
書籍:3作品
という感じだった。書籍で娯楽のために読んだのは品田遊氏の小説「ただしい人類滅亡計画」だけで、あとは仕事+興味の範囲で読んだものだった。書籍はもうこの人以外のになかなか手が伸びない。
映画が2020年よりも30本くらい増えている一方で、ゲームはボリュームで見れば半分くらいになってしまった。
これは明確に理由がわかっている。
・内山昂輝さんのラジオの影響で観たい映画が一気に増えて、内山さんの観た映画をいろいろ追っていたらゲームをする時間がなくなった
・仕事が暇な時期があってダイエットをしようと思い立った。そのときに日課にウォーキングを取り入れた結果、ゲームのような腰を据えて取り組むなにかが困難になった。
・後半は仕事が忙しくなってゲームのように手を動かすことがしんどくなった。でも仕事で一日が終わるのが嫌だとあがいた結果、漫画や映画に偏ることになった。
というのが主だったところだ。
来年は『Life is Strange: True Colors』と『NEEDY GIRL OVERDOSE』と『Disco Elysium』と『コーヒートーク2』は絶対にやりたいので、もう少しゲームをやれる時間が増えたらいいなと思う。なんとか残業時間を減らしたい。
ウォーキングといえば、ウォーキングをすることによってラジオを聞く時間が増えた。『内山昂輝の1クール!』と『匿名ラジオ』と『ハライチのターン!』を繰り返し聞いているけど、そろそろ他のものもなにか聞きたい。
あと歩きながら摂取できる娯楽といえば落語かなーとも思うけど、何からがいいだろうか。
そして漫画はよく『無料で読める範囲』でちょくちょく読んでいるものもあった。そういうのはnoteに書き忘れてるので、たぶんもっとあったんだろうなと思う。『青野くんに触りたいから死にたい』とか『ガチ恋粘着獣』とかもよかったしな。単行本いい加減買おう・・。
あと、ようやく外出ができるようになってきたので、ちょこちょこと展示など見れるものは見に行ったりできていると思う。(「カラオケ行こ!」のカフェとかも行った)
今年最後に観た男性ブランコのコント『てんどん記』が本当におもしろくて、「舞台っていいなー」と思ったのでコントライブとか見に行ったりもしたい。というか男性ブランコのライブは本当に行きたい。