#3: "if"と"will"は一緒に使わない?【1/2】
「if節中でwillは使えません。テストに出すからな!」
そう教わりませんでしたか?
大半の方が、
「なんとなく覚えているような。。。」
という感じでしょうか。
少しまとめておくと、
「"時"や"条件"を表す副詞節中では、推量のwillは使用できない」
と一般に言われています。
例えば以下のような場合です。
(今回はifに焦点を当てていきます!)
If it rains (*will rain) tomorrow, the game will be canceled.
(明日雨が降れば、試合は中止だろう)
もちろんこれは、
「if節中では絶対にwillは使っちゃダメ!」
というものではなく
前述の条件から外れれば、
ifとwillの組み合わせは何の問題もありません。
例えば以下のような場合です。
☑︎ ifが名詞節を導いて「〜かどうか」という意味で使われる場合には
willを使ってもOK!
I don't know if she will come.
☑︎「意志」を表すwillならば"条件"のif節中でも使えちゃう!
If you will help me, we will soon finish.
『何だよ。それだけ?知ってたわ・・・』
違うんです!本題はここからです。
実は
"時"や"条件"を表す副詞節中でも、
推量のwillが使われることがあるんです!
それがこのような場合です。
If it will rain (*rains) tomorrow, we might as well cancel the match now.
(明日雨が降るというのなら、現時点で明日の試合は中止としては
どうだろうか)
(なんか一番最初の例と
ほとんど変わらない気もするけど…)
では、どのような場合に
"条件"のif節中で推量のwillが
使われるのでしょうか。
それを考える前に、
まずは、どうして
"時"や"条件"を表す副詞節中では、
推量のwillは使用できない
とされているのかを
考えていきたいと思います!
どうして "if...will..."はダメ?
If it rains (*will rain) tomorrow, the game will be canceled.
(明日雨が降れば、試合は中止だろう)
この場合、if節中でwillは使用できません。
なぜかというと
「推量」に基づく「推量」は
あまり意味がないから!です
(ん、どういうこと…?)
例えば、
「もし明日世界が滅亡するとしたらどうする?」
という質問に対して
「いや、世界滅亡なんてありえねーし。」
と返答したら、
「いや、仮に滅亡するとしたらの話だよ!」
となりますよね!
(もちろんこれらは英語では
仮定法で表すのが一般的ですけどね!)
これと似ていて、条件設定として
「明日雨が降る」という出来事を
willを用いて推量の形で表してしまったら
話が進みませんよね!(←条件として不安定!)
だから動詞の現在形を用いて
「明日雨が降る」という出来事を
「事実になるもの」として
断定の形で表す必要があるんです!
そして実際に雨が降れば
「雨が降る → 試合は中止」
という流れで出来事が進んでいきますし、
雨が降らなければ試合は中止にならないわけです。
何となく理解していただけましたか?
(文章が下手ですみません・・・)
少し長くなってきたので、続きは後半に回します!
#4: "if"と"will"は一緒に使わない?【2/2】
参考文献:『ことばを彩る1 テンス・アスペクト』 吉良文孝 著
すみのふ
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