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#25: "前段階性"のその先へ 【3/3】

こんにちは!!すみのふです😊
緊急事態宣言が発令されましたね。
より一層気を引き締めていかないとですね!!👍
では、早速本題に入ります🧐

本記事は、
#23: "前段階性"のその先へ 【1/3】
#24: "前段階性"のその先へ 【2/3】
の続編となっています!

前回は、"前段階性" の観点から
未来表現の一種である willbe going to の
いわゆる [単純未来] の意味を比較しました!

そこで今回は、
それらの [意志未来] の意味を
観察していこうと思います!!

まずは、will と be going to の一般的な意味を再掲しておきます:

will
 i) 話者の単なる予測 (= 自然とそうなるでしょ!) [単純未来]
 ii) その場で決めたこと / 強い意思 (= 〜します!) [意志未来]
be going to
 i) 前兆や兆候に基づく予測 (= 〜しそうだ!) [単純未来]
 ii) 前々から決めていたこと (= 〜するつもり!) [意志未来]
 (再掲)

それでは、上記をもとに
[意志未来] の意味を比較していきます👍

[意志未来]
Ex)
息子: There's no milk in the refrigerator. (冷蔵庫に牛乳がないよ)
母親: a) I'll get some today. (じゃあ今日買ってきましょう)
          b) I'm going to get some today. (今日買ってくるつもりなのよ)

[強い意志]
Ex) I will try even if I fail. (ダメでもいいから、絶対にやってみます
☞ この意味では [その場で決めたこと]以外 も表す!!

上記の例では、同じ状況に対して、
a)ではwill、b)では be going to が用いられています。

訳からも分かるように、will を含む文が表しているのは
  "その場で決めたこと(= 牛乳を買いに行くこと)" ですよね!!
見逃してしまいがちですが、
訳にある「じゃあ」がポイントだったりします🧐
まさに「今決めた!」感が伝わりますよね!!

一方、"be going to" が表しているのは
"前々から決めていたこと" です。
これは「つもり」という訳からも伝わりますよね!!

では、これを "前段階性" の観点から見ていくと。。。
(もう皆さん既にお気付きですね!!)

will"その場で決めたこと" を表すのに対し、
be going to"前々から決めていたこと" を表すのは
後者が進行形の一種だからですよね!!
要するに、前段階 があるからです👍

上記の例で考えると、こんな感じです👇

前段階 =「買ってこようと考えていること」

つまり、牛乳を買う(get some)という出来事の開始に
既に向かって行っている(is going to)
ということです🧐

このように、be going to
それが [単純未来] の意味でも
[意志未来] の意味でも、
そこには進行形の特徴である
前段階性が反映されていることが分かります。

深堀りしてみると、
言葉って本当に面白いですよね😎

また、これらを踏まえると
このようなことが言えます:

if-節に対する主節(= 帰結節)では be going to は使われにくい!!
☞ 普通は willを使う!!

これだけではよく分からないと思うので、
以下に例を示します👇

This table will [/?is going to] collapse if you stand on it.
(このテーブルは君が上に乗ると壊れるだろう)

上記の例 (これは [単純未来] の例ですが) では、
will を用いるのが普通で、is going to はあまり使われません。

上記の文はこのような流れになっています:

「君がテーブルに乗る ☞ 壊れる(だろう)」

これは [話者の単なる予測] にすぎませんよね!!
そこに、テーブルが壊れる前兆・兆候はありません
裏を返せば、乗らなければ、テーブルは壊れない(だろう)
ということです🧐

そう考えると、上記の例において
be going to が用いられないのも納得がいくかと思います!
be going to は、無条件でも(= if 〜 がなくても)
既に「壊れる兆候」があることを表す
からです👍
ここでも 前段階性 が絡んでくるんですね😊

言葉って面白い!!!!!

いかがでしたか😊
3回に渡って "前段階性" 深掘りしてきました。
少しでも、皆さんに
ことばの魅力をお届けできたら幸いです😂
以上!!

参考文献:
『ことばを彩る1 テンス・アスペクト』 吉良文孝 著
『英文法解説(改訂新版)』 江川泰一郎 著

すみのふ

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