#7: 「丁寧表現」は本当に丁寧か
Could you help me? (手伝っていただけませんか)
Can you help me? (手伝ってくれる)
『"Can you 〜?"よりも"Could you 〜?"の方が
より丁寧な依頼表現になります。覚えておくように🧐』
学校英文法ではこのように教わるはずです!
皆さんもなんとなく覚えているのではないでしょうか。
私もそう教わりましたし、
これが完全なる嘘だとは思っていません。
事実、過去形のCould you 〜?の方が丁寧に響くのには
しっかりとした理由があるんです😎 それは、
現在の事柄に対してあえて過去形を用いることで
「(少し前まではそう思っていましたが)今はそう思っていません」
という間接的な表現になるからです。
この間接性が丁寧に響く要因なんです!
(確かに、直接的に伝えると失礼な感じがするかも。。)
過去形の他にも、
丁寧に響くと言われる表現があります。
それが進行形です!
例えば、下記の例の場合には
B)の方が丁寧に響くとされています。
A) I hope you will look after the children for us.
B) I am hoping you will look after the children for us.
(子どもたちの面倒をみてもらえると助かります)
B)の方が丁寧に響くのには
進行形の未完了性が大きく関係しています! 要するに、
「まだ、そう決めたわけではありませんよ〜」と
間接的に表すことで丁寧に響くと言うわけです。
『なるほど!!!』
ですから、
"過去"と"進行形"を合わせた
過去進行形はものすごく丁寧な表現ですよね!
I was hoping you would look after the children for us.
→めっちゃ丁寧
『なるほど!!!!!!!!!!』
では本題です!(前置き長いよ😤)
先ほどの話を踏まえて、
丁寧表現は本当に丁寧なのか
について考えていきたいと思います!
英語が母語ではない私にとって
Could you 〜?やI was hoping 〜が
どれくらい丁寧に響くのかは
正直わかりません。
あくまでも知識として、
それが丁寧な表現だと知っているだけです。
ですので、私たちの日常生活で
考えみたいと思います!
例えば、迷子の小学生に警察が
「ご両親はどこにいらっしゃいますか」
と尋ねるのは丁寧なのでしょうか。
介護士さんがご老人の方に、敬語を使わずに
「じゃあ、今からご飯食べようね〜」
というのは失礼なのでしょうか。
丁寧表現というものがあるのは事実ですが、
それが実際に丁寧に響くかどうかは
話し手と聞き手の関係性や
発話の状況、発話内容に
大きく依存するのではないでしょうか。
これは英語でも同じなのではないかと
私は思っています!
いつでも丁寧表現を使っておけばOK!
というわけではなく
状況に合わせて
適切な振る舞いができるのが
一番丁寧なのかもしれませんね!
やはりことばは一筋縄ではいかないですね。
だから面白いんですけどね😊
最後までご覧頂きありがとうございました!
参考文献:『ことばを彩る1 テンス・アスペクト』 吉良文孝 著
すみのふ
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