#17: 奥が深いよ"進行形" 【2/3】
本記事は 奥が深いよ"進行形"【1/3】の続編になります!
先にそちらをお読み頂くと、より楽しめるかと思います👍
前回確認したように
一括りに "進行形" と言っても
たくさんの意味がありましたよね!
では、それらに共通する意味は
何なのでしょうか。
そこで、本記事では
"前段階性" という性質を
紹介したいと思います!
進行形が持つ "前段階性" 。
簡単に言えばこんな感じです👇
進行形によって表される出来事は
基準時よりも前から始まっている!!
(※ 約束・手筈なども前段階に含む)
『ん?どうゆうこと??』
これだけではよく分かりませんよね!
では、例文で確認してみましょう。
Look out of the window! It is snowing outside!
(窓の外を見てみなよ! 外は雪が降っているよ!)
この文を図に表すとこんな感じです👇
少し説明を加えると
"It is snowing outside."という文は、
この文の発話以前に
雪が降り始めていないと
言えませんよね!
これが "前段階" です!
(この場合の基準時は現在!!)
当然のことかもしれませんが
これが意外と大事なんです!
単純形と比較すると
より違いが明確になります!
[単純形]
When we arrived, he made some fresh coffee.
(到着すると、彼はコーヒーを淹れてくれた)
[進行形]
When we arrived, he was making some fresh coffee.
(到着すると、彼はコーヒーを淹れていた(/淹れる準備をしていた))
違いは明白ですね!
やはり進行形には前段階が
確認できるかと思います!
『なるほど!!』
『でも、それなら後段階も必ずあるんじゃないの?』
確かに、進行形には、前段階に加えて
後段階も存在する場合が多いです!
ただし、絶対ではありません!
例えば、コーヒーの例では
私たちが到着した後も
コーヒーを淹れ続ける
可能性もありますし、
到着した瞬間に淹れるのを
やめる可能性もありますよね!
よって後段階があるかどうかは
文脈次第です!
以下の文は物理的に
後段階が存在しない例です👇
(前段階はあります!)
When the electricity went off they were watching TV.
(彼らがテレビを見ているとブレーカーが落ちた)
☞ ブレーカーが落ちる(=基準時)前からTVを見ているので
前段階はありますが、ブレーカーが落ちた瞬間に、
TVは観られなくなるので後段階はありません!
少し難しい話だったでしょうか。。。
長くなってきたので
今回はここまでにします!
次回は、本記事の内容を踏まえて
奥が深いよ"進行形"【1/3】の例文を
再考してみたいと思います!
お楽しみに〜😊
では!!
参考文献:
『ことばを彩る1 テンス・アスペクト』 吉良文孝 著
『英文法解説(改訂新版)』 江川泰一郎 著
すみのふ
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